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三郎丸フェス2024に参加して【イベントレポート】

トワイスアッパー荒川(@twiceupper)です。

三郎丸のウイスキーや蒸留所、スタッフの方は大好きですし、応援しています。ただ、今回の三郎丸フェスは、初年度会費20,000円(税込)、年更新費15,000円(税込)の三郎丸コミュニティ会員限定の交流イベントとして、また参加費8,800円(税込)としてあまりに残念でした。

①提供されるウイスキーは1種類だけ

ウイスキーのイベントなのに、提供されたウイスキーが樽開きをしたばかりのバーボンカスク3年の三郎丸カスクストレングスだけ、しかも楽しめたのはイベントが始まってから2時間後からでした。おかわり自由なのは太っ腹ですが、三郎丸ファンとしてはもっと樽や年数などで比べてみたかったです。

受付では水とスモーキーハイボール缶も渡されましたが、正直、いまや東京でも普通に買えるようになったハイボールをわざわざ富山に来てまで飲むのは違和感しかありません。飲みごたえのある、煙たくて美味しいハイボール缶なんですけどね……。だからこそ、普段から飲んでるんですよね……。

② フードの選択肢がなく、段取りが悪すぎる

今回提供されたフードはBBQとおにぎり弁当だけでした。BBQは豚肉とソーセージ、エリンギ、かぼちゃ。それだけのために30分近くも並ばせるのはさすがに段取りが悪すぎです。

限られた予算で、かつスタッフの方も慣れないBBQ作業で本当に大変だったと思います。であれば、最初から外部のフードトラックを契約するなり、外からの食べ物の持ち込みを可能にするなり、もっと他の方法はあったと思います。

おにぎり弁当のおかずは、しゃけとブロッコリーと何かの和物。

③スケジュールがグダグダ

そもそも今回のイベントのタイムスケジュールが参加者に知らされたのは、当日の受付で配られたパンフレットと2時からの開会式です。つまり事前に何時から何が始まるのか知らされていませんでした。

月曜のリマインドメールでは「一本後の(電車の)お時間でもイベントには十分間に合います」とのことでしたが、実際にその時間に到着すると樽転がしの受付は終了しており、抽選に参加すらできませんでした。樽転がしはけっこう楽しみにしていただけに、かなり残念でした……。

転がしたかったな、樽……。


その他にも、まだBBQに並んでいて食事すら始まっていない人がいるなか、BBQ列(写真右のテント)の後ろでランタン上げが始まる、樽転がしとトークショーがなぜか同じ時間帯でどちらかしか選べないなど、終始ぐだぐだ感は否めなかったです。

④フェスボトルの情報開示

フェスボトルのスペック、値段がショップで実際に買うまで分からなかった。ちなみバーボンカスクの3年で16,500円でした。

三郎丸フェス がやりたかったこと

今回の三郎丸フェス、何がやりたかったのかだけはなんとなく伝わってきました。あくまで推測ですが、「駒田蒸留所へようこそ」の冒頭と終盤の、蒸留所スタッフたちと家族が今年のウイスキーの出来を確かめながら打ち上げをするシーンを再現したかったのだと思います。

確かにあれはいいシーンでしたよね。しかし、決して安くないコミュニティ会費を払い、イベント参加費を払い、貴重な休みと交通費を費やしたファンに対して、身内にしか許されない忘年会レベルのイベントを提供するのはいかがなものか、と思うのです。

酷評ばかりですが、良いところもありました。熟成庫の展示は幻想的でしたし、トークショーはTwitterスペースみたいで面白かったです。ただ、司会の方が「トークショーは全然準備してなくてこれ(A4用紙4枚)しかありません!笑」とちょけた瞬間、なんとなく今回のイベント運営側の事情を察しました。

三郎丸コミュニティ1期組の契約更新は今月末の回答〆切でした。仕事の関係でウイフェスなどになかなか行けなかった自分にとって三郎丸コミュの価値を正直感じにくいところがあり、ようやく取れた休みを今日に合わせ、今日判断する予定でした。その結論までここに書くのは野暮でしょう。

繰り返しですが、三郎丸のウイスキーや蒸留所、スタッフの方は大好きです。今後のリリースも、いちウイスキーラバーとして楽しみにしています。
(写真は2020年の悲劇です)

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