負け顔の仕方が分からない

私は負け顔が出来ない。
というのも、今のような活動を始めるまで、これといって大会に出場したり、誰かと勝負をしたりなどのことをほとんどやってこなかった人生であり、勝って嬉しい負けて悔しいのようなシチュエーションになることが少なかったのである。

勝負を経験してこなかったのに、信じられないくらいの負けず嫌いなもんだから全員倒さないと納得しないし負けると自分の弱さに絶望してとんでもない顔つきになる。
くっそひねてくれてるくせに頑固で負けず嫌いなんて死ぬほどめんどくさい。子供の頃、それこそ幼稚園生か小一か位の時に、地域の軽い運動会みたいなほんとにみんな楽しみましょうねみたいな運動会の玉入れで負けて泣いたのを覚えてる。親が信じられないくらいドン引きしてた。あんたらがそだてたんやそいつ。にしても面倒くさすぎる。別に玉入れにプライドを持つ瞬間なんて当時ないはずだし20歳になった今でも全くないのに何を泣くことがあるのだろうか。

体育でも全然やる気がないくせに負けると何故かめちゃくちゃ機嫌が悪くなるので自己防衛+クソみたいな陽キャに絡まれたくない一心であまりゲームなどには参加してこなかった。

そんな私がお笑いをするようになり、バトルライブに出始めた。もちろん勝つこともあるし負けることもある。というかまだまだ半端者なので負けることが大半である。そうやって勝ち負けを経験することでこの負けず嫌いすぎる面が多少改善されると思っていた。自分でも。

それがまっじでそんなことなかった。

ほんとに人を笑わせるやつがしていいわけない顔をしてしまう。始まる前もそうだし結果が振るわなかったときなんて特にそうだ。賞レースの控え室とかの俺の顔ほんとにひどいと思う。連続殺人犯よりも人相悪い。

分かりやすい例でいうと、先日大喜利タイマンライブがあった。突発的なギャグがなかったり特別強いキャラも強いエピソードも無く体を張るのが何より嫌いな私は本当に大喜利とネタだけは勝たないといけない。そういう気持ちを持って出たライブだった。

めちゃくちゃ1回戦で負けた。
これはまあ仕方がなく、自分の実力不足もありつつ、時の運や相手の調子も絡んでくる。大喜利のタイマンなんてそういうものである。
しかし、あまりにもきつくて苦しくて嫌すぎて、めちゃくちゃ舞台上でしんどいって言ってしまった。勝者を立てないといけない場なのに俺が悪目立ちしてしまった。
その時の顔をみていただこう。

↑3本勝負にストレートで負けた顔


やっっっば。

やばすぎる。人前に出ていい顔じゃない。ついでにちゃんと前髪も終わってる。整えてこい前髪くらい。赤いシャツ着るやつがストレートで負けんな。こっち見んな。あとから普通に裏でしんどい連呼したこと起こられた。そりゃそう。

そしてもうひとつ。
いつも私が出していただいているビヨンドコメディというライブがある。そのライブでは最後にお客様から票を集め順位を決めるのだが、そのライブでの第2回で、私は2位になった。入賞出来ないこともあるので2位なんて全然すごいのだけど、その時私は前身ライブで2回1位を取っていてめちゃくちゃ悔しすぎてこんな顔になってしまった。

マスクとれバカ。メガネ外せ。カーディガン脱げ。あとマスクとっても多分やな顔してるんだろ。後ろのさぽ姉俺が話してる時どのタイミングでその動きになるんだよ。

私が笑える負け顔をできる日が来るのだろうか。
いや全然その前に辞める気がする。負けず嫌いなので。

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姿煮
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