☆セレクトセール2023☆
\夏ですね/\セリのシーズンですね/
というわけで、来週頭は〈セレクトセール2023〉ですね!!
…と下書きに書いたのは先週末で。
今日からセレクトセールですね!!
馬体を見て走るか走らないか予想するもよし、自分だったらどの仔を買うかを考えるもよし、
オークショナーの謳いあげにテンションを上げるもよし、
上りゆく値段に動揺するもよし、推しの仔をひたすら愛でるもよし。
楽しみ方は人それぞれですね。
〈セレクトセールとは?〉
そもそもセレクトセールとは何ぞ?という話をば。
”日本競走馬協会が主催する日本最大のセリ市。主に社台グループの生産馬が上場される。従来、市場に登場することがなかった良血馬を厳選した上で上場することにより、開かれたサラブレッドの流通を目的にしている。”
と銘うたれているとおり、主催者側が上場する馬をセレクト(厳選)しているセリになります。
・主催は日本競走馬協会 : https://www.jrha.or.jp/
↑ここで、いろいろ情報も公開されています。追加情報や欠場情報も日々更新されているので気になる方はご一読を。
・開催場所は苫小牧・ノーザンホースパーク。
・社台グループ(社台ファーム、ノーザンファーム、追分ファーム、社台コーポレーション)の生産馬中心に、日高の馬なども上場されます
となっています。
今年は7/10・11の2日間開催ですが、
セリ会場には馬主、調教師、騎手、生産者などの競馬関係者以外は入場できず、一般の競馬ファンの見学は原則不可能です。
その代わりグリーンチャンネルや
ニコニコ生放送 https://ch.nicovideo.jp/jbis
YouTubeのJBIS-Search×ふるさと案内所チャンネルhttps://youtube.com/@umafurusato
でライブ配信されていますので、画面越しに雰囲気を楽しみましょう…!
セレクトセールの魅力
なんといっても未来の活躍場を見つけること、この非日常の金額の飛び交うセリの雰囲気。それを盛り立てるオークショナーの掛け声がたまらない。
もちろん、購買者を推察して「ここがこの馬買った、名前はどうなるんだ?!」…など、そういうところも想像しがいがありますが。
そんなオークショナーの掛け声から、去年の煽り文句で好きだったものをピックアップ。
オークショナーの掛け声
〈種牡馬別〉
ドレフォン
「エンジンがうなりを上げるドレフォン」
「仕上がりが早く足も速いドレフォン」
「大排気量のアメ車ドレフォン」
ブリックスアンドモルタル
「限界突破の末脚ブリックスアンドモルタル」
ダイワメジャー
「安定と信頼のダイワメジャー」
ミッキーアイル
「ミッキーアイルの牝馬は脚が早い」
ドゥラメンテ
「荒ぶる魂ドゥラメンテ」
「エネルギッシュな遺伝子ドゥラメンテ」
モーリス
「世界のモーリス」
シルバーステート
「未完成のストーリーシルバーステート」
サートゥルナーリア
「成功を約束された新鋭サートゥルナーリア」
サクラバクシンオー
「マイペースがハイペース、それがサクラバクシンオー」
アメリカンファラオ
「才気煥発系スタリオン、アメリカンファラオ」
アドマイヤマーズ
「一歩先を行く完成度、アドマイヤマーズの産駒」
ルヴァンスレーヴ
「砂の上 刻むステップ ルヴァンスレーヴ ライバルたちの動きは スローモーション」
キズナ
「瞬発力を有しながらも上がりがかかるコースに強いキズナ産駒」
〈その他個人的に好きなもの〉
(ナレラの2021)3代母はナゴヤ(名古屋)、近親ネパール
(リトルモンスター2022)モンスターと荒ぶる魂のカップリングです
ダイナアクトレスのファミリー、成長力に不安なし
〈盛り上げ方〉
個人的に、種牡馬はそれはそれで思い入れとかいろいろ出てくるんですが、
煽り方ひとつで買いたさが変わるなぁと思うのです。
>壇上から入札者=ビッダーの位置を野球的に表現したバージョン
「裏手ッ」
「正面ッ」
「ライト線から声が上がりました」
「レフト線ッ」
「左中間から」
「こちらから見て、右中間深いところから…」
>本当にもういいの?という煽り。
「お声がなければハンマーが近づいてまいりますよ?」
「ハンマーが上から下に向かってチックタックと進んでまいります。
ハンマーが落ちた瞬間にセリは終わりです、もうワンビットいかがでしょう」
>ああ、競馬だなぁと思った煽り
「ハンマー、上に上がりまして、中団に構えました」
今年もきっと名文句が増えることでしょう…
余談ですが…
ところで、「正面」「裏手」ってどこ?という感じなので、
いまのところみていておもう雑感を置いていきます。
こう…なのかな…
馬主さまのnoteやブログなどを見ていると、場内にいる方は少なくてパレードリンクだったり食事場所のところで見ている方もいるよう。
そこから入札できるのかは不明ですが。どうなのでしょう。
有識者の方よろしければどなたか教えてください。
今度アップデート版上げます…
馬の紹介
馬の呼び方をあまり知らない知人に、「なんで父名じゃないの?」と言われてふと思った。この呼び方は特殊だよな。というわけで、名前のよびかたから。
「上場番号●●、(母名)の2023、牡の栗毛、●月●日うまれ、父△△」
↑要はプロフィールですが、
・カタログの番号
・誰が産んだ何年生まれの馬か(馬は人間と同じ哺乳類の動物なので1年に1頭しか産めません。逆に父名じゃないのは、種牡馬はたくさんの牝馬と交配しているので「どこの仔?!」となるため。)
・性別と、毛色
・日時
・父名
が入っています。
ところで、オークショナーさんの、馬の紹介のあとにいう言葉。
「本馬はOCDの手術を行っています」などのひとこと。
・OCDの手術をした
・さく癖がある
・ゆう癖がある
…などなど、「なんとなく、デメリット的なところなのかなぁー」と思うのですが、実際どんな状況なのか?
> OCD
発育の過程で関節軟骨に壊死が起こり、骨軟骨片が剥離した状態のこと。
若馬でしばしば跛行(歩様に異常をきたしている状態)の原因となり、関節鏡を用いた骨軟骨片の摘出手術が必要となることがある疾患のこと。
詳しくは… https://blog.jra.jp/shiryoushitsu/2019/02/ocd-7596.html
> さく癖
悪癖の1つ。
馬が壁の出っ張りや柵の縁などに上顎の前歯を引っかけて、「ぐう」という特徴的な音を出しながら空気を飲み込む動作のこと。
空気を飲み込むことにより、腸に空気が溜まることで疝痛(馬の腹痛を伴う病気)を起こしやすくなる悪影響がある。
> ゆう癖(熊癖)
前脚を開き左右に体を揺らす癖。別名「ふなゆすり」。
左右のバランスが崩れ、肢勢を悪くしたり、蹄の形が悪くなるなどの悪影響がある。
※原因はさく癖と同じで退屈だからとか他の馬がやっているのを見て真似したりというケースが多いとのこと。
よくきくけど程度によっては結構大ごとなんだな…と思いました。
本当に馬産にかかわる人たちはいろんなことに対応されているのだなぁと改めて頭が下がる思いです。
というわけで遅くなりましたが、
セレクトセール、楽しみましょう…!