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市場参加者は、あらゆるきっかけで株を売買する

ファンダメンタルズを取り入れて分析しないといけないと思ってる人がいるがこれは大間違い。

市場参加者は、あらゆるきっかけで株を売買します。

  • 優待狙いの人もいるし、

  • インカムゲインを期待して買う人もいる。

  • 好決算で株を買うものもいれば、

  • タピオカ人気で買うものも。

  • 日経新聞に載ってたからと言って買うもの。

  • 掲示板を見て買うものもいる。

  • どこかの情報屋の配信した銘柄を信用して買うものもいれば、

  • 女性週刊誌に掲載される銘柄をせっせと買う人もいる。

  • カリスマが教える手法で買うもの。

  • ただ単に知ってる会社だから買うもの。

  • 急上昇に感情的になって買うもの。

  • 投資信託を買うもの。

  • NYダウを基準にして買うものもいれば、

  • 為替が気になるものもいる。

  • 会社の持株会で自社株を買う場合も、

  • 株主に有利になるよう自社株を買い集めるケースもある。

  • クジラと言われるGPIFや外国人投資家、

  • ヘッジファンドなど。

  • 日銀もETFを通じて買う場合もある。

株の売買には、あらゆる理由とあらゆる動機が存在します。

  • それらを全部知る必要あるのか?

  • 知ったところでそれらを全部分析できるのか?


無理無理(笑)

(参考)平均株価は、すべてのものを織り込んでいる

アナリストがどんな事を言うか?

業績が良くて株価が上昇すると、「業績を好感視されて上がった」と言う。
業績が悪いのに株価が上昇すると、「悪材料が出尽くして上がった」と言う。
業績が良いのに株価が下げると、「すでに織り込み済みで売られた」と言う。

NYダウが、為替が、原油価格が・・・、
トランプが、バイデンが・・・、
中国経済が、世界経済が・・・、
ブリグジットが、EUが・・・、
金正恩が、習近平が、プーチンが・・・、
挙げ句の果てには、節分が、彼岸が・・・、

早い話が、どうとでも言えるし、さもありなん面で講釈をたれる(笑)

しかも、ファンダメンタル情報はアナリストという人間のフィルターを通した2次情報なので、言うなれば一般投資家が入手する情報は、色がついているということになるのです。


相場の神様、林輝太郎先生は書籍の中で、

株の相場では、経済情勢を調査し、検討し、またその会社の業績を調べ、それによって現在の株価を分析し、現在の株価が妥当か否かを判断します。
もし現在が不当に安い、と結論が出たならば、これから高くなると予想して「買う」ということなのです。これは完全な間違いなのです。
結論を先にいってしまうと、日本中の人が妥当である、と判断して現在の株価が決まっているのですから、自分だけが妥当でない、と主張すること自体、思い上がった誤解にすぎない。(中略)
経済情勢と会社の業績を調査し研究し、それを正確にすればするほど、予測の精度が高まり、相場は儲かることになるのです。それならば、経済学者は株をやれば儲かりそうですが、そうではないでしょう。
大経済学者のケインズがパリの取引所で損ばっかりして「相場の動きは間違っている」と言ったのは有名な話ですが、経済の分析は正しくとも、相場の動きは違うのです。

商品相場の技術


「ファンダメンタルで頑張ってもムダですよ」ということを相当昔(この本の初版は1969年)に言っておられます。ファンダメンタルズを完全無視していいわけではなく、全体の2割程度盛り込めばそれで十分。

ファンダメンタルは全員に同時に情報が流れてくることはありません。必ず時間差が生じます。1次情報を発信する企業のIRなどが最も早く、次いで新聞記者や取材者が次に情報を入手できる。そして、その情報を加工し文字や映像で流して大衆投資家に届く。どうやったって時間差が生じるので、極端に言えば、最後にババを引くのが個人投資家ということになる。


一般の人も1次情報を入手できればいいが、分析するほどのスキルもない。では、アナリストが発信した手垢のついた2次情報を信用するのか?そのアナリストの言ってることがそもそも信用できるのか?

でもチャートはすべての人が同じ時間に同じ物が見られる万人に共通する平等なもの。ヘッジファンドだろうが、機関投資家だろうが、昨日今日参加した個人投資家だろうが同じものを観ることができ、判断することができる。

もちろんチャート読解力のスキルは必要だが、チャートを判断材料にすればいいんじゃね?と私は思うし、それを実践しているわけです。





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