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英語が苦手な小学校教師が考える外国語教育とおうち英語

こんにちは。育休中の教師IROです。今回は、少し視点を変えて小学校の教師という立場から外国語教育について考えてみようと思います。


はじめに


私は英語が苦手です。受験英語は頑張ったので、ある程度の単語や文法は頭に入っているはずですが、高校3年を最後にほとんど英語にはふれていません。一応DWE経験者ですが、小学校に入るくらいには離れていました。結婚してから一度だけ海外旅行へ行きましたが、なんとかこの英語力で乗り切りました。

私が感じた小学校の外国語教育の現状

現在、小学校では3、4年生は外国語活動。5、6年生は外国語学習です。勿論英語です。色々と違いはあると思いますが、分かりやすいのは成績が付くかどうか。高学年は、他の教科と同様にA.B.C等で評価されます。私が勤務していた学校は、低学年でも外国語活動を何回か取り入れていましたが、これは学校裁量でしょうか。勉強不足で分からず。
というのも、私が勤務した二校はどちらも外国語専科の先生がいました。中学で勤務経験のある方で、高学年を担任した五年間は全てこの外国語専科の先生に英語を担当してもらいました。
これは、とても恵まれている環境で、子どもたちにも
「先生は苦手だから、専門の◯◯先生に英語を教われるのとっても恵まれてるよ!頑張ってね!」と話していました。
学校によって専科をどの教科でおくかは違いがあります。理科専科をおく学校もありますし、東京なんかは図工や音楽などの技能教科が多かった記憶が。私の勤務する自治体でも、学校によっては担任が英語を教えていました。働き方改革の一貫で、担任の空き時間確保のために、専門ではない担任外の先生が英語を担当する場合もあります。


外国語教育は、学校によって大きな差がある


ここから考えられるのは、外国語教育は学校によって大きな差があるいうことです。(外国語教育に限らず、ですが)同じ自治体でも差があるし、同じ小学校でも、年度によって変わります。英語専門の先生が異動してしまえばそれまで。教師の数が足りない学校も多くあり、その場合は英語専門の先生も担任に配置されます。結果、多くのクラスの英語は受け持てなくなります。
でも、仕方ないですよね。よくこれで、日本の学校は駄目だ、改善しろ、と言う人がいますが、正直悲しい。😭 公立の小学校では、研修するにしても英語だけ特化するなんて難しいし、英語専科の先生を全部の学校に配置することは無理です。やるなら、採用の段階で英検何級以上とかするしかないかな?たぶんそうしたら教師が足りなくて学校崩壊します。😭 あとは、英検やTOEICがあれば、給料UPとか?現実的じゃない。😭

小学校の良さとは

私は、数学専門なので算数の授業は人一倍力を入れてきました。算数が得意な先生がいる。英語が得意な先生がいる。色々な先生に担任してもらう。これが小学校の良さだと考えています。
その教科が得意🟰教えるのも上手 というわけではありません。算数が苦手な子どもの気持ちを本当に理解できるのは、算数で苦労した先生なはず。英語も同様です。英語専科の先生がお休みの際は、担任が英語を進めることもありましたが、英語が苦手な先生が頑張って話しているから私も頑張ろう!とやる気にブーストがかかる子もいます。こういったことがあるからこそ、小学校においては色々な先生が色々な教科を教えることに意義があると思うんですよね。

英語苦手教師が考える外国語教育の在り方


教材でも、小学校で外国語学習が必修になりました!ついていけるようにおうち英語を始めましょう!と謳っているのを見たことがあります。でも、教える内容が同じでも、教える人が違うと授業って全く別のもの。
英語が苦手な先生が教える英語は、分かりにくいかもしれない。でも英語未学習の子どもは頑張ってみようと思うかもしれない。逆に、英語を習っている子どもにとっては簡単すぎて楽しくないかもしれない。
英語が得意な先生が教える英語は、発音も綺麗で楽しいかもしれない。でも、英語未学習の子どもにとっては、ついていけず辛い思いをするかもしれない。
言語化してみると、やっぱり難しい。そんな小学校の現状をおうち英語の1つのゴールにするってリスクがある気がしています。英語苦手教師からすると、そんなにあてにしないで😨って思いがあるのが本音。あとは、公立学校に勤めている以上、学習が苦手な子どもに寄り添う気持ちは忘れてはいけないと思っています。教育格差も叫ばれているこの現状で、小学校では英語に限らず、その教科について全く学習していない子どもたちに寄り添う学習内容・展開にしないといけないというのが私の考えです。もちろん予習してきている子どもたちを無視してもいけないので、応用的な学習を入れる必要もあります。ここの加減は難しいですよね。でも、家庭の事情で英語を全く学んできていない子どもたちも、楽しく学習できる時間を提供することが私たち小学校教師に求められていることであって、決してバイリンガルを育てるためではないと思います。まぁ、ほぼほぼ英語教えたことないんですけどね。😅

小学校の外国語教育を踏まえたおうち英語

では、私が考えるおうち英語。小学校で習うものはあてにしません。笑 なぜなら、私のように英語苦手教師が担当する場合もあるからです。専門の先生にあたったらラッキーくらいに考えます。ただ、おうち英語に取り組むことによって、子どもが得意教科の一つに英語を認識してくれたら良いなぁと思っています。私は英語が得意なんだ⇨もっと自分で勉強してみよう、他の勉強に時間を費やせるな。それくらいの繋がりで良いです。英語を生かした進路を選んだとしたら、おうち英語に取り組んだ甲斐があるものですが、そこまで求めるのは逆に子どもの選択の余地を狭めてしまいそうです。あくまで、小学校で英語を習うことによって、英語を自分のアイデンティティとして認めてくれたら良いな、というイメージです。
小学校での外国語教育の現状が分かるからこそ、自宅で英語を身につけさせてあげたいと思います。よって、0歳からおうち英語を始めることにしました。後は、夫婦揃って小学校教師。いつ外国語を教えることになるか分かりません。娘と一緒におうち英語を楽しむことが、親の仕事のスキルアップにもなると思うと、頑張る理由も増えます。そりゃあ、英語得意不得意関係なく、英語を『教える』ことは、上手くならないといけないですからね。

今後も、娘と自分たちのためのおうち英語を継続すべく、アウトプットしていきます。長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。