外壁をでこぼこの塗装で仕上げするメリットと注意点とは?
外壁がでこぼこになっているお家を見たことがある方も多いでしょう。
でこぼこになっている壁はあえてでこぼこに仕上げているものであり、塗装不良のためでこぼこになっているのではありません。
その理由はデザイン性を高めるため以外にも実利的なメリットがあります。
今回は、なぜ外壁を凸凹に仕上げるのか、そのメリットと注意点を解説いたします、
株式会社ORIENSでは千葉県鎌ヶ谷市を中心に、屋根塗装、外壁塗装、修繕・リフォーム、トイレの設置まで幅広く行っています。
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でこぼこ模様の種類
でこぼこ模様にも種類があり、施工方法によりでこぼこ模様のつき方が変わってきます。
ここでは4つの仕上げ方法をご紹介します。
①リシン吹き付け
モルタル外壁で使用されるでこぼこ仕上げの代表的な技法で、1980年代までは主流となっていました。
リシンとはアクリルの主剤に砂粒などを混ぜたものです。
リシンガンと呼ばれる専用のスプレーで吹付ける技法のため、他の技法よりも簡単かつ、安価な技法です。
ザラザラとした艶のない砂壁風の仕上がりになります。
以前の塗料で仕上げるとひび割れやすく耐久性も他の技法に劣るため、最近では伸縮性があってひび割れしづらい「弾性リシン」というものが使われています。
②スタッコ吹付け
スタッコ吹付けもリシン同様モルタルの外壁で仕上げる方法です。
リシン吹付けと異なる点は、リシンではなくスタッコと呼ばれるセメントに塗料を混ぜ、大理石などの骨材を混ぜ合わせたものを吹き付けます。
スタッコ吹付けもザラザラとした艶のない砂壁風の仕上がりになります。
リシンはアクリルの主剤に砂粒を混ぜ合わせたものですが、スタッコはセメントと塗料、さらに大理石などを混ぜ合わせているため、リシンよりもでこぼこが大きめになります。
耐久性は10年程度で見た目はリシンよりも重厚感が出ます。
③吹付けタイル仕上げ
リシン・スタッコ吹付け同様こちらの技法もモルタルの外壁に使用される仕上げ方法です。
顔料、短繊維、合成樹脂エマルション、添加剤などが含まれている粘度の高い塗料を専用のスプレーガンで吹付ける技法です。
リシンやスタッコ吹付けと異なるのは、骨材を含まないので、でこぼこしながらも滑らかな外壁になります。
この技法で仕上げると撥水性が高くなるのが特徴です。
④左官仕上げ
吹付けとは大きく異なり、特にプロの技術が必要な仕上げ方法です。
左官仕上げはローラー、刷毛、コテなどで「塗り壁材料」を使って模様を描いていく手法で、よく漆喰(しっくい)の外壁に使われます。
模様は業者により仕上がりも異なってきますので、実際のサンプルを見せてもらって選ぶのが良いでしょう。
でこぼこ模様の外壁のメリットと注意点
でこぼこ模様の外壁は、滑らかな外壁と比べてデザイン性が高くなり、外壁が頑丈になるというメリットがあります。
特に左官仕上げで外壁を仕上げることで、デザイン性の高い模様を描いてくれるので、イメージ通りの外壁になりやすいです。
また、でこぼこ模様にしない場合と比べて壁の強度が高くなるとも言われています。
しかし、いい面ばかりではなく注意点も存在します。
でこぼこ模様にすると、でこぼこの隙間に汚れが入り込み汚れやすくなってしまうため、こまめな掃除を心がけたり、汚れが目立たない色を使うことが必要です。
他にも作業中、専用の塗料を吹付けてでこぼこを仕上げていくため、周囲に飛び散りやすくなってしまうため、ご近所に説明し、周囲までしっかり養生してくれるような業者選びを大切にしましょう。
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いかがでしたでしょうか。
滑らかな仕上がりにしたいと希望される方もいらっしゃると思いますが、塗り方やデザインによりのっぺりとした印象になってしまうこともあります。
どのような仕上がりになるかを事前の相談の段階でよく確認し、でこぼこ模様にするのが良いか、滑らかな外壁にするのが良いのか、具体的にイメージできるようにしておきましょう。