響け!ユーフォニアム3 7話の考察 黒江真由に夢中です
黒江真由に夢中です。
ユーフォ3期が放映してからずっと黒江真由のことを考えています。
特に6話、7話は黒江真由が何を考えているのか少し見えてきてより魅力的なキャラクターになってきました。
7話では黒江真由が自分の本心を少し述べてくれました。
かれこれ20回以上は7話を見直し、考え付いた内容を共有したいと思います。
アニメ未読の方はご注意ください。
また、原作未読のため妄想みたいな内容になっています。
響けユーフォニアム3の7話「なついろフェルマータ」
府大会を突破しお盆休みのお話になります。
内容的には盛りだくさんで、OBの訪問、大学説明会、プール遊びとイベントが多い回です。
そこで黒江真由が久美子にぶっこんできた本心。
具体的には黒江真由が発した言葉
「あの人が好きとか、こういうのが嫌いとか、そういうのが全くない人のこと、本気で好きになることは絶対にないって。だって私がそうだから。」
久美子に対して真正面から伝えたこの言葉。
このセリフの「私がそうだから」は何なのか。
そのためには7話までの黒江真由についての情報を整理し、彼女がどんな人生を送りどんな考えに至っているのかを推測する必要があります。
黒江真由という人間について
黒江真由について7話までに判明していることなどを整理します。
●判明していること
1 高校三年に北宇治に福岡から引っ越してきた
2 前の高校は全国金常連の吹部強豪校
3 マイユーフォニアムを持っている
4 吹部をやるならユーフォじゃなきゃ嫌だ
5 みんなとは楽しく吹部したい
6 お父さんのお下がりのフィルムカメラを持っている
7 フィルムの色味が好き
8 写真を撮るのは好きだが撮られるは苦手
9 ユーフォが上手く上品で綺麗な音で吹ける
10 おっぱいがおおきい
判明していることから推測したものを整理します。
原作者未読のため外れているかもしれません。
●推測したもの
1 前の高校ではコンクールメンバーだった?
2 全国金を取ったことがある?
3 中学も吹部だった?小学生から?
4 転校を何回も経験している?
5 前の高校には1年から吹部にいた?
さらにここからは想像を膨らませて推測し、妄想に近いものです。
●妄想にちかいもの
1 片親の可能性
2 ファザコン
これらの要素を少しかみ砕いてみましょう。
転校について
高校三年の時期に福岡から京都に引っ越してきましたが、この時期に転校をするのは基本的にはあり得ません。はっきりいっておかしいです。
転校は親の転勤絡みだと思いますが、普通は単身赴任すると思います。
しかし黒江真由は親についていきました。それはなぜか?
親が単身赴任できる環境に無いのではないでしょうか。
具体的には片親とか。もしくは母親も父親についていくタイプか?
いずれにせよ、この時期の転校を拒否できなかったことから、黒江真由が転校しない選択肢はなかったものだと推測できます。
高校三年で転校するのは本当に大変だと思います。
ただでさえ受験があるのに友達関係もリセットし再構築。高校三年だとグループも出来てて新しく入るのも大変だと思います。
しかし、転校してきた黒江真由にはそのような悲壮感は感じられませんでした。なにか、こう普通?のような態度です。
おそらくですが、黒江真由は転校が多かったのではないかと思います。そのため、またかと思い親についていったと思われます。
転校が多いというのは思春期にとっては人格形成に大きな影響があると思います。クラス替えですらクラス内での立ち回りに大きな影響を及ぼしますからね。
私も転校が割と多かったので多少気持ちがわかります。
当たり障りのない、たんぱくな性格になりがちだと思います。
黒江真由の「大抵のことは、どっちでも良い」というのはここから来ていると思います。
楽しく演奏したいの真意
黒江真由は全国金常連の吹部強豪校から転校してきました。
しかも久美子からみてもレベルの高いユーフォ奏者です。
しかし黒江真由には全国金を目指すぞーといった熱意は感じられません。
みんなと楽しく演奏したいと度々言っています。
それは既に全国金を経験しているからではないでしょうか?
野球でいえば甲子園優勝校のレギュラーが転校してきたという感じでしょうか?もう俺は甲子園で結果だしているから、体動かせればいいんだ。大会やるなら力になるで!みたいな。
でもあんまり下手くそすぎてもこっちが大変だから、そこそこは出来てな?
黒江真由はそんな心境だったのではないかと思います。
それなのになぜ吹部が活発な北宇治に転校してきたのか。
これはSNSで発信している人の話しを聞いて知ったのですが、吹奏楽は周りとレベル差があると楽しくないらしいです。
黒江真由が望んでいた環境はそこそこのレベルにあるけどそれほど本気度が高くない。そんなのを望んでいたんだと思います。
また、転校に慣れている黒江真由でも高校三年での転校はきつかったのだと思います。
高校最後の1年。楽しく過ごしたい。
吹部は人間関係が濃密になるけど、その分楽しく過ごせるかな?
ユーフォだし、そんなに揉めないんじゃないかな?
