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赤い扉の家は風が住んでる


皆さんは幼少の時の記憶ってどのくらいありますか?
それほど多くはない私の幼少の時の記憶のなかのひとつ。幼稚園に行く道すがら、林の中に三角屋根で赤い扉の家がありました。幼稚園児の私はその赤い扉の家は風がすんでいる「風のおうち」と思っていたのです。
誰か(母?)がそう言ったのでしょうか?それとも絵本に赤い扉が出てきたのでしょうか?なぜそう思ったのか今ではわからないけれど、とにかくそう信じていた私。林の中のその赤いドアの家を見るたびに「あっ風のお家だ!」と思っていたのです。

でも、それから半世紀も経って、自分が風の家に住むとは思ってもいませんでした。

そのきっかけは家の壁を職人さんが塗り替えているときに、エリちゃんの真っ赤な傘が玄関に建てかけてあったことでした。あら、このライムイエローの壁には赤がなかなか映えるじゃない?とフロントドアの色を赤にしようと思ったのです。

そしてペンキ屋さんが塗った赤がこちら。

赤く塗られた扉

赤にほんの少し黒を混ぜた落ち着いた赤です。
神社の鳥居にも近い朱色

色は吟味したつもりだったけれど、黒が混じっているせいかしだいに色の濁りが気になってきました。そこで今度は自分で自由にトライ。

枠はそのままでドアの色を変えてみた



あーでもないこーでもないと、さらにいろいろ試行錯誤重ねて、

英国自然史博物館とFallow&Ballのコラボレーションパレットにある色です。

見物海岸の夕焼け空みたいな色に仕上がり、大満足。

家のドアでこんなに遊べるなんてすごいですね。とエリちゃんには言われたけど(笑)
一度で満足できる結果に至らないことなんて当たり前。満足できるまで諦めない、それが幸せに至る道。(笑)

色で遊ぶ。想像以上に難しかったけれどなかなか楽しい経験でした。

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