『彼女の行方』【第14話】
「エピローグ」
間もなく部屋にたどり着く。
また今日も終電だ。
郵便受けを開けると、1通の手紙が入っていた。
奈緒からの手紙だ。
「これを読んでいるということは
すでに私を見つけてくれたのよね。
きっと蓮なら
探し当ててくれると信じてた。
私は蓮と一緒にいた時も
そのあとも幸せだったよ。
もう先が長くはないと知った時
延命することよりも
このまま時を止めたいと思ったの。
本当にありがとう。」
奈緒は白血病で
余命3カ月の宣告を受けていた。
亡くなった後に送るよう頼まれていた
と後日、野本春美が話してくれた。
彼女は全てを知った上で
引き受けたのだと言う。
奈緒は好きだった場所がよく見える
丘の上の教会に今も眠っている。
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