Bs2021の注目選手-野手編-
みなさんこんにちは!いっちです!
今年もオリックスはポストシーズンに進出することができず、シーズンが一足先に終わってしまいとても暇なので、誰よりも早い(要出典)来季のオリックスの注目すべき選手を紹介していきたいと思います。
今回は野手編というタイトルにしていますが、投手についてはまだ何も構想ができていません(笑)。ですので投手編を更新するかどうかはまだ未定です(←じゃあ野手編とか書くな)。
前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介したい選手は
太田椋(内野手 20歳)と頓宮裕真(捕手 24歳)です!
まずはなぜその二人を選んだのかについて書いていきたいと思います。
稀代のスラッガー -飛距離は正義-
この二人に共通していることは、みなさんのイメージ通り"打"が売りの選手ということです。特に吉田正尚、T-岡田以外生え抜きで打てる選手がいない中でこの二人は一層存在感を放っています。
この二人の長所はいくつもありますが私が特に推したいのはその打球の飛距離でしょう。なぜ飛距離に着目したか、飛距離は天性のものがあるというのも一つの理由ですが、それに加えてもう一つあります。それは京セラドームをはじめとしたパリーグ球場の特徴です。
パリーグの球団が本拠地として使っている球場はセリーグに比べて、ホームランが出にくい傾向があります。
まずはセリーグの球場から見ていきましょう。
左中間右中間が広くフェンスが高いことでお馴染みの名古屋ドーム、打者泣かせの浜風が吹く甲子園があるものの
他は左中間右中間が狭い東京ドームや、狭い横浜スタジアムに神宮などといった打者有利の球場が目立ちます。
一方パリーグでは
京セラドームに札幌ドームという双璧が並び、打者有利な球場もテラスがついたPayPayドームくらいしかないという状況から、どちらかというと打者有利の球場は多くないイメージです。
また、Slugger社が毎年出版しているプロ野球オール写真選手名鑑2020の213ページに記載されている「2017−2019部門別パークファクター」によると、本塁打のでやすい球場は1位から神宮、東京ドーム、横浜、PayPay、メットライフ、楽天生命、マツダ、ZOZOマリン、京セラ、札幌、甲子園、ナゴヤドームという順になっており、太字で表記したパリーグ球場は下位に集まっています。
この中で特に注目するべきは、オリックスの本拠地の京セラドームが12球場中9番目であるということでしょう。京セラドームよりホームランが出にくい本拠地球場は日本に3つしかないのです。
ここまで書けば勘の良い方は何が言いたいかわかるでしょう。
「#ホームランテラス積極姿勢で絶対設置?」
いいえ違います()。それもそれで良い案なのですが少し現実性に欠けているのが難点です。
2020年のチーム本塁打数がリーグワースト2位のオリックスが得点力を上げるためには本塁打の増加が近道の一つです。そこで期待したいのが飛距離を叩き出すことができ、ホームランが比較的出にくい京セラドームなどパリーグの本拠地球場でも本塁打を量産することができる太田椋、そして頓宮裕真なのです。
この二人の飛距離は以下の二本の動画に凝縮されています。文章ばかり読んでお疲れのところかと思いますので小休止程度にご覧ください。
頓宮のイントネーションがピングーと同じなのかはさておき、パリーグTVが気合を入れたサムネイルにしていることからも、パリーグとしてもこれらの選手をPRしようという気概が感じられます。
太田椋は京セラの五階席中段まで、頓宮は札幌ドームの左中間へ、それぞれ超特大の一発を放っています。
これで期待するなという方が難しいでしょう。
2021年のオリックスはこの二人だけでなく、ジョーンズやモヤの両外国人、T-岡田と吉田正尚らがいかに多くの本塁打を稼ぐかが上位進出の鍵になるでしょう。
今挙げた、昨年からある程度実働している選手ももちろん重要ですが、頓宮と太田椋のような新たな力の底上げがチームの鍵です。
さらなる理由を次に説明したいと思います。
守備でも一発逆転!?
