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第40回ジャパンカップ
初めまして、Masatakaです!現在都内の大学院に通っており、大学院の研究よりも大学時代に魅せられた競馬に没頭してしまっている学生です(笑)。
一競馬ファンとしてこの歴史的なジャパンカップを楽しみたいと考え、自分の予想を初めてnoteに投稿します。
読みずらい箇所もあると思いますが、最後まで読んでいただければ幸いです!
馬場状態
第一週と第二週に水分を含んだ状態で開催されたため、例年の東京開催でお馴染みの超高速馬場ではない。先週の開催でも内を通った馬は土を上げながら走っていた。今日に入り内の荒れ具合が解消されてきたが、インを通った馬以外ノーチャンスの昨年、一昨年の様な馬場ではない。
初めに、この歴史的な1戦の主役3頭について評価して行きたい。
アーモンドアイ
JRA史上初の芝GⅠ8勝馬で、前走は天皇賞秋を連覇した。東京コース2000m以上では4戦4勝と抜群の成績だが、天皇賞から中3週のローテーションが不安視されている。
実績に対するリスペクトはあるが、この馬は来ても3着までという評価だ。
1、東京競馬場の馬場状態
2、距離2400m
3、年齢による衰え
4、前走からの間隔
1、東京競馬場の馬場状態
現在の東京競馬場の馬場状態については冒頭で述べたが、それはアーモンドアイが圧巻の強さで勝利したときのそれとは異なる。この馬はレコードタイムが出るようなパンパンの良馬場でベストの走りをする馬で、現在の東京競馬場の馬場でベストを出せないと考える。
道悪馬場では2018年のシンザン記念を勝利しているが、2,3歳の世代限定戦では適性が無くとも素質で何とかなってしまうというのが持論です。
2、距離2400m
距離適性について述べるなら、初めに2018年のオークスとJCについて述べなければならない。
オークスについては1でも述べたが、世代限定戦では適性より素質で解決してしまう。
JCは非常に強い勝ち方だったとはいえ、この日の馬場はスタミナを全く必要としない馬場だったことに注意したい。このJCの上り1600mは1:32.4でマイルを走れるスピードが無ければ上位に来れないレースだった。アーモンドアイにスタミナが備わっていないことは2019年の有馬記念が証明している。
本質的にマイラーであるアーモンドアイには今日の馬場で行われる東京2400m戦は距離が長いと考える。
3、年齢による衰え
どんな名馬も生き物である以上年齢には逆らえない。芝GⅠ8勝目をかけメイチで臨んだ今年の天皇賞秋は勝利したものの、スローペースからの瞬発力勝負でラスト2,3着馬に詰め寄られた。
実際に各馬のラスト1F(実測)は
アーモンドアイ11.4 フィエールマン10.9 クロノジェネシス11.1
だ。フィエールマンとクロノジェネシスは現役最強クラスあることは間違いないが、全盛期のアーモンドアイなら詰め寄られることはあり得なかっただろう。
アーモンドアイは馬場の悪い内を通ったという意見もあるが、パトロールビデオから見る限りクロノジェネシスが通ったコースの荒れ具合と変わらないと考える。またアーモンドアイはソラを使う馬ではないので、この上りは明らかに能力がピークを過ぎた証である。
4、前走からの間隔
この馬は休み明けで能力全開の馬なので、全力で走り切った天皇賞秋から中3週ではパフォーマンスを落とすと考える。
・結論
向かない馬場、スタミナが必要な2400m、衰え、間隔が詰まったローテーションとアーモンドアイには不安材料が多く、危険な人気馬だと考える。ただ鞍上はクリストフ・ルメール、鞍上の腕だけで馬券内に入ってくる可能性もある。
従って、アーモンドアイの評価は△に留め、馬連の相手には買わない。
コントレイル
2020年の無敗の牡馬クラシック三冠馬。前走は適性距離ではない菊花賞をアリストテレスに競り勝った。能力と東京2400mへの適性は高いが、前走菊花賞組の不振と2勝クラスを勝ち上がったばかりのアリストテレスと接戦、1週前追い切りで遅れたことなど状態面を不安視されている。
コントレイルは3番手評価である。
1、菊花賞でアリストテレスとクビ差
2、東京競馬場の馬場状態
