家ない金ない彼女ない。そんな僕が独立し、激安MVPをリリースするまで
ある集落から始まる
2023年7月。
僕は独立した。
想定より5倍くらい早いペースでの独立であった。
よく小説で見るよな。船出の日って。なんかキラキラしてるよね。
そんな感情はなかったよ。「やるしかない」それしかなかった。
軽い自己紹介
フリーランスエンジニアとして「激安MVP」というサービスを運営している。
他の会社だと1,000万円で半年かかるものを100万円で1ヶ月で作ってしまうという、いわば受託開発界の「松屋」である。(明け方カラオケいった後の松屋うまいよね)
元々ベンチャーキャピタルでインターンした後にとある宇宙スタートアップの立ち上げを人事責任者として行なった。創業3人目のメンバーとして。会社を3人から30人くらいにまで拡大した。2年間くらいかな。とても厳しい環境ではあったがとても楽しかったと思っている。あの会社の人たちには感謝しかない。そしてその後エンジニアになった。理由は当時人事としてエンジニアの採用をしている時に、「なぜ自分はものづくりができないのだろう?」「僕も自分で作りたい」そう思った。なのでエンジニアに転向したのだ。
ありがたい一社目のクライアント
話を戻そうか。
それまでいた家を引き払って、家兼職場であるとある集落に電車と
新幹線で向かった。
家ない金ない彼女ない僕にとってはありがたいことに仕事も住むところまで手に入る最高のクライアントさんと出会うことができたのだ(彼女はできなかったが、、)
そしてエンジニアとしての開発環境も最高だった。なんとTypeScriptでNext.jsが使えるのである。こんないいことはない。
そう思っていた。
飢えと渇き
その集落は現代日本とは到底思えない環境だった。
トイレにゴキブリは当たり前。ハエはそこら中に飛んでいる。シャワーはないので、そこらへんの民家に「ごめんください〜」と声をかけて入るしかなかった。
そして7月のこのクソ暑い時期に冷房がないのだ。
汗かきながらコードを書いていたことを思い出し、今でも身の毛がよだつ。
僕は学生時代中国に旅行したことがあるが、そこの5,000倍はカルチャーショックを感じた。だってそこの人たちにとってはゴキブリハエシャワーない冷房ない個室ないが当たり前なのだから。
ここで言っておきたいのはクライアントさんは何も悪くないということである。
ただ僕がその環境で生き延びることができなかった。自分の適応能力の低さが原因である。
そして僕は逃げるようにこの環境を去って、実家に戻ることになった。
ちなみにこれは住み始めて3日目に設置されたエアコンである。
やばくない???この形のエアコン現代にあるんだよ。もうねとてもうるさくて寝れなかった。笑
そしてここで考えた。なぜこのような環境に身を置くことになってしまったのか。
金がなかったからだ。金があればこの環境に住む必要はなかった。金があれば冷房をその部屋に設置することができた。金があれば。。。。
その飢餓が僕を金を稼ぐことを何よりも重視する傭兵へと変貌させた。
機会の喪失
金ない悲劇は続く。
当時僕は誘われていた飲み会を断ってしまったことがある。当時の事業のキャッシュフローが悪すぎて、飲みにいくお金が捻出できなかった。彼から浴びせられた罵声は今でも忘れられない。本当に申し訳ないことをしてしまった。(追記:彼とは交流会でばったり再会して、縁を取り戻すことができました、、😭感謝です。。)
もう一つは誘われていたRIZIN(格闘技のイベント)に行かなかったことである。僕は格闘技が大好きでここ7年くらいみている。青木真也、平本蓮、那須川天心、堀口恭司、朝倉未来、原口健飛、YA-MANなどなど好きな選手は多くいる。彼らの生き様を見て自分を鼓舞している。ただそのイベントも独立直後で金がなくていけなかった。。。SSR席のチケットが折角余っていたのにである。本当に申し訳ないことをした。いきたかったな。。。。
そして今
まあこんな感じで独立2ヶ月までは本当にしんどかったが、3ヶ月目にようやく営業が上手くいき始めて売上が前月比で約4倍になった。今もそれくらいを推移している。本当にありがたい話である。
今は「激安MVP」というサービスを運営しながらも自身もエンジニアとしてコードを書きながら、エンジニアの採用も行なっている。
いわばエンジニアと人事の二刀流である。
そしてなんとこの既存顧客に僕が作ったAIチャットボットが導入されているのである。
本当にありがたい限りである。
激安MVPリリース
そしてこのツイートがバズった。
なんと約10万インプレッションを記録している。
このサービスリリースでインバウンドで約50社ほどとお打ち合わせさせていただいた。
初めて肌でPMFを感じた。
「優れた起業家は何を考え、どう行動したか」などのスタートアップ本でよく見る「稲妻が走る」ような感覚になった。
実はこのお打ち合わせさせていただいた中で数社は案件化しそうなものがある。非常にありがたい限りである。
また直案件セミナーも実施した。
自分は周囲に恵まれているなと思った次第である。
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一人からの脱却。しかし「独り」には拘る。
独立5ヶ月目でフリーランス稼働もうまくいき始め、受託も売上が立ちそうにはなってきた。
ただ僕はエンジニアである。男ならプロダクトで勝負したいのである。(?)
そのためのリサーチでインターン生を2名、その他開発やデザインなどで1名、合計3名を採用した。
そして今後は激安MVPの開発を回していくにあたり、Next.jsのエンジニアも多く採用していく予定。
ありがたいことに仲間は多く増えてきた。
ただ「独り」であることにはこだわりたい。
経営陣を増やすことは中小零細企業の唯一の強みであるスピードが失われるためである。
数十人の会社で経営陣が4名いて、指揮命令系統が崩壊して誰も何も言えず、意見をいった者に責任が集まるという事例を見てきた。そのため経営陣は僕一人で十分である。
共同創業や他役員をいれるつもりはないので引続き突っ走っていく。
この単独突破のイメージは荒野に佇む傭兵である。
投げナイフ、レールガン、刀を装備して重機戦車を後ろから各個撃破しているイメージ。
最後に
皆様、読んでくれてありがとうございました。
激安MVPの問い合わせお待ちしております〜
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