彼らを選んだ理由の中にポジションもあります。
太田椋は今年初めて一軍に昇格した際はサードやショートがメインでしたが、その後二軍ではショートに新人の紅林選手が入る関係でセカンドでの出場が増加し、9月の再昇格を果たした後は一軍でもセカンドが主戦場になります。おそらく、来季もセカンドが彼のメインポジションになるでしょう。
そして、オリックスのセカンドといえば後藤光尊や平野恵一以来、選手の固定に苦しみ長らくの間打撃での貢献度が低い守備位置で、ここに打撃力のある太田椋がフィットすることでその弱点を解消しようという考えです。もしそこにハマれば今まで負債だったセカンドが大幅なプラスになり、弱点を克服するどころか一気に長所を作ることになります。
次に頓宮の主なポジションは捕手です。プロ入り当初は内野手として三塁手がメインでしたが、本人の「悔いのない野球人生にしたい」という思いから捕手に再転向することを決意し、今季はオープン戦からマスクを被る機会を得ていました。シーズン途中に自打球で離脱するものの、復帰してからは捕手として大きな成長を見せ、終盤戦では一軍公式戦でもスタメンマスクを被り、10月24日のロッテ戦では完封リレーに貢献するなどオープン戦の頃から見違えるような進歩を遂げました。
今季のバファローズの捕手陣は開幕時は若月選手がメインだったものの8月に打撃が低調になってからは伏見選手の出場機会が大幅に増え、結果を残しました。そして堅守の松井雅選手もいて、一見安泰のように見えますが伏見選手は昨年怪我で離脱する前から打撃が低調で、来季も打に期待し過ぎるのはややリスキーであるのと、この3人のうちの誰か1人でも欠けた際は運用が大変になる問題もあり、砂上の城のような状態なのです。
しかしそこに頓宮がいればその層をさらに厚くすることができ、若月や伏見の負担軽減、また彼らのパフォーマンス上昇により頓宮自身もDHやファースト等での出場機会も得ることができ、相互的に実力を発揮しやすくなる好循環が生まれることも期待できます。
もう一段階上へ-超えるべき壁-
もちろん彼らにも課題となっている部分がいくつかあり、それらについても触れたいと思います。
まず、太田椋選手は不運にも怪我が多いことです。1年目には千賀投手からに死球で数ヶ月の離脱、2年目の今季は春に右太腿の肉離れ、秋には走塁中の交錯(判定は太田の守備妨害)でフェニックスリーグまで休場というようにとことんツイていません。しかしその中でも防げた怪我もいくつかはあるはずなので、一軍二軍を問わず怪我せず完走することを来季の目標にしてもらいたいと個人的には思います。
頓宮選手も怪我しがちな選手ですが私の中では彼の打撃面にまだ課題があるように感じました。彼の課題は引っ張る傾向が強いことではないでしょうか。彼のヒットやホームランはほとんどがセンターから左方向であるように見受けられますし、日ハムを筆頭に現在進行形でデータを活用した守備シフトが普及していることを考えると、もう少しヒットやホームランの打ち方の引き出しを増やして欲しいなというのが私の個人的な願望です(笑)。
この二人はこれから主軸になるにつれて、厳しいインコース攻めや徹底した守備シフトなどで対策が取られるようなレベルの選手になるでしょう。そしてそれを乗り越えるためにも怪我しない体と意識作り、ヒットやホームランの引き出しを増やすといった課題を克服した日には、吉田正尚に並ぶオリックスのスター選手になり、私たちを叶うべき夢の先へ導いてくれるでしょう。
まとめ
ここまで私が来季のキーマンに位置付ける、太田椋選手と頓宮裕真について書いてきましたが、彼らの飛距離といった打撃センスやチームの弱点に合致したポジション、それらを考えたときにやはりこの二人の成長がチームの命運を握ると言っても過言ではないと改めて実感しました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご指摘やご意見等があればご気軽にコメント等でお知らせいただけると幸いです。
次の投手編(予定)も是非よろしくお願いします。