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秋元康の当て書き、乃木坂46卒業ソロ楽曲の話

以前、私は作詞:秋元康アレルギーだということを書きました。
それが最近治ってきているとも。

今回は、その症状が治った、というか単純に好きになってきた要因ひとつである、乃木坂46の卒業ソロ楽曲について独断と偏見まみれなメンバーの紹介超個人的雑感を添えて記載していきます。

卒業楽曲は沢山あるのですが個人的に好きな、松村沙友理さん・高山一実さん・橋本奈々未さんの楽曲を取り上げていきます。

ではでは。

松村沙友理 さ~ゆ~Ready?

松村沙友理。大阪府出身。愛称さゆりんご。必殺技さゆりんごパンチ。
乃木坂工事中というテレ東深夜の冠番組では、堂に入ったぶりっ子からの変化球めなボケ、割と鋭いガヤツッコミ等で番組を盛り上げつつ、それでいて、いつもケラケラと笑っている姿がとにかくかわいくて印象的でした。見ていて和む。

とても卒業曲とは思えないなんだか能天気ともいえるほど明るい曲調で、
らしさが炸裂しています。

この楽曲でのキーワードは笑顔元気

というのも色々あって笑えなかった時期があったのです…
丁度番組が『乃木坂ってどこ?』から『乃木坂工事中』にリニューアルされた時期に見始めた私はそんなことは露知らずただただ番組を見て笑って癒されておりました。

詳細は割愛。
知っていると味わいが増したり変わったりします。

詞の中で 笑顔が一番私らしいかな?元気が一番わたしらしいでしょ?と問いかけています。この問いかけにより、答えはこちらに委ねられていることになるのではないかと考えさせられます。
そう考えて曲を聴いてみると、秋元先生の当て書き最高だなってなりますよね。なりません?

根強いファンと根強いアンチの入り混じったうねりを乗りこなして最後までやり切った・コンセプトを貫き通したアイドル。

地肩が強いからこそ出来た立ち回りだったのかもしれません。
そんな彼女の笑顔と元気のさよならの歌です。


高山一実 私の色

高山一実。千葉県南端の南房総出身。愛称ずー。活舌が特徴的。
QさまのサブMCに潜り込んだりオールスター後夜祭のMC横をやったりその他諸々バラエティの露出は多め。しくじりとかにも結構出てるのを見ます。
乃木中での立ち回りはなんというか、手札が多いという印象でした。さ行が苦手という特徴的な活舌な上ドタバタとしたしゃべり方、そんな割にはエピソードトークのオチがしっかりしてたり、バナナマンからのパスもしっかり受け取ってオトしたりする一方で、他メンバーが話してる時に急におっさんみたいなくしゃみを脈絡もなくぶちかました挙句しばらくすっとぼけたりするが速攻でバレたりと、theバラエティ担当といった感じ。

メンバーとのやり取りを見てるとめちゃくちゃ優しく寄り添い思いやりのある人でありながら、怪談企画中に本気で怖がっているメンバーに追い打ちかましたりするサイコな一面を持っていたりもする。しくじり先生のオープニングのトークで平気で激盛りしたエピソード(もっといってしまえば大嘘)をかましたりもする。
とにかく性格が良い(ように映っている)がなんだか少し怪しさもある。
私はそこらへんを藤井健太郎さんが見抜いてオールスター後夜祭のMCに抜擢したのではないかなと勝手に邪推していたりします。
藤井さんのそういうセンサーの鋭さはいうまでもありませんし…

そんな彼女の卒業楽曲の題名が「私の色」ですよ。
常々上記のようなことを考えていた私はタイトルが発表された段階ですでに喰らってしまっていました。

曲調は卒業楽曲らしいバラードでありつつも明るくてポジティブな印象。

詞では 私の色何色だろう と歌わせます。

何色とはっきりとは答えにくい、ゆえにボケの角度が読み辛い。手札が多いと感じた理由はそういうところにあるのかもしれません。

おもしろいすっとぼけ方をする人。それがすぐにバレているようで、実は計算なのではと疑ってしまう。そんな人格に想像の余地があるアイドル

そんな彼女の色の不確かさをしっかりと歌詞に落とし込めています。
またその色の先の読み切れなさを、光の中どう輝く?
と表していたりします。

深読みを誘う卒業楽曲。当て書きの妙。
プロデューサーですら読み切れなかったのかもしれない、
彼女のクレバーさを表した楽曲です。
あとシンプルに歌声が良い


橋本奈々未 ないものねだり

橋本奈々未。北海道旭川市出身。愛称ななみん。おそらくS
2017年卒業。芸能界に残らなかったというのもあり、すっかりと神格化されてきているような気がします。
人が骨折した話で笑う人。人の不幸話(笑える範囲)こそ笑ってあげなければならないというようなある種の優しさのある方です。

志望動機が家庭の金銭面であったり、人気メンバーであったにもかかわらず卒業にあたり芸能界をすぱっとやめたりといった人格像が、歌詞中の
もう充分でしょう 私 ないものねだりしたくない
の部分で全て拾い上げられている印象があります。

なんというかこの楽曲は個人的に好き過ぎて多く語るようなことが出来ません。これも当て書きならではの妙。曲調も好み。歌声も良い。
この楽曲を聞いた頃にようやく作詞:秋元康のスゴさを少しとはいえ理解出来てきた気がしたのを思い出します。沼が深すぎて今でも理解しきれたとは言えません…

約5年のアイドル活動の終止符に、本人とメンバー・スタッフやファンが作り上げた彼女のアイドル像をガツンとはめ込んだ楽曲。

ないものねだりがちな私にも深く突き刺さっています。


以上。本当は「ないものねだり」についてめちゃくちゃ語ってみようと思って書き始めたのに、自分の心情ですらうまく書き起こせませんでした。

単なる好き嫌いでプロを測るのはいけません…という反省で〆。


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