【表紙デザイン】夢小説・夢漫画の依頼で必要な夢キャラクターの情報
こんにちは、Origa Design と申します。
同人誌の表紙デザインをしています。
今回は表紙の依頼時によくある「夢作品の表紙の依頼文はどういうことを書けばいいの?」というお話についてです。
基本的にはうちの場合の話です。うちはうち、よそはよそです。とはいえ多少はほかでも使える方法かなと思います☺️
はじめに
簡単なのがいいひと向け
おまかせプランや表紙ガチャは打ち合わせも最低限なことが多いです。
例えばプリントオンもわくわくドキドキデザインセット(おまかせセット)をやっています。
「表紙は簡易なやり取りだけにして原稿に集中したい」「こだわりがないからおまかせしたい」「解像度やCMYKについてわからないから最低限のサポートをしてほしい」というときはskimaで受け付けているおまかせプランをご利用ください。
以下はオーダーメイドでイメージをしっかり伝えたいひと向けのお話です。
夢小説・夢漫画のご依頼
既存キャラクターの情報のみ書いてあって、夢キャラクターの情報がないことが多々あります。夢キャラクターの情報+既存キャラクターとの関係性を書いていただくことを推奨しています。
「夢作品のヒロインは乙女ゲームの主人公≒プレイヤーのような存在なので、特徴はありません」というふうなお話も何度かうかがっています。
何の作業のためにどの情報を聞きたいか、例をあげます。すべて私が書いた架空のものです。
わかりにくい例(表紙に記載するテキスト)
タイトル、作者名、サークル名、ジャンル名、カップリングの判別がつく書き方だと助かります。
ジャンル名などを表紙に載せたくない場合は「〇〇は不記載希望」とあらかじめ明記していただけるとスムーズです。
良い例(表紙に記載するテキスト)
書き方は自由ですがこういう感じで伝わります!
英語・ローマ字表記したい場合はスペルをコピペできる形式で送ってください。
例えば上村の読み方はウエムラかカミムラか、ありすのスペルはAliceかArisuかわからないからです。
わかりにくい例(原作タイトル、キャラクターの設定や関係性)
すれ違いという単語だけでは状況が幅広いので、もう少し具体的に伝えていただけるととても助かります!
良い例(原作タイトル、キャラクターの設定や関係性)
あくまで一例です。書き方は自由です。概要が伝わればOK。
わかりにくい例(制作物のストーリーの起承転結)
どういうテンション感なのか、ハッピーエンドかメリバかバッドエンドかまで書いていただけると齟齬を減らせます。
良い例(制作物のストーリーの起承転結)
あくまで一例です。書き方は自由です。
補足:キャラクターの設定や関係性
上記「原作タイトル、キャラクターの設定や関係性」の補足です。夢キャラクターの設定のなにを聞きたいかです。
例1:キャラクターの設定や関係性
例2:キャラクターの設定や関係性
既存キャラクターは同一ですが、夢キャラクターが異なるため表紙デザインも変わります。
夢キャラクターの情報があると、例1のような表紙がいいか例2のような表紙がいいか判別できます。
補足:制作物のストーリーの起承転結
あらすじ・キーワードで何を確認したいか
以下『あらすじやキーワードの伝え方』から引用です。
例をあげます。すべて私が書いた架空のものです。
どんな表紙がいいか思い浮かぶでしょうか?
私はまだオーダーが曖昧だと思います💦
例4はアクティブなイメージ、例5は静かなイメージです。「恋愛・すれ違い」という単語は同じでも、それぞれちがう表紙になります。
単語だけでは状況が幅広いので、もう少し具体的に伝えていただけるととても助かります!
ハッピーエンドかバッドエンドかメリバか
冒頭のあらすじとキーワードのみでは、オチがハッピーかバッドかメリバかわかりません。オチまで書いてある方がわかりやすいです。
4と5の作風の差がわかりやすくなったと思います。ここを曖昧にすると、依頼者と制作者が想像する「恋愛・すれ違い」のイメージがズレてしまいます。
物語のオチはみんなハッピーエンドだろうと思うかもしれませんが、バッドエンドのご依頼も実際ありますし、メリバのご依頼も一定数あります。
表紙で使用不可のもの
依頼者にとって使用不可のものがあればあらかじめ伝えましょう。
「なし」と書く
オーダーシートやメールなどで、間違って消えてしまって未記入だったことも実際あるので、なしなら「なし」と記入していただけるとわかりやすいです。
むりにひねり出さなくてもいいので「なし」「おまかせ」「わからないから音声打ち合わせ希望」などご自分の状況を伝えてください💮
必須・おまかせ・打ち合わせの希望
必須事項
具体的な指示・必須事項・こだわりがあるときはあらかじめ明記してください。
おまかせ
おまかせでもよければそう伝えましょう。
文章で打ち合わせしたい
いろいろなひとたちのプランを見ていると、文章での打ち合わせにも時間や労力がかかるのでオプション料がかかったり、短納期プランや安価プランではやっていない場合があります。
「可能ですか?」と問い合わせましょう。
音声で打ち合わせしたい
同じくオプション料がかかったり、やっていない場合があります。
「可能ですか?」と問い合わせましょう。
自分の状況を相談してみる
記入例などを私が書くと、それが答えみたいになってしまうことがあります。だけど実際の状況は十人十色。答えはありません。
なので依頼者側の状況をその都度伝えてもらえると制作者も対応を考えられます。
お互い都合があるので要求が100%通るわけではないですが、一般的なビジネスメールのように問い合わせてみてください。
表紙の依頼はメールのやり取りが主なので、依頼者が書いていないことまで察して先回りしてサービスするのは私には難しいです。ごめんなさい。
なので自己開示してもらえたり、それをもとにお互い話し合える余地があるととても助かります。
こぼれ話
詳しいあらすじを尋ねると「性癖をつめた同人誌だから言いにくい…」という方もいらっしゃいます。文章で伝えにくいときは次の記事を参考に画像資料を提出してください。
おわりに
オーダーメイドは個人差や案件差がかなり大きいです。制作者によってやりやすい方法が異なりますし、依頼者によってもやりやすい方法が異なります。「私はこういうふうにするとわかりやすいです」と依頼者から伝えてもらえたら、こちらも合わせるようにしてみます。
詳しいことはご依頼時に各自お問い合わせください。
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
みなさまの創作活動の一助になれば嬉しいです。
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