そんな風に思い吹部に入ったんじゃないでしょうか。
これがトランペットだったらめちゃくちゃ揉めてたと思います。
麗奈とバチバチにやっている黒江真由も見たかった気がしますが。
黒江真由が固執しているもの
黒江真由は「大抵のことはどっちでもいい」と言っています。
しかし作中でこだわりをもっているものがいくつかあります。
①マイユーフォニアム
②フィルムカメラ
あとは写真を撮られるのが苦手とありますが、それは後にします。
黒江真由の数少ないこだわり。
そしてこれらは決して譲れないもののようです。
マイユーフォニアムはおそらく親に買ってもらったものだと思います。
私は音楽に疎いのでよくわかりませんが、トランペットなどの楽器と違ってマイユーフォニアムを持っているのは珍しいのではないでしょうか。
マイ楽器を持っているということはそれだけプライドがあります。
同じユーフォ奏者でも久美子とはそこが違います。
久美子は高校では別の楽器やろうかなとか言ってましたけど、黒江真由にそれはありません。
転校が多い黒江真由にとって吹部はみんなと打ち解けられる手段でもあったと思います。マイユーフォはそんな自分を支えるもう一人の自分でもあるんじゃないでしょうか。
フィルムカメラへのこだわりはよくわかりません。
よくわかりませんが、こだわりの部分はフィルムカメラそのものというより、貰ったものというのが大きい気がします。
このあたりから父親に対して深い思い、尊敬していると感じられます。
転校の多い黒江真由にとって、家族というのは非常に重要な要素だと思います。
フィルムの色味が好きと言っていますが、これは半分ウソじゃないかと思っています。
フィルムカメラはデジタルカメラと違ってすぐに写真を見ることはできませんし、基本的にはあとで編集もできません。映ったものそのままになります。
今はスマホで撮影する時代です。
色々編集できるし、すぐに共有できますよね。
その手軽さが黒江真由にとっては都合が悪かったのではないでしょうか?
スマホで撮影した写真を黒江真由だけ消して共有されるとかそういういじめみたいのもあったんじゃないかなーと妄想してしまいます。
そういうところから写真を撮られるのは苦手と言っている気がします。
フィルムカメラであれば7話でもあったように自分に都合の悪い写真は失敗したと言えますし、枚数に限りがあるのでもう撮れないとも言えます。写真の現像も忘れてたとかすっとぼけられるんじゃないでしょうか。
黒江真由が固執しているものは、周りとの関係より自分自身や家族。転校が多い彼女にとって変わらないものではないかと思います。
黒江真由からみた久美子の言動
我々は久美子側から黒江真由を見ているため、黒江真由の言動に違和感を感じますが、黒江真由側からみるとまた違った感じになります。
黒江真由は久美子に対して以下のことを伝えています。
①部のバランスが気になる
②いつ辞めてもいい
③みんなと楽しく演奏したい
これは黒江真由の本心だと思います。
(いつ辞めてもいいはリップサービスだと思いますが)
しかし、部活に入ってみれば
①コンクールメンバーってオーディションあるやん!
②オーディションって実力主義やん!
③ソリもオーディションやん!
という感じだったのではないでしょうか。
転校初日に久美子に対して部のバランスが気になると伝えてて、みんな喜ぶと思うよと返答されています。演奏が上手い子は歓迎されるんだろうなとおもったことだと思います。
それなのに蓋を開ければ実力主義。
楽しく部活したいと言っていた彼女にとっては不安要因だったと思います。
このあたりの不信感が強くなり、久美子に対して諦めにも似た感情を抱くきっかけとなったのではないでしょうか。
黒江真由にあるもの。久美子にあるもの。
黒江真由は久美子の上位互換と思える描写がいくつか描かれています。
●銀色のマイユーフォニアム
●大きい胸
これはいずれも久美子が欲しかったもので未だに手に入れていないものです。
久美子にも黒江真由にないものがあります。
●友達や先輩との思い出
特に先輩との思い出というのは黒江真由に刺さっているかと思います。
久美子と奏との絡みをみて「仲良くてうらやましい」と発言しています。
黒江真由も久美子と同じく割と本心がぽろっと口から出るタイプのようです。
転校生である黒江真由には先輩との思い出というのは作りたくても作れません。
第7話ではそういう絡みの描写が多く、マジで嫉妬したんじゃないかと思います。
7話で頻出する先輩との絡み
7話ではOB関係の絡みが他の回より多かったと思います。
①もなかの意味を聞くシーン
②なかよし川の来訪
③加部ちゃん先輩
この中で個人的にむっ?と思ったのが加部ちゃん先輩の件です。
話しの流れ的にこのシーンを入れる必要性は無いはずです。
原作準拠なのかもしれませんが、原作未読なのでそこはわかりません。
7話の序盤、中盤、後半と先輩との思い出を入れ込んでくる。
これは明らかに狙ってやっていると思います。
この先輩との絡みは黒江真由に足りないものの紹介。
7話までで黒江真由の自己紹介が終わったんだと思います。
プールでの黒江真由の怒り
さて、本題のプールでのセリフです。
プールでのセリフは完全に久美子に対して敵対心を出していたと思います。
なぜ黒江真由は怒ったのか。
久美子が麗奈とお揃いの水着を交換っこしてたからでしょうか。
これも要因だと思います。
明らかに態度が変わったのは久美子の「でもそれがないと普通じゃないっていうのは極端じゃない?」からです。
個人的にここの黒江真由の口の変化がたまりません
黒江真由は特別があるのが普通で、自分のように物事に執着しないのは普通じゃないと言っていますしそれを自覚しています。
そして、それを好ましくては思ってなく、しかし仕方がないと諦めてもいます。
久美子は洞察力の高い人です。
アンコンの時にはメンバーのつまづいている点を指摘したり、奏にはボケっとした顔で触られたくないところに切り込んでくると言われています。
なぜ、黒江真由と久美子はここまでこじれてしまっているのでしょうか?
