英語学習のSTPD
英語学習は皆通ってきた道だと思います。義務教育のカリキュラムに英語が組み込まれており、ALTという名の授業で外国の先生と話し授業があったり、日本人英語教師から英語を学ぶ授業があったりだったと記憶しています。
しかしながら、テストのために一時的に記憶はするもののそれまで学んだ英語の文法や単語は忘却していくこととなります。加えて、リスニングに限っては上達自体が難しいのではないでしょうか。なじみある単語が部分的に聞こえてくるくらいで、内容を理解することは予測に頼ることになります。
こういった問題を抱えておりながらも、英語の習得は1つの目標であり、憧れでもあります。日本にいると、普段英語を使う機会はありませんので、英語の上達環境としては適していないのかもしれません。しかしながら、日本語で成り立つJAPANの偉大さを誇りに思うべきです。
それでは本題に移りますが、英語学習に向けて、私がSPCDAサイクルを回していきたいと思います。
STPDサイクルとは何かについてご説明します。これは富士フイルムが提唱しているサイクルのことです。通常PDCAサイクルが活用されておりますが、富士フイルムではSTPDサイクルを活用します。その中身は下記の通りです。
S:See
T:Think
P:Plan
D:Do
文字通りの手順でサイクルを回していきます。このサイクルで重要なのは、Seeという情報収集の過程がある点です。過去や現状の情報を収集したうえで、仮説を立て、計画し、実行します。下調べもないままにPDCAサイクルを回すことは、同じ過ちを繰り返す危険性が有り、時間を無駄にする可能性があります。それを防ぐ効率的なサイクルとも言えます。調査・思考を重視したサイクルです。
それでは、英語学習の到達目標ですが、多くの場合下記の4点になるのではないでしょうか。
・外国の方の話す英語をリスニングできる
・英語で返答できる
・英語の文章をスムーズによむことができる
・英語の文章をスムーズに書くことが出来る
これらを習得すると考えると、骨が折れそうですが戦略を練っていきます。
①See
これまでの経験と、他の人の体験談をもとに集めた情報を書きにまとめます
英語が苦手な人の情報
・英語を聞いても、部分的な単語しか聞こえない
・英語を話そうとしても、3単語の文くらいしかでてこない 例How are you.
・英語を読もうとしても、文をつなげることが難しい、日本語訳している
・英語を書こうにも文章がでてこない
・文法自体は日本語参考書を見ればわかる
・一度日本語訳をみれば、その分を理解できる
英語が得意な人の情報
・リスニングが瞬時に理解できる。イメージ化できる
・単語を見るとイメージ化される
・文章を読む場合もイメージ化される
・話す際には英語がでてこない
・普段英語を聞いていないとリスニングできなくなる
②Think
①で集めた情報をもとに、目標に設定した英語習得に必要な仮説を立てます。よく、英語を英語のまま理解しろと言われますが、「はあ?意味分からないことを言ってんじゃねー」と思ったことはありませんか。それはその間のプロセスが抜け落ちているからです。つまり、①で明らかなように、英語のイメージ化が重要なカギとなりそうです。
仮説:
英語のイメージ化を本能に落とし込むことでネィティブの感覚をえることができる。
これまでの問題点予測:
日本語を利用した英語学習により、英語を日本語に訳す過程を経ているために、英語に触れた際に必然的に英語を日本語に訳してしまい、リスニングのスピードについていけない、文章を読むのに時間がかかる、話す際にも日本語→英語の変換を行っているなどの問題が生じていると推定されます。
上記仮説が正しいのかを著者自身の身をもってこれから実証していきたいと思います。
どうイメージ化するのかですが、下記プロセスを検証します。
①英単語、英文→日本語訳理解→情景のイメージ化
②英文、英単語→イメージ化
日本語による理解は、我々日本人の理解のために必要なプロセスだと思っています。これまでの学習はここで終わっていることが多かったので、さらにここからイメージ化を意図的に行い、最終的に②が本能的にできるように訓練をしていきます。
③Plan
①基本的な単語帳を用意して、単語のイメージ化と例文のイメージ化を行います。
②①と共に、例文の音声も聞き、リスニングも日本語訳ではなく、イメージ化できるようになるまで繰り返し聞いていきます。
③瞬間英作文による話す訓練を行います。ある意味暗唱に近いものだと思いますが、暗唱後に実践で使っていけば、状況に応じて、瞬時に使えるようになると思います。
④ All 英語の学習サイトを利用して、日本語を挟まない状況で学習する検討も進めてみる
①~④を1か月継続してみて、その効果を検証してみたいと思います。そして、適宜修正を加えてこのサイクルを回していきます。
評価軸は、TOEICの点数orGoFluentのレベル分けにしたいと思います。
④Do
本日から1か月後がトライアル期間になります。適宜記事を更新したいと思います。
皆さんも何かを習得するにあたり、本記事を参考にSTPDのサイクルを意識して計画を立てられると幸いです。