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#12 社会人インタビュー 「自ら手を挙げて出向するキャリア選択」

こんにちは!
今回は通信会社にお勤めの6年目の朴さんにZoomでお話させていただきました!!就活時代からお世話になっていることもあり、フランクに質問に答えてくださいました。
大企業で自ら手を挙げて出向したい企業を自ら探す権利を得られる社内選考を過去最年少で通過し、コンサル会社に出向されている朴さんから

・何のために出向して何をしているのか
・どんな思いを持って働いているのか

を伺いました。

私のように多様な働き方に関心がある方だけでなく、アルバイト、サラリーマンの方などに読んでいただきたい内容になっています!

私のインタビューが不慣れで分かりにくいところもあるかもしれませんが、大事なところは強調してあります!ぜひ最後までご覧ください。

朴さんのnoteからご経歴を引用させていただきます。

<自己紹介:経歴等>
 ・初期配属(3年):法人営業 @長野
  自治体・民間企業営業(新規開拓含め)
 ・二期配属(2年):事業者開拓営業 @本社
  自社商材を拡販するビジネスモデル確立 
  ※自社に他企業へ社員を派遣する制度がありその社内選考(書類,GD,面接2回)に応募し過去最年少通過。
 ・三期配属(3ヶ月):人事部 @本社
  選考通過した為、異動。新卒採用に携わり、自身の行きたい企業を探して交渉。
 ・今月〜:某コンサルへ出向 @港区
 ・趣味:サッカー・将棋・オセロ・カタン旅行・Netflix鑑賞・就活支援 等

過去にソリューション営業の企画や販売のところをされてきて、人事部に所属しながらコンサル会社に出向されているという解釈でインタビューを開始させていただきました。

朴さん_インタビュー② (2)

近藤:まず出向ってなんですか?(私が知っているのは半沢直樹とかマイナスのイメージがあります、、)

朴さん:そうだね、出向っていう言葉が少しネガティブな印象を与えるね。別の会社に自らの意思で行ったか、それこそ半沢直樹みたいな左遷された意味での出向かの二つに分けられると思うな。今回は自分で行きたい会社を探して、交渉、調整して1年間、会社のお金使わせてもらって行かせてもらう制度を通過して出向してるよ。勿論、会社の方針もあるからうちの会社に戻ってきたときに活躍できる会社だと承認してもらう必要はあった。他にはグループ会社に送って、中から変えてもらいたいっていうことを思いながら送り出すみたいなこともある。最近は、必ずしもネガティブな意味ではなく、プラスに解釈され始めているかな。

近藤:基準とかあるんですね。社内選考を通過されたとのことですがどんなことをアピールされたんですか?

朴さん:社内選考には、「書類選考→GD→面接→最終プレゼン」の4つのフローがあるんだよね。最終プレゼンで意識して伝えたことは、「○○会社に行って○○人材になるために、これからはうちの会社じゃなくて外で学んで、そのスキルとか知見を得てて、この会社をこういうふうに変えたい」ということを伝えたよ。そのために私は1年間、○○スキル、○○分野っていうのを獲得するために、うちの社内じゃなくて社外に行かなきゃいけない。なぜならば、みたいな話をして。行くべき会社を選定した理由、1年後帰ってきたときに、この部署に戻ってきて、○○スキルっていうのを○○に活かして、この部署をもっとこうしていきたい。といった具合に。

近藤:(なんか納得していただくの大変そう、、)社内でそのスキルを身につけることが難しいと思ったのかを具体的に伺ってもよろしいですか?

朴さん:わかりやすく言うと、スポーツに例えて、サッカーの話をすると、
日本代表とかがあてはまるんだろうね。元々はJリーグの選手たちが日本代表で選ばれて戦うものだったでしょ。ワールドカップとか、アジア予選とか、
そのときの過去の時代と今で何が変わってるのって言ったらさ、1990年代とこの間のオリンピックのチーム構成見ると海外のチームの人たちが凄く増えたじゃん。サッカーに限らずだけどね。海外に行って、海外で戦って、そこで得た経験、知識とかを日本に持ち帰っている。日本代表も確実に進化してるし、海外に行った人たちって成長して戻ってくる人は多いよね。だからこそオリンピックもかなり良かったし、3年前のワールドカップとかでも、ベルギー相手に勝つんじゃないかっていうぐらいのところまで追い込んだりとかした。そんな感じで、今いる組織で頑張るのも大事だけど、中の世界にいると、そこだと得られない経験だったりとか、得られない世界だったりとか、見えない世界ってのは必ず存在するんだよね。それを他の違う観点で仕事をしてる。例えばこれはコンサル会社とかで働くことによって見えてくる世界とかってのがある。多くのバックグラウンドを持ってる人たちが集まって一つの方向性に向かって頑張っていくサッカーチームと「俺たちは俺たちだ」みたいにその世界でずっと頑張り続けて努力しているサッカーチームだったらどっちが強いかなっていう話。