3、菊花賞→JCというローテーション
1、菊花賞でアリストテレスとクビ差
アリストテレスは9/20(日)中京の2勝クラス小牧特別を勝ったが、この時の2,3着はフライライクバード、ヒートオンビートであり、3着ヒートオンビートは4着馬を0.8秒離している。
前者は次走菊花賞と同日9R京都2勝クラス鳴滝特別で4着に敗れたが、後者は鳴滝特別を勝利した後11/22阪神の3勝クラス西宮Sで直線詰まってまともに追えず4着という戦績から、これら2頭も(少なくともヒートオンビートは)opクラス級の能力を持った馬だと考えてもよい。
従って、アリストテレスは唯の2勝クラス勝ち馬ではなく、古馬opクラスの能力を持った馬である。コントレイルは2勝クラス馬にクビ差に迫られたのでなく、アリストテレスだからコントレイルにクビ差まで迫れたのだ。
2、東京競馬場の馬場状態
コントレイルの不安材料はアーモンドアイと同様、今のタフな馬場で能力全開とはいかないことだ。
この馬の相対的ベストパフォーマンスはパンパンの良馬場で行われた2戦目の東スポ杯2歳Sである。コントレイルの勝ち時計1:44.5はレコードであるが、同日5R1600m芝の新馬戦勝ちタイムの1:33.3だった(サリオスのレコードは1:32.7)。この新馬戦を破格のタイムで勝ったルーツドールは、体質の弱さなどもあるが、未だに1勝クラスを勝ち上がれていないことから、この日は異常に速いタイムが出る馬場だったことが分かる。
また、3冠で最も着差をつけたダービーも超高速馬場だった。
今の東京競馬場の馬場状態は菊花賞の馬場状態に近いと考えるので、コントレイルは能力全開とはいかない。この点は明確な不安点として挙げておく。
3、菊花賞→JCというローテーション
前走菊花賞組の不振は、3000mを走った疲労が中4週で抜け切らないことが主な原因だと考えられる。これは、今回コントレイルが1週前の併せ馬で遅れた原因でもあるだろう。
さらにコントレイル自身の菊花賞では、直線残り400mからアリストテレスと併せ、残り200mからムチを使われて追われた。菊花賞後はキャリア七戦の中で最もダメージが残ったことは間違いない。
確かに一般的な菊花賞馬なら買いたくないが、常識が通じないのが三冠馬である。2011年の牡馬三冠馬オルフェーヴルの2012年を例に挙げると、この年の秋オルフェーヴルはフォア賞→凱旋門賞→JCというローテを歩んだ。JCではメイチで臨んだ凱旋門賞の疲労と最終追い切りから状態が不安視されたが、大外枠から3,4コーナー大外をぶん回してタイム差なしの2着。
現役馬で同年凱旋門賞帰りからGⅠで馬券に絡める馬がいるだろうか、いるとしたらコントレイルだと考える。実際、当週調教後には、
「驚くほどの良化度合い」(福永騎手)
「1週前の状態から今日の状態は考えられない」(矢作調教師)
と数々の名馬を知る彼らがこう語るのだから、少なくとも勝ち負けになる状態にはなっているだろう。
・結論
菊花賞と似た馬場状態で能力をフルに発揮出来ず、菊花賞の疲労は完全に抜け切ってはいないが、常識が通じない三冠馬コントレイルであれば勝ち負けに加わってくる。
常識を超えた馬であってほしい願望込みにはなってしまうが、今回は▲としたい。
デアリングタクト
日本競馬史上初の無敗の牝馬三冠馬。前走は秋華賞を外々を回り完勝。斤量、ローテーション的にも有利な3歳牝馬で人気を集めている。
第40回ジャパンカップではデアリングタクトを本命とする。
1、秋華賞のパフォーマンス
2、コンディション
3、現在の馬場への適性
1、秋華賞のパフォーマンス
秋華賞は道中外々を回り1頭だけ違う競馬をしたが、4コーナーで手応えが怪しくなる場面があった。しかし、パトロールビデオを見直すと4コーナーを逆手前で回っていたことが分かる。逆手前になった瞬間と、ジョッキーの手が動き始めた瞬間が一致してる。
次に上り3Fについて、自身の上り3F35.8でデビュー以来初めて上り最速ではなかった。上り最速のソフトフルートは3F35.7で差は無い。
真に脚を余したという意味では上り1Fに注目すべきで、秋華賞上位馬の上り1F(実測)は
デアリングタクト11.5 マジックキャッスル11.5
ソフトフルート11.6 パラスアテナ11.7 ミスニューヨーク11.6
