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小学校教師の自分に優しい働き方 テストの丸つけは誰がする?

小学校でも、教科担任制が進められています。ですがまだまだ担任が教える教科は多く、テストの量も膨大です。そんな中、

担任がテストの丸つけをしなくてはいけない
だれがどこをどんな風に間違えているのか把握しなくてはいけない

なんとなくそう思っていました。

でも、この前提をとっぱらってみると、とても仕事が楽になりました。実践というか、私のただの体験談なんですが、今回はそのことについてまとめてみます。

採点地獄 月例テストがあった時代

教科の単元テストの他に、月例テストをやっていた時代があります。私が子どもの頃もやっていたような。

定番の漢字と計算です。再テストもあったので、まぁ採点が大変でした。月例の時期になると、休み時間は丸つけと子どもの直しに消えていきました。それに加えて単元テストがあるので、なんだかいっつも丸つけに追われていた記憶があります。

副担の方が丸つけをしてくれる

児童数の関係で、副担の先生がついてくれた年がありました。年度始めの打ち合わせで、

「月例テストやドリルなどは私たちが見ます」

と言われました。え?いいの?と驚きです。

音読もやっていた年なので、ドリルと合わせてお願いしました。でも、なんだか自分の専門プライドが働いて、算数のテストはお願いしたくなかったんです。

今思えば、そんなプライドいらねー!!!となるんですが、当時は当たり前に自分で見ようと思っていました。

暫くは自分で丸つけをしていたんですが、仕事に追われてどうしようもなくなった時に仕方なくお願いしました。当然めちゃくちゃ楽です。

採点してもらったテストとチェックした名簿を見れば誰がどのくらいか分かるし、何ならテスト返しのときに一人一人見るし、全然それで事足りることに気付きました。というか、テストが終わった段階で、子ども達の理解度を把握って遅い。もっと早く把握しないと、というのはまた別の話。

アシスタントの先生が丸つけをしてくれる

年度が変わって、今度はアシスタントの先生が採点してくれる制度になりました。
いや、自分で丸つけしたい!とお願いしたがらない先生もいましたが、私は以前の経験を活かして、算数だろうが漢字だろうがどんどんお願いします。

記述などの、採点基準が曖昧な部分だけ隙間時間にチェックして、後は全てお願いしてしまう勢いでした。

放課後に職員室で、まず今日の分の丸つけ、というのが無いだけでだいぶ楽だったなと感じます。

最終的に子どもが丸つけ

そして、自分に優しく働こうと強く意識した年。
成績をつける時期は、テストも多く採点がたまってしまいました。アシスタントの方にお願いしていても、次から次へとテストがやってきます。そんな時

技能教科のテストって、子どもが丸つけしてもいいんじゃない?

と気づきました。試しに保健のテストでやってみると、子どもたちもその場で間違いを把握できるし、凄く良い!!!!

間違えて丸をつけてしまう子もいますが、結局集めたときに私も目を通すので、そのときに直します。

なんでこんなことに気付かなかったんだろう?自分で丸つけをする方が、教師も子どもも絶対良いじゃん。思い込みって恐ろしい。そう感じた次第です。

カンニングは少し心配ですが、そこは子どもたちを信じ、クラス全体に伝えました。

合わせて、カンニングすると自分にどんな影響があるか、考える時間もとりました。自分のためにならない、信用が無くなる、などなど。


その後のテストはどんどん子どもたちにお任せ。技能教科は選択問題も多いので、そこだけでも自分で丸つけしてくれると助かりました。

とはいうものの、国算理社は教師がみました。なんとなく、他の先生と足並み揃えないとなぁクレームきたら嫌だしなぁという思いもあり。

ですが、仕事復帰したら4教科もどんどん子どもたちに任せてみようと思っています。

その方が子どもたちの学びのためにもなるし、私も採点以外のことに時間を使えます。

記述問題もあるし、テストは成績にも繋がるので当然集めてチェック、そして点数を書くのは私なんですが、子どもたちに任せられるところはどんどん任せていきたいと思います。


いかがでしたか。
AIが全て採点してくれる未来も待ち遠しいんですが、子どもたちが自分で間違いに気づいて直す
この過程はとても大切だと思うので、ぜひテストの丸つけ、任せてみてほしいです。教師はとても楽です。
他にも良い方法があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。育休中教師IROでした。