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(心)「倒れている人」を放置する勇気

《ゼロから始めるカウンセラーの聴く技術》

ぼくが昔、精神病院で看護師を
していたころ、

急性期病棟であれば、基本は
全員、期間内に退院していくのだけど

そのあと、多い展開は

同じ人が再入院してくること。


再入院してくる人には、

さまざまな事情があるのだけど

中には一定数、


立ち上がる気力の無い人も
居ました。


つまり

現状を、自分の人生を

良くして行こうという「自力」

ほとんどないひと。


看護師は、そのような患者さんを見て

とても焦ったりします。


なんとかしなきゃ!

自立させなきゃ!

何で、自分の人生をもっと
良くしていこうとしないの!?

  

一生懸命、看護計画を立てます。


でも、そのような患者さんは

退院したのち、また

再入院してきます。


カウンセリングの相談者さんも

そうなのだけど、これはほとんど

絶対的な法則として、


「倒れているひとに、起き上がる
意志がなければ、
無理矢理立たせることはできない」



のですね。
 

無理矢理立たせて、二人三脚でもして
サポートしたところで
本人に歩く意志がなければ
二人三脚は成り立ちません。


ほんとこれ。

でも



勘違いしてはいけないのは、


「本人に歩く意志がない」ことが

悪いのではなく

倒れている、その長い期間に

重要な意味があるのだということ。

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ぼくは、およそ25年間ほど

人との繫がりを避け続け、

心の内に閉じこもっていた人でした。


友達と呼べるひとも

三須くんしか居なかった。
(だれやねん)


ほとんど誰とも関わろうとしない
ぼくの姿を見て、

特に親は焦ったでしょう。


「この子をなんとかしないと」


でも、ぼくはいま


「当時」の経験を活かして、

心理カウンセラーになり、

学校を開校させました。


その学校(カウンセリングスクール)も
3年目。

この現実は、過去25年間の
自分の内に閉じこもっていた
時期がなければ実現していません。


つまり「倒れていた長い時期が
意味を持ち、今に繋がった」
んです。


ぼくの親は、ぼくを無理矢理
立たせようとはしませんでした。

もし、親が毎日ぼくを説得し、

もっと人との繫がりを持てと
言ってきた場合、

逆に、閉じこもっていた期間が
伸びていたことでしょう。

だから親には感謝しています。


「立ち上がるタイミングは」

「歩き出すタイミングは」



“誰か”が決めても意味が無い。

“自分”で決めなきゃ意味が無いんです。


そのタイミングが来るまで、

「倒れている期間」というものは、

まるでワインが熟成するような

大切な時期なんです。



倒れている人を立ち上がらせ

頑張って説得し、

無理矢理歩かせたとして

そのとき一番喜んでいるのは

歩いている本人ではなく

歩かせた人です。

自己満ってやつです。



だから


倒れている人、

歩き出す意志のない人を

なんとか説得し、歩き出させることが

大切では無いのですよね。

歩き出すには、それなりの

充電期間が必要なんですよ。


それを踏まえた上で、

この記事のタイトルの

「倒れている人」を放置する勇気

が持てると良いですね。


いや放置って言葉が悪いかなw

「見守る、信じる」ですね。


まぁ、焦っちゃうんですけどね(笑)


でも「見守る、信じる。」


良いカウンセラーはね、

焦らないんですね。


「倒れていたい」なら、

「倒れている時期」が大事とし、

寄り添ってお話を聴くんです。


倒れている時期が、のちのち
重要な意味をもってきますからね。

倒れている期間は
「熟成期間」なのだから。


カウンセラーは
相談者さんのステージを尊重し、

はやくネクストステージへ!

としない、忍耐力が

必要なお仕事でもあると
思っています。

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今日の記事は以上ですが、

次回は、

「起き上がる意志のない人」が

「ちょっと起き上がってみようかな?」

と思えようになる(かもしれない)

そんな小技を書きますね!


倒れている期間が大事とはいえ

今だ!ってときに

ちょっとお相手の視野を広げられたら

いいきっかけになる事もあるからー(笑)

カウンセリングは臨機応変!ね!



以上、よしでした٩(ˊᗜˋ*)و!

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