一体いつまでしないつもりなの
わたしの青春、チャゲアスがなかなかサブスクを解禁しない。他の大御所アーティストのサブスク解禁ニュースを目にするたび、いいなーいいなーと誰もいないリビングで声に出して羨む。本心では諦めかけてる。
しかし私が大御所アーティストだったらサブスク解禁するのかな。CD買って聞いてくれればいいんだよ、など周囲に不満を漏らすかもしれない。そうすると、数少ないモノ申せる周りの人から、姐さんその考えは危険っすよとか言われたりするのかな。
時代を作ってきた人たちが、今度は時代に乗るかどうか考えなきゃいけないのも結構たいへんなのかもしれない。
悩みに悩んだ私は、周りに押される形で結局サブスクを解禁するんだけど、若干乗り遅れましたよねって陰で言われたりしてるのを人づてに聞いてちょっと落ち込んだりするところは見えてる。
あと、この曲とこの曲だけは解禁しませんからね、これはそういうたぐいの作品ではないんでねって突っぱねて意固地になるんだけど、少し日にちが経つと、もう好きにしたらええわ全部解禁!って急に開放的になる、一貫していない自分の姿もまた見えてる。
実際のわたしは大御所ではないので、ここはたくさんの人に自分の音楽を届けるチャンスだと捉えサブスクはどんどん解禁していきたいところだけど、私の曲めがけて聞いてくれる人だけじゃなく、聞きたいわけじゃない人の耳にも私の曲が入ってしまう可能性があると思うと、その人たちに対して申し訳ない気持ちになる。
とか言うと、存在するかどうかも分からない人のことを考える必要はないだろうよと笑われることになるんだけども、そういう性分なんだから仕方がない。
解禁するにあたって考えることは色々ある。あるけど、大御所でもアーティストでもないんだった。主婦なんだった。それよりチャゲアスは一体いつまでサブスク解禁しないつもりなの。