市場参加者は、あらゆるきっかけで株を売買する
ファンダメンタルズを取り入れて分析しないといけないと思ってる人がいるがこれは大間違い。
市場参加者は、あらゆるきっかけで株を売買します。
優待狙いの人もいるし、
インカムゲインを期待して買う人もいる。
好決算で株を買うものもいれば、
タピオカ人気で買うものも。
日経新聞に載ってたからと言って買うもの。
掲示板を見て買うものもいる。
どこかの情報屋の配信した銘柄を信用して買うものもいれば、
女性週刊誌に掲載される銘柄をせっせと買う人もいる。
カリスマが教える手法で買うもの。
ただ単に知ってる会社だから買うもの。
急上昇に感情的になって買うもの。
投資信託を買うもの。
NYダウを基準にして買うものもいれば、
為替が気になるものもいる。
会社の持株会で自社株を買う場合も、
株主に有利になるよう自社株を買い集めるケースもある。
クジラと言われるGPIFや外国人投資家、
ヘッジファンドなど。
日銀もETFを通じて買う場合もある。
株の売買には、あらゆる理由とあらゆる動機が存在します。
それらを全部知る必要あるのか?
知ったところでそれらを全部分析できるのか?
無理無理(笑)
(参考)平均株価は、すべてのものを織り込んでいる
アナリストがどんな事を言うか?
早い話が、どうとでも言えるし、さもありなん面で講釈をたれる(笑)
しかも、ファンダメンタル情報はアナリストという人間のフィルターを通した2次情報なので、言うなれば一般投資家が入手する情報は、色がついているということになるのです。
相場の神様、林輝太郎先生は書籍の中で、
「ファンダメンタルで頑張ってもムダですよ」ということを相当昔(この本の初版は1969年)に言っておられます。ファンダメンタルズを完全無視していいわけではなく、全体の2割程度盛り込めばそれで十分。
ファンダメンタルは全員に同時に情報が流れてくることはありません。必ず時間差が生じます。1次情報を発信する企業のIRなどが最も早く、次いで新聞記者や取材者が次に情報を入手できる。そして、その情報を加工し文字や映像で流して大衆投資家に届く。どうやったって時間差が生じるので、極端に言えば、最後にババを引くのが個人投資家ということになる。
一般の人も1次情報を入手できればいいが、分析するほどのスキルもない。では、アナリストが発信した手垢のついた2次情報を信用するのか?そのアナリストの言ってることがそもそも信用できるのか?
でもチャートはすべての人が同じ時間に同じ物が見られる万人に共通する平等なもの。ヘッジファンドだろうが、機関投資家だろうが、昨日今日参加した個人投資家だろうが同じものを観ることができ、判断することができる。
もちろんチャート読解力のスキルは必要だが、チャートを判断材料にすればいいんじゃね?と私は思うし、それを実践しているわけです。