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『君の名は・・・』Vol.1

ミュージカル用の脚本として20年ほど前に書き下ろしたものを見つけたのでここに記しておきます。

「あらすじ」
舞台は1890年終わり~1900年代初め、夏のスペインの物語。
1897年夏の終わり。
アランフェスの王宮でバカンスを楽しんでいた王家の人々は何者かによって暗殺された。
こっそり城を抜け出していた四女アストレイアだけが死を免れる。
状況を知ったアストレイアは家族を殺した犯人たちに復讐を誓う。
王家の人々を皆殺しにして、自分たちが王位を継ごうとしていたサンドラたちは、アストレイアが生きていることを知り探し出し殺す計画を立てる。
そのことを知ったアストレイアは、家族との別れもそこそこに、従僕ルドルフに連れられ南の方へ逃げていく。

居場所を突き止められ、逃げ場を失った二人は、ジブラルタル海峡へと飛び込む。
運よくコルドバ率いる海賊船に助けられた二人は、彼らと生活を共にし、一緒に航海を続けていく。アストレイアは男装しレイラと名乗り生きていた。
貴族の船しか襲わない海賊たちが、ある日耳寄りな情報を仕入れてくる。
王家を襲ったのはサンドラたちで、その夫オランジェ侯爵が継ぎ不当な重税で民衆は苦しんでいるという。それを知ったレイラ(アストレイア)は、彼らに復讐し父王が生きていたころの平和な世の中を取り戻そうと決意する。
ある日貴族船を襲うと、そこにサンドラの愛人ジェノーバが乗っていた。
レイラは復讐のためジェノーバを殺そうとしてコルドバに止められる。
コルドバから自分たちの両親を殺したのもサンドラたちであると知り、協力しあうことを約束する。

サンドラたちの悪政に苦しめられ不満を募らせていた市民は、アストレイアが生きているなら王位に返り咲いてほしいと望むようになる。
アストレイアはセビーリャの春祭りの日、復讐の計画を実行に移すことにした。

「登場人物」

アストレイア(レイラ) スペインの王女
ルドルフ アストレイアのおさななじみ。従僕
コルドバ(フェイヤ・グロンフォルス) 海賊の船長。伯爵家の長男
マーニャ(マニュエラ・グロンフォルス) コルドバの妹。伯爵家の令嬢
グラナダ(ホセ・テオドール) 海賊。闘牛士の家の出
カディス 海賊。闘牛士の家の出
マラガ 海賊。闘牛士の家の出
サンドラ(女王) オランジェ侯爵の後妻
ジェノーバ・フレデリック スペインの首相 サンドラの愛人
アンジェロ子爵(王子) スペイン貴族。アストレイアの許嫁
オランジェ公爵(王) スペイン貴族。アンジェロの父

・・・感の良い方は気が付いたかもしれません
当時ロマノフ家最後の王族・・・をもとにイメージがわき作った作品です。
歌詞の部分にはもちろんメロディもあります。
かつて自身の劇団で上演したミュージカル台本です。

未発表分含め4作品見つけたのでぼちぼち掲載していきます・・・