それは黒江真由に久美子自身を見ているからだと思います。そしてこれは個人的な解釈ですが、それはミスリードで、久美子が混乱する理由になっていると思います。
なんというか、黒江真由と久美子は似たところがあるけど、時系列が違うというか、黒江真由はある時の久美子だし、久美子はある時の黒江真由のようなものになっている。
そのせいで真正面から黒江真由を見れなくなっている。
この考察をするためには黒江真由視点で今回のプールの件をみる必要があります
黒江真由をプールに誘ったときは嬉しい、楽しみと言っていたため本当に楽しみにしていたと思います。
あがた祭りの時は振られてしまったし、久美子と遊べるのが嬉しい。他の人も来るのは事前に伝えているので、そこも問題なかったかと思います。
また、これは妄想ですが、プールに行く前には水着を新調するというイベントもあるかもしれません。黒江真由から誘ったのか待ちだったのかはわかりませんが、そういうのも期待していたかもしれません。
そんな楽しみにしていたプールですが、久美子は麗奈とお揃いの水着をしかも貸し借りしているというバカップル振りを見せつけてくる。
黒江真由が荷物番をしていると二人切りを狙いわざとらしく会話をはじめてくる。
久美子は私とプールを楽しみたかったのではなく、何か話しをしたかったのか。と察し冷める。
久美子の本心は見せないのにこちらの真意は聞いてくる。
そんな久美子ちゃんには例のセリフをプレゼントです。
ガチンコでやろうぜ
久美子と仲良くしたい黒江真由。
だけど久美子は一歩引いて本心を見せてくれません。
部活の話しをしても部長としての態度を取られ、遊びに誘っても煙に巻かれてうやむや。
久美子ちゃんは何を考えているんだろう。
そう思ったことでしょう。
そして府大会でのオーディションで本当に実力主義であることを黒江真由は実感したんだと思います。
府大会のコンクールメンバーには一人だけ三年生が選ばれなかったらしいです。
真ん中で賞状を持っている子は中野蕾実でフルートの3年生とのことです。
久美子世代の3年生はリボンの色が赤色です。真ん中以外の子は緑と青なので3年生は他にいないことがわかります。
オーディションは大会毎に行われますが、ここで3年生をメンバーに選ばないことから滝先生の本気度がわかります。
府大会では久美子がソリを担当しましたが、これは黒江真由が譲ったものだと思います。
私は演奏の良し悪しはわかりませんが、SNSでユーフォは黒江真由のほうが上手いと言っていました。
実力は上だけど、練習場所を探すのも苦労していましたし、ソリの練習はそれほど熱心にしていなかったものだと思います。みんなと楽しく演奏できればいいと言っているのでそれほど本腰ではなかったのでしょう。
だけど、久美子ちゃんが本心で話しをしてくれないなら、ソリを奪って本心を引き出す。こう考えたのではないでしょうか。
割と過激な発言をする黒江真由らしい考え方です。
このくらいのメンタルでなければ高校3年で吹部に入ろうとは思わないでしょう。
久美子とはもう仲良くできないのかな
本心を見せない久美子に現実を見せてあげよう。
全国金を取りたいのは久美子の本心なのか。麗奈や先輩から受け継いだものを執行しようとしているだけじゃないのか。
本当に特別になりたいのか?
そういうことを黒江真由は聞きたいんだと思います。
だって私がそうだったから。
黒江真由と久美子は最初は仲が良かったと思います。
部長である久美子を黒江真由が助けるシーンとかもありましたし、同じ人気が少ないユーフォ奏者同士ですし。
しかし、ここまでこじれるともう仲良くなるのは難しいのではないでしょうか。
個人的には和気あいあいと楽しく部活してほしいです。
8話からは二人の関係が大きく変わる予感があります。
私は事前情報をできるだけ入れずに楽しみたい人なので予告PVなども見てませんが、ちらっと久美子が怒っている画像が見えたのですごい楽しみです。
本心をさらけ出した久美子が見たい。
8話放送前に自分の考えを残しておきたいと思い投稿します。
本当にユーフォ3期は楽しくてしょうがないですね。
8話以降も気が乗れば投稿したいと思います。
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