
2/7 NOと言っちゃった日本人
「ORIEさんは、ベジマイト好き?」と不意に聞かれて、思わず「…NO」と答えてしまった。来てきたのはオージーちゃん。ベジマイトといえばオーストラリア発祥の発酵食品。彼女のおすすめは、パンにバター、ベジマイト、チーズを塗ってトーストすると「ん〜!!おいし〜!!」だそう。まさにオーストラリアの国民食。にもかかわらず、私は「NO」の一言で片付けてしまったのだ。不意をつかれたといえど、英語が母語ではないといえど、あまりにも思いやりに欠ける対応で、どう挽回するかで頭のなかはいっぱいだった。
その後のテーブルの会話では、日本の国民食、納豆も話題に。それぞれ、「ん〜食べてみたけれど、あのテクスチャはちょっといただけないなぁ」「でも、今世界的に健康食っていって流行ってるのよ〜」とか言いつつ、匂いから派生して今度は中国の臭豆腐の話に。「匂いはダメだけれど、味は良いよね」とか、ドリアンは「屋台で並んでたら服にめっちゃ匂いついた!でも美味しかった!」と話題は広がる。
「NOと言えない日本人」なんて世間で揶揄されたりする日本人だと思っていたが、NOと一言で片付けてしまったのは私だけだった。あぁ、どうして私はベジマイトに対してNOと言ってしまったのだ。とりあえず、またベジマイトに話が戻って来た際に、「最後に食べたのはもう20年も前だから、次に機会があったら再チャレンジしてみるよ、チーズ乗せてトーストね!」とオージーちゃんに伝えた朝でした。