オーガニックの認知度を向上させたい~ファーマーズマーケットを根付かせたいと熱く想う理由~
"オーガニック!この言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「健康に良さそう。」
「お金持ちが買う高級なもの。」
「無農薬だから安心。」
これが世間一般で思われているオーガニックのイメージだと思います。
このようにオーガニックについて一部しか知らない、
オーガニックってなんなのか、
オーガニックの何がいいのか、
なんでオーガニックの認知度を高めたいのか、
この記事で知ってもらいたいと思います!
オーガニックの認知度を高めるためのファーマーズマーケット
最近少しずつ耳にするようになった「オーガニック」。
しかし、オーガニックの野菜を実際に食べたことがあるという人も少ないでしょう。
それもそのはず、日本のスーパーではオーガニックの野菜がほとんど売られていないからです。
では、なぜオーガニックの野菜はスーパーに置かれないのでしょうか?
それは、、
日本では、オーガニックの野菜を育てている農家さんが少なく、日本全国でオーガニック野菜の作付面積はわずか0.5%未満!
この数字からわかるように、安定した供給をすることが難しいからです。
だから、安定して供給することが難しいという理由でスーパーには置いてもらうことの出来ないオーガニックの野菜の購入できる、ファーマーズマーケットを主催します。
そこで多くの人にオーガニックのことを知ってもらい、まずは認知度を向上させます。そして、需要が高まっていくことで、オーガニックの野菜の価値が上昇。
その暁には、その先には、、
オーガニックが日常に選択できる暮らしがあるのではないかな
と考えています。
そんな想いがあって、僕はファーマーズマーケットの可能性を信じています。
そもそもオーガニックって?
オーガニック、オーガニック、って先ほどから何度も口に出していますが、
そもそもオーガ二ック(有機)って何?という方のために、すこし説明をします。
「有機」とは
① 生命をもち、生活機能や生活力を備えていること。
② 生物体のように、全体を構成している各部分が、互いに密接な統一と関連をもっていること。
③ 「有機化学」「有機化合物」「有機物」の略。(大辞林より)
と言ってもあまりわかりませんね。僕にもわかりません。
「有機野菜」とは
・種まき又は植え付けする2年以上前から、畑の土に禁止された農薬や化学肥料を使用していないこと
・栽培中も禁止された農薬や化学肥料を使用していないこと
・使用する肥料や農薬は天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するもののみ
・畑や施設、用具などに農薬や化学肥料の飛散・混入がないこと
・遺伝子組換えの種を使わないこと
・病害虫を防除するのに農薬に頼らないこと(JAS法より)
簡単に言うと、、
・化学合成農薬(農薬)
・化学合成肥料(化成肥料)
・遺伝子組み換え(GMO)
この三つを使用していないもの=オーガニック(有機)である、と考えていただければ大丈夫です。
(* ただし、、日本では、有機JAS認証を受けたもの以外は、「有機」「オーガニック」と名乗ることができないというルールがあります。本来であれば、第三者認証として品質を保証するための仕組みのはずなのですが、小規模のオーガニック農家さんにはあまり寄り添っていないのが現状。そのため、オーガニックであっても名乗ることができずに「無農薬・無化学肥料で栽培しました」という表記しかされていないのはそのため。)
「オーガニック=おいしいの?」
これは「イエス」でもあり「ノー」でもあります。
というのも、無農薬・無化学肥料で育てることが、美味しさに直接影響を与える因子ではないからです。
けれども、、オーガニックの野菜=おいしいこと、がほとんどです。
その理由の一つに、オーガニックの野菜を育てる人の多くが、農業が好きで、農業に対して前向きな新規就農の方だからです。
実は、新規就農者の栽培技術は、相当に高い。
また彼らは好きで好きではじめた農業です。
就農が厳しい戦いになることを覚悟の上で飛び込むような人たちだから、
ほんとうに熱心に勉強しているし、創意工夫を積み重ね、よく働く。
経験不足を補うために各地の生産者を訪ね参考事例をかき集める。
そんなふうにして育てられた農産物はかなり高い品質を持つものです。
そのうえ、量や生育速度を無理に追いかけないスタンスで、
品種も選んで栽培をしています。
だから、しみじみとおいしい、そんな野菜が多いです。(坂ノ途中HPより)
オーガニックじゃないと安心・安全じゃないの?