近藤:多分、従業員数が違ったり、業界も違う会社という切り口で、価値観の変化などありましたか。

朴さん:一言で言うと、今までは建物の3階くらいから景色を見てたんだよ。どういうことかっていうと、1大企業の1部署の1担当者として、その担当の成果っていうのを最大化するためにどうするべきかっていうほどずっと考えてた。売上、営業利益、契約件数とかね。それこそ俺が前にいたところは、直接営業じゃなくて、販売パートナーたくさん売ってくれる事業者というのを開拓することがミッションだったから。じゃあ、どういった事業者と手を組んだら商材がたくさん売れていく仕組み作れるのかみたいなことをずっと考えていた。建物に3階ぐらいからずっと外の景色を見てて、世界はこうだみたいなことを考えたんだけど、今はその職場に高速エレベーターを用意されて、乗って、高層ビルに移動して、60階ぐらいまで一気に目線が引き上げられてる感じ。

近藤:その話すごい興味深いです!どういう業務に変わったから、その視座が高まったと感じますか。環境とかいろいろあると思うんですけど、、

朴さん:端的にね。1担当部署の成果を最大化させる、組織をもっと成果を最大化させるために自分に何ができるかできるかっていうことをずっと考えてたんだよね。通信会社の1部署のことしか考えずに、PDCAを回していた。今の会社はコンサル会社のような感じで、世界のことを常に考える癖をつけさせられてるんだよね。別にそんなつもりはないんだけど。
例えば、社長が全社員ミーティングで「東京オリンピックの開会式とか見た?」みたいな話をするんだよね。東京オリンピックの開会式とパラリンピックの開会式を見てどう思ったみたいな。「私はパラリンピックはすごい今までは受容されてなかったけど、今のこのコロナって言うこともあってパラリンピックっていうダイバーシティの重要性ってのはすごい大事にされてるなって思った一方、開会式自体を入場国に分けて開催していくっていうこと自体がこれから違和感に感じるのかなっていうふうに思いましたとか。」いう話を社員が話し出す。それぞれ世界観を持っていて、出来事を自分自分なりの意見を持って伝えるみたいな。日頃から世界の情報を見て、いろんな知識を収集して、その上でそれぞれの事実に対して自分なりの意見を持って発言する人が集まっている。この広い世界を知り意見を持った上で、うちの会社やクライアントはどうあるべきなのかいうのを考えようぜみたいな

近藤:具体的な業務とかちょっと難しいですかね。

朴さん:1つは某ゼネコン。教育にすごい力入れようとしてて、海外の素晴らしい教育サービスっていうのを日本に広めていくための第一人者として、これから日本市場に○○教育を普及させるための戦略だったりとか、いつからどう進めていくのかとかっていったところを具体的に決めている。パートナーシップを結ぶみたいな感じかな。例えば、ズームとNECネッツエスアイが日本で最初に、独占契約でパートナーシップを結んだけど、それを同じようなことをやろうとしている。戦略を練る上で、コミュニティとかが大事なってくるから「コミュニティってそもそもどういった定義なんだ」とか、「ムーブメントとは何だろう」とか。ただなんとなくやっても上手くいかないから、雰囲気作りを工夫していって、日本全体にどう普及させていくのかっていうやり方を詰めてる
2つ目は出版会社の役員向けにテクノロジーの勉強会をしようとしている。ブロックチェーン技術が一気に進化してるので、その内容の勉強会をする。この会社がデジタルとどのように付き合っていく戦略を出していくのかを一緒に考えていけるように一歩目のインプットをする感じ。その勉強会の資料を作っている。
3つ目は新規事業うちの会社アンカースターで立ち上げようとしてて、新規事業を立ち上げていくためのマニフェストや新規事業やる目的、思い、背景(日本に対する課題感とか)をまとめている。「こうした思いがあるから私は新規事業やるんだ」という部分を明確にした上で、スケジュールや進め方を話している。
最後にうちの会社(出向元の会社)を出向先から変えようプロジェクト。ただ自分の成長をするだけじゃなくて、この1年間で自分が成長しながらうちの会社を変えていきたい気持ちがある。外から見たときに通信会社がどう見えているのか、通信会社を変えていくためにどういう人に働きかけをしていくべきかを考えている。実際に広報や人事の部長などと定期的に議論するようにしている。

大きくこの四つかな。
ゼネコン、出版会社、新規事業の立ち上げ、うちの会社を変えようプロジェクト。

近藤:出向して3か月でどんな気づきがありましたか。

朴さん:出向元と出向先で求められていることが異なる。今までは論理とか整合性とかを考えてきたけど、どうやったらワクワクする世界を作っていけるかという観点で考えるようになった。自分の直感や魅力に感じる世界観をひたすら追求する。勉強会する上でも、役員の人たちがわくわくしてもらえるようにしている。いかにわかりやすいかも大切なんだけど、一番は相手にワクワクを体感してもらえるか。あとはスキルじゃなくてセンスが大事。スキルがある人=仕事ができて世界を変えられる人かっていうと、そういうわけではない。営業のときは自分の中で答えを見つけて仕事をしてきたけど、今は答えが常に毎日変わる。答えを常に問い続けている。
あとは今まで営業だったので、お客さんの思いを引出して会社と繋ぎ合わせるような仕事をしてきた。今はお客さんの期待の延長上ではなくて、期待を超えたアウトプットを出すことが求められている。例えば、携帯電話をつくることになった場合。以前の自分の考え方であれば、ガラケーを使ってるお客さんの思いを引き出して、より優れたガラケーを作っていると思う。今の自分であれば、ガラケーからiPhoneを作り出す。別にお客さん求めていないけど、お客様の期待を超えられるようなアウトプットを常に考えている。

