稼ぐ力とは、発言力なの?夫婦間の勢力争いが止まらない、たまひよ期の話。
おはようございます。お金のお話相手(を始めようと思っている)ファイナンシャルプランナーのよーこです。
夫婦間の勢力争いが止まらなかった、妊娠~出産~仕事復帰の時代。何もかもがいっぱいいっぱいのたまひよ期に直面する家事とお金のルール作り。みなさんは、どうしています(した)か?
「育児楽しい」「結婚して良かった」「毎日、幸せ」って言いたかったけど、ひとつも当てはまらなかった。
「誰が稼いでると思ってるんだ」。
まさかこの言葉をあの能天気で貯蓄のない夫(失礼)から聞くとは!怒りでぶるぶるしました。
昭和かっ! 私は実家の父からも聞いたことのないけれど。
こんな人をパートナーに選んでしまった絶望感。
産後の寝不足や乳腺炎より、100倍つらい。。。
稼ぐ力とは、発言力なのでしょうか。
「生活費が足りない」。
「保育園のお迎えを代わって欲しい」。
収入が少ない方は、そんな要求も口に出してはいけないのか。これじゃあ、悔しいし、悲しいです。対価が発生しないだけで、妻も働いています!
多くの既婚女性は苦い経験をして、達観した先輩ママたちはこう言います。
「経済力があったら離婚している」。
「経済的自立が何より大事だ。仕事を手放すな」。
うん、正解。
一方、家計管理に注力して10年経ったいま、もう一つの”正解らしきもの”の、手ごたえを感じはじめました。
妻の発言力は、妻の「マネーリスク回避能力」が高まるにつれ、どんどん増した。
生活費が足りなくなった妻はお金の勉強を始めました。
家計簿をつけました。
長期目線で支出の方向性を変えました。
マネーリテラシーが身についてくると、我が家が晒されているリスクがわかりました。
割高な大手生保の貯蓄型保険、
割高な光熱費、
割高な車両維持費、
割高な外食、
割高な教育費、
払い過ぎの税金。
1つ1つを夫に明示して、リスク回避する一手を打つ。
煩雑な事務処理をちゃちゃっとこなす(実際はちゃちゃっとは出来ないが、スマートにこなしたように見せる!)
↓
妻の信用が上がる。
↓
妻の発言力、強まる。
↓
妻がやらなくてもよい家事を夫に譲る。
という好循環が生まれました。
なぜ、夫は妻の言うことを聞く気になっていったのか。
オット族というのは、職場の仲間内で、けっこうお金の話をしているということを知りました。
子供の習い事代やら、スマホ代やら、節税対策、あやしげな投資話、、、、
スマホ乗り換えてうん千円得しているとか、
生命保険調べてうん万円節約したとか、
住宅ローン繰り上げ返済してるとか、
ふるさと納税でポイント稼いでいるとか。
ちょっとした成功事例を仲間うちに言えると気持ちがよいようです。
妻の言ったとおりにしてると、へぇー、そんなにーと言われる。
自分の手柄じゃないのに、悪い気はしない。むしろ、プチお得情報を知っている優越感。
で、妻の言動に注意が向いてくる。俺の飲み会のネタになる話はないか?
そして、話が通じるようになる(10年前よりは)。
そこですかさず”戦略的”家事の移譲(笑)
そうこうしているうちに、妻の収入は増えていないが妻の発言力は増し、会話のはしばしに、夫の分担できる家事の提案を盛り込みました。
ゴミあつめ、ゴミ捨て、ゴミ袋セット、弁当箱洗い、平日の食洗機セット、週末皿洗い、朝食の盛り付け、配膳、加湿器の水補充、風呂場・トイレ・換気扇フィルター掃除、レイコップかける、クレジット明細の確認・プリントアウト、週末の自分の昼食、ミシンで裾上げ、自分の季節外の衣類洗濯と寝具の衣替え、とか。
わたしがやらなくても仕上がりは変わらない家事はやってもらいますし、夫がしなくてもよいフロア掃除はルンバを導入しました。家電を買うにあたっては、つけている家計簿で、予算内であることを明言し、買います。
妻がお金に強くなると、家事分担の交渉は有利に動き、発言力は増しました。
会社でもプロジェクトの予算の権限を持っている経営企画部署の発言力は、営業部門より大きいことがありました。
それに夫の場合はお金まわりが整い経済的基盤が安定すると、危機感から解放されて、許容度が増えたのかもしれません。
財布の紐をにぎって戦略的家事の移譲をしよう!という話でした(笑)