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英 隆一朗 見失われた羊に寄りそって  第二回 優生思想の中で生きる私たち

はなふさ・りゅういちろう●1960年兵庫県生まれ。イエズス会会員。大阪高松教区六甲教会主任司祭。

人は生まれてきた以上、よりよく生きたいと望むのは当たり前のことだ。学校では、よい成績を得ようと勉強に励む。スポーツをするならば、次の試合に勝つために練習を積む。会社に入ったら、売り上げを伸ばし給料が上がるように一生懸命働く。人間はよりよい者になるように創られているとも言える。だから努力に価値があるのだ。

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