近藤:スキル、アウトプットも含めて、対極の考え方であると思いました。両方とも大切なことだと思います、出向元で必要なアウトプットと出向先で必要なアウトプットどちらが大切ですか。

朴さん:どちらも大切。出向元だけの考え方だと良くないなって思う。多分論理のことだけを考えていても楽しい世界はないと思う。論理は大事だし、必ず社会人に必要なスキルだけど、最近はそれだけが全てではないと思う。

近藤:気付きを出向元に持ち帰って、どのように会社を変えていきたいですか?

朴さん:事業をスケールさせられるような人になりたい。最近は「新規事業を立ち上げました。」「スタートアップで新商品発売しました。」みたいなことが増えてきている。一方で、0-1を立ち上げても、社会的に影響を与える前にうまく行かなくなっているものも沢山あるから、そのサービスっていうのがしっかりブラッシュアップされて、より多くの人たちに広がる仕組みを作れるようになりたいと思っている。その仕組みを作る人になる。

近藤:社会人になって色々ご経験していく中で感じたことがきっかけなんでしょうか。

朴さん:そう。社会人になって、頑張るのは当たり前だけどその頑張った上で結果が出せる仕組みが上手くできていないことが日本企業の現状の課題であると感じた。有名な時価総額の話でも日本企業がGAFAに負けてしまっている。もっと世界を作っていくという使命感を大企業こそ強く持つ必要があると思う。だから事業をスケールさせられる人材になって、出向元の会社を変えたい。

近藤:インタビュー前から「活き活きと働く社会人が増えてほしい」という朴さんの思いを伺ったことがあります。それも含めて思いをお聞かせください。

朴さん:事業をスケールさせたい。日本人の残業時間を減らしたい。仕事が当たり前の世の中を変えたい。無駄な仕事で残業をして疲弊している社会を変えたい。働いている人が結果を出せるような仕組みを作りたい。
1番の思いは事業をスケールさせたい。
それだけで活き活きと働けるようにはならないと思う。残業が減って、結果も出して、日本全体の価値が上がっていく社会を作るのと同時に、日本人1人1人が活き活きと働ける社会も作りたい。
日本人はあまりにも自分の意見というのはない。大企業に入ると、特に自分の意見を持たなくなる人たちが多いと思う。悪く言うとね。
これからは人材が流動的になって副業とかいろんな働き方ってのは確立されていく時代になって、自分たちの意見や個性がより尊重されるべき時代になっている。そういう時代なので大企業でも意見を持って活き活きと働けるようにしたい。

近藤:どうしたら活き活きと働けますかね。

朴さん:問い続けなくてはいけない。正解は誰も持ってないから常に問い続けることが大切。自分は何やりたいんだという自分に対する問いかけもそうだし、この会社はどうあるべきかという所属している会社に対する問いかけもそう
世界はどうあるべきかとか、環境問題はどうあるべきかとか、人権とかダイバーシティはどうあるべきか。問い続けなきゃいけないことがたくさんあるので、しっかりと関心を向けて、常に問い続ける姿勢は持たないといけない時代。

近藤:最後に!センスっていう言葉よく使われますよね??

朴さん:センスね。よくうちの社長が言ってるのは、未来を正確に想像できる力のこと。例えば、こういうインタビューがあったときに、近藤は朴さんに「この質問したら何か食いつきそうだな。なんかここ全然興味なさそうだな、」とかを頭の中でシュミレーターを回して、実際に検証してみる。近藤が想像してた未来と実際に俺と話したときの結果にどれだけ乖離がなかったのか、それがビジネスのセンスだっていうことを言っているよ。

近藤:ありがとうございます!これから磨いていきまーす!
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いかがでしたか。どんな企業で働くかではなくどう働くかでキャリアが大きく変わることがよく分かりますよね。

私の学んだことをシェアします。

〇在籍している組織を強くするために出向という制度を使う社会人の方がいること

〇思いを強く持って主体的に行動していくことで物事は前に進むこと

〇選択肢が沢山あって選択できる時代だからこそ、自分のやりたいことや仕事の意義を常に問い続ける必要があること

私自身、自分のやりたいことや仕事の意義を問い続ける必要性を感じていて今後も社会人の方にインタビューを続けさせていただく予定です。ちなみに朴さんから今度はイベント風に人集めてやろうとおっしゃっていたので、何か開催することになりましたら、noteもしくはTwitterでご共有させていただきます。見逃さないようにぜひフォローしてみてください!
今日はここまでです!最後まで購読いただき、ありがとうございました!

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