ミスが生み出す最大のストレス
日々の暮らしの中でも仕事の中でもミスは生じるものです。
「あっ、友達に間違えた誤送信した」
「砂糖と塩間違えて入れたな」
など、日常の些細なことから、
「仕事で操作ミスにより製品を駄目にして1000万円の損失を出してしまった」
「顧客に間違えて、別の製品を納入してしまった」
など、仕事に関することまで、日々ミスはありとあらゆるところに潜んでいます。
こういったミスは、皆防ぎたいものですが、現実はなかなかそうはいきません。たいていの場合、ミスは生じるものなので、その後の人生の分岐がミスをしてしまってからの行動によって生み出されます。
まず、ミスをしてから生じる深層心理は2種類に分かれると思います。
①早くミスを周囲に知らせて、なんとかしないと
②周囲にミスがばれないようにしなければ
この2種類からすでに、どちらが善の行動になるかは自明です。
しかし、多くの人が②の選択を脳内にはりめぐらせるのではないでしょうか。それは、下記の理由が挙げられます。
・ミスをしたことによって、周囲の人に怒られたくない
・みすをしたことによって、周囲の人にばかにされたくない
・ミスをしたことによって、自分の地位や出世、収入を下げたくない
など、保身たる理由が根本にあるかと思います。
しかしながら、こういったミスは後に明らかになり、その頃には大変な問題となってしまいます。
例えば、工場で食品を生産しているときに、自分の体からでた異物が混じってしまったことに気づいたとします。
しかし、異物混入部分の製品が廃棄になるため、会社から注意を受けることはもちろん、対策の立案や、なぜそれが生じたのかを分析することになります。この場合に、周囲の人の環境によっては、非難の嵐となるでしょう。こういった目先の不利益が嫌で、隠ぺいする傾向にある人がいます。
そこで、一旦立ち止まって考えてみて下さい。もし、その異物が混入した食品が販売されて、消費者に害を与えた場合、社会的な問題となり、当初よりも問題はとてつもなく大きなものとなってしまい、解決するまでにより時間とお金を消費することになります。さらに、社会的信用を失うことにも繋がります。
もし、異物混入に気づいた時点で、これを報告しておけば、上記のような被害の拡大は防ぐことが出来ます。
今回、異物を混入させたしまった、その人が悪いのではなく、その状況を生み出しやすい環境こそが問題と考えることが出来ます。
もちろん、意図的に混入させたケースがNGです。
ミスが生じるような環境こそ責められるべきです。
大切な目線は、ミスをしてしまった後悔の念をもつよりも、
ミスをしてしまう環境の現状分析と、解決策を練ること
そして、ミスを該当者周辺に周知し、早急にリカバリーすることが最も大切です。この時、このミスをこのまま放置していると、最悪の場合、今後どうなるのかを想像すると良いかもしれません。
日常においても、仕事においても、ミスをしない環境づくりと、ミスをしたら早急に報告することが出来る人こそ信頼できる人だと思います。
最後に、ミスを最大限に減らすには、睡眠をしっかりとり・食事をバランスよくとり・悩みやストレスを発散することが、ベストな状況となります。
頑張って、体調を整えて仕事に励みたいものです。