“オーガニック=安心・安全”というのもよく目にします。
確かに、無農薬・無化学肥料で育てられているから安心・安全であることは言えます。
じゃあ、スーパーで売られている野菜はオーガニックじゃないから安心・安全じゃないの?と、聞かれると、それは難しい質問です。
あなたが『日本』というブランドに対して信頼をしているように、国で決められた農薬基準を守って育てられた野菜しかスーパーには並んでいないので、その点は安心してもいいと思います。
けれども、その基準がどれほど安全であるか、僕には証明することはできません。
実際に私たちは、普段からスーパーで買った野菜を食べていても生きていることから安全だろう、ということもできますね。
ただ、農薬を使用していた農家さんが皮膚病になってしまったり、農薬を散布中の農家さんが防護服を着ている姿をみると、農薬が私たちのカラダにとって害を及ぼすものであるということには違いありません。
私たちのカラダは私たちが口にするものから成り立っています。~we are what we eat~
未来からの前借りをやめるためのオーガニック
『未来からの前借り、やめましょう』
これは、僕がアルバイトで働いていた、京都の[野菜提案企業 坂ノ途中]が掲げているメッセージ。
僕が農業に興味を持ったきっかけも、環境面からでした。
ニュージーランドでの留学中、僕は先住民マオリ族の家庭で自給自足的な暮らしをしていました。
その時に「農業のせいで、ニュージーランドの自然もだいぶ壊されてきている。」と聞いて、僕は何を言われているのか意味がわかりませんでした。
僕にとって農業のイメージは
[自然と寄り添い、自然の中で営む、グリーンでクリーンな仕事]
そんないいイメージしかなかった農業に対して、僕の頭の中でパラダイムシフトが起きました。
坂ノ途中が訴えているように、農業は環境破壊の大きな要因となっています。
森林伐採のいちばんの理由は、農地の確保です。
砂漠化の要因だって8割以上が農業由来だといわれています。
そんな視線で眺めると、
農薬や化学肥料に代表される外部資材に依存して営まれる今の農業は、
ずいぶんと危ういものに見えます。
現代農業は、今、この瞬間のコストは縮減できるし、安定した多くの収穫が期待できます。
でも、その一方で、環境への負担は確実に積み重なり、水質汚染や土壌の劣化を招いています。
エネルギーもたっぷり使います。生物多様性は損なわれていきます。
つまり今の農業の効率性の高さは、
未来に目を向けないことで実現されているという側面があるのです。(坂ノ途中HPより)
私たちは、安いもの・カタチの綺麗なものを求めて、いつもスーパーで野菜を買っています。
未来(自分の子供たちが生きる時代)から前借りをしているということを知らずして。
一方、オーガニック農家さんたちは、この問題と向き合い、農薬や化学肥料に依存しないように、できるだけ環境に負荷をかけない農業のカタチとしてオーガニック栽培をしています。
だから、オーガニックの野菜を食べることがオーガニック農家さんの支援につながり、環境にも優しいアクションになります。
美味しくて、安心ができて、環境に優しいオーガニックの魅力を伝えたい
・手間ひまかけられて育つオーガニックの野菜は美味しい
・無農薬で育てられるオーガニックの野菜は安心できる
・無農薬・無化学肥料による栽培はヒトだけでなく地球にも優しい。
だから僕は、オーガニックのことを、あなたにも知って欲しい。という願いから、、ファーマーズマーケットを定期的に開催できるようにしていきたいと考えています。