である。
結局デアリングタクトは4コーナーを逆手前で走りながら、最も余力があった馬なのだ。同世代の牝馬とは何回走ってもデアリングタクトが勝つ、そう言っていいほど世代で能力は抜けている。
2、コンディション
人気馬の中でデアリングタクトが最もコンディションが良いと考える。
デアリングタクトは秋華賞に直行したが、陣営にはローズSを使う選択肢もあった。実際に、ローズSの回避は9月に発表された。
ローズSを回避したのは、JCにメイチで臨むために違いない。他の2頭と比べると、
コントレイル→無敗の三冠がかかった菊花賞メイチ
アーモンドアイ→芝GⅠ8勝がかかった天皇賞メイチ
であり、メイチで仕上げられたのは3強の中でこの馬だけだ。コントレイルとアーモンドアイが万全のコンディションで出走してきてもデアリングタクトは勝ち負けになると考えているので、これがデアリングタクトを本命に推す大きな理由だ。
3、現在の馬場への適性
キャリア5戦で、桜花賞の重馬場からオークスのパンパンの良馬場までどんな馬場状態でも高いパフォーマンスを見せてきた。
これらからデアリングタクトは馬場不問の馬だと考えるが、パンパンの良馬場への適性は他の2頭と比べて劣ると考える。現在の東京競馬場の馬場状態は相対的にデアリングタクト向きの馬場である。
血統からも今の馬場状態は全く苦にしない。父エピファネイア×母父キングカメハメハだが、エピファネイアは今の馬場状態に近い2014年JCで圧勝し、キングカメハメハはパンパンの良馬場でないダービーを当時のレコードタイムで圧勝した。
血統表を見ると、エピファネイア、キングカメハメハ、シーザリオ、スペシャルウィークと東京芝2400mの勝ち馬が並ぶ。東京芝2400mへの適性は、コントレイルと同等だと考える。
・結論
秋華賞では4コーナーを逆手前で走りながらもラスト突き放し、コンディションが最もよく、現在の東京競馬場の馬場で能力を発揮出来るという点で、デアリングタクトが最も勝つ可能性が高いと考える。
他の3歳牝馬が古馬混合戦で通用しないことから世代レベルの低さがささやかれているが、馬は産まれる時代を選べないのでデアリングタクトの評価を下げる理由にはならない。
全く言及しなかったが、JCの3歳牝馬は秋華賞から大きくパフォーマンスを上げるので、デアリングタクトを◎とする。
3強の評価は以上である。本命馬以外の項目が長くなってしまった(笑)が、能力の高い馬の評価を下げるのはそれだけ大変だということだ。
以下、相手に買う馬について述べる。
グローリーヴェイズ
5歳牡馬の関東馬でありながら、今回が初めての東京競馬場となる昨年の香港ヴァーズ勝ち馬。ノーザンファームの序列から昨年は香港に遠征したが、ラッキーライラックと香港最強馬エクザルタントを0.6秒離し完勝。
グローリーヴェイズは対抗評価とする。
2019年天皇賞春ではフィエールマンにクビ差まで迫り、香港ヴァーズは0.6秒差で勝利。一方、2019年京都大賞典や2020年宝塚記念など全くいいところがなく、ムラがある馬であることは間違いない。
そのバロメーターとなるのが調教で、圧勝した香港ヴァーズの国内最後の調教ではアーモンドアイに併せ馬で先着していた。今回の調教では1週前、当週ともに素晴らしい動きで、輸送がない今回は今まで以上の能力を発揮する可能性もある。
母系はメジロ血統で、今の適度に荒れた東京の馬場を苦にするとは思えず、3強に割って入るならこの馬だろう。
調教抜群で国内最高のパフォーマンスを発揮する可能性が高いグローリヴェイズを○とする。
ヒモで買う馬
鞍上の着狙いが怖い、3ワールドプレミア
叩き3戦目で距離延長がプラスに働きそうな、4キセキ
一昨年全く向かない馬場状態で5着に来た、7ミッキースワロー
前走叩きでJCに狙いを定めた、13ユーキャンスマイル
を△とする。
最後に
印をまとめると
◎デアリングタクト ○グローリヴェイズ ▲コントレイル
△アーモンドアイ、ワールドプレミア、キセキ、
ミッキースワロー、ユーキャンスマイル
です。
初めてnoteに投稿しましたが、予想以上に時間がかかりました。毎週投稿されている方には頭が下がります。
拙い文章ですが最後までお読みいただき、ありがとうございました。