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おり桐戦争 #4 作戦会議

戦いが終わった後、おりおり達は囚われのカンクンをどのようにして助けようかと、おりおり電気自動車の会議室にて会議を開いていた。
おりおりドンキーは、破壊された状態のまま。そう。おりおりフェニックスの状態だったのだ。
佐藤「さあ、飲み物配るぞ。」
バナナキラー「俺は緑茶で。」
パンタイン「プリンは無いか?」
佐藤「無いな」
おりフェニ「うおぉうあ!」
佐藤「これじゃあおりおりドンキーは話せねぇ。おりおりフェニックスをおりおりドンキーに戻さなくては。」
そう言うと佐藤は、セロハンテープを鞄から取り出し、おりおりフェニックスを分解し、おりおりドンキーに戻した。
おり「良かった。元に戻れた。」
佐藤「さあ、おりおりの分のみかんジュースだ。((バナナジュースだとロオコポ軍所属のバナナキラー、パンタイン、アンバルトが暴れだすためみかんジュース))」
おり「おお、サンキュー。」
佐藤「さあ、それでは本題に入ろう。議題は、『あの変な魔物にさらわれたカンクンをどう助け出すか』だ。何か良い考えがある奴は居るか?」
全員「………」
佐藤「そうだよな。そういう難しい事なんて直ぐには思いつかないよな。まずは状況を整理しよう。」
おり「確か、俺達があの魔物に苦戦を強いられて、バナナキラー達が援護しにきて、魔物を瀕死まで追い込んだものの、カンクンを盾にされて、そのまま誘拐されたんだったよな。」
佐藤「そう言えば、カンクンがペットにジャンという犬を飼っているらしいが、そいつは乗り物に変身して様々な能力が使えるらしいな。噂によれば、電車、飛行機、ヘリコプターにはなれないらしい。そいつを車に変身させて、カンクンのにおいを頼りに追跡させてみよう。きっと飼い主のにおいだからすぐに分かるはず。」
おり「そうだな。ちょっとカンクンの家に行こう。」
そうして、一同はカンクンの家に向かった。
おり「お。庭に犬小屋がある。」
おりおりドンキーが中を覗くと、そこにはお腹を空かせたジャンがいた。
佐藤「お、いたいた。でも、こいつ、腹が減ってるみたいだ。物置にエサがあるらしい。ちょっと触って勝手にすまないが、物置のエサを取ってこよう。」
そう言って、佐藤が物置からエサを取り出し、ジャンに与えると、ジャンは元気を取り戻した。
ジャン「ワン、ワンワン!」
おり「ジャン、ちょっと来てくれないか?飼い主が大変なんだ!」
ジャン「ワン!?ワワンワン!(それは大変だ!ついて行くよ!)」
そうして、一同は、ジャンを連れて、先程の戦場へと向かった。
おり「ジャン、この飼い主のにおいを頼りに飼い主の居場所を探すんだ!待ってろ!カンクン!!」
ジャン「ワンワン!ワンワン!(待ってて!飼い主)」
バナナキラー「ちょっと待て。この先俺達がどんな敵に会うかが分からない。万が一に備えて俺の軍事力の一部を貸してやるから少し待ってろ。」
そう言うと、バナナキラー、パンタイン、アンバルトは何処かへと走り去って行った。
二十分後、三人は、ロオコポ兵百名、大量の爆弾等を持ってきた。
バナナキラー「ジャン、トラックに変身しろ。(ジャンはトラックに変身した。)さあ、中に大量の兵器を入れるんだ。おりおり達も手伝うだ。」
そう言うと、全員はジャンのトラックに兵器を詰め込んだ。
ジャン「ワワンワワン!(重くない!重くない!)」
バナナキラー「もしも戦地で俺達がピンチになっても増援が来るから怖がる心配など無い。」
佐藤は途端に大量の車を召喚した。
佐藤「皆、これに乗るんだ!」
全員が車に乗り込むと、おりおりドンキーが無線でこう叫ぶ。
おり「さあ、皆、準備はいいか?行くぞ!」

''お~~!!!''

そして、おりおり達はカンクンを救出しに向かうのだった。

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