2016/07/06
: 2016/07/06 記述
レポートにまみれて
もちろん目覚ましなんて かけずに寝ていた 。
怒鳴り声で目覚めた朝は 机の上だった 。
痛い身体を起こして 用意をする 。
その時の疲労感は 気持ちの良い朝とは
無縁だったりする 。
準備をして家を出た私の格好は
ベッドから出たそのままかのようなダル着 。
周りの目なんて 感じないし 気にしない 。
満員電車に 詰め込まれた人は
人格が変わるのだろうか
そこにいる人たちは みんな
放漫的というか自己中心的というか
それがなぜか悲しい 。
学校についたら
これまでの暑さが嘘かのように寒い室内 。
そこで働く者の感覚を疑う 。
聞いたって一言も頭に入らない講義が
淡々と流れてゆく 。
やっと 休憩かと思うと周りは楽しそうに
夏休みの旅行計画の話をしている 。
私は行かないし 関係ない 。
時々振られる話に 最高の笑顔を返す 。
どこまでもひねくれている自分の性格は
自覚済みだ 。
始まった次の講義も
スローモーションを早送りしたみたいに
何も聞こえない 。
長かった講義を終えて 最寄りの駅まで歩く 。
7月だと言うには
暑すぎる気温にうなだれる 。
幼稚園から帰っただろう 制服の幼稚園児が
お家の花壇に水をやっている 。
それだけで 日本はまだ平和だな
なんて壮大な事を考える 。
暑さにやられただろうか 。
駅についてホームに降りたところで
電車が出発した 。
なんだ 今日は運が悪いな 。
バイトの時間がギリギリだというのに
焦らない私は良く言えばマイペース
悪く言えば時間にルーズ というものらしい 。
バイト先の喫茶店では 入ってきたお客さんに
全力の営業スマイル と 珈琲を提供する 。
それぞれ自分の時間を過ごす人が
遅い時間になって そそくさと帰っていく 。
片付けて私も早く帰ろう 。
帰り道は昼間の暑さが
ぼんやりと残って 気持ちが悪い 。
身体に入ってくる空気は まるで体温と同じだ 。
帰れば楽しそうに笑う芸能人が
テレビに映し出される 。
テレビという媒体を通せば
最高に華やかな世界だ 。
疲れた体を動かしてお風呂に入り
部屋に戻る 。
大量に出された課題 を睨みつけて
無意味だと悟りペンを手に取った 。
そこから その日の力を全部使い切る 。
今日は疲れた ベッドに入って3秒後の記憶は 私にはなかった 。