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英語ビギナーが気づいた、英語学習で大切な「前提」の話

今や、英語学習ブームといっても良いほど、YouTubeやnoteなどさまざまなメディアで英語学習法が語られています。ただ、色々みてきた中で懐疑的に感じたものが多く、私なりの見解をまとめてみました。

「これ、初心者の自分が書いても意味ないんじゃないのかな?」と思ったのですが、正直英語が話せるようになってから、これを整理しても視座や解像度が高くなりすぎて、もはや今の発想や着眼点を忘れてしまいそうだから価値がありそうと思ったのと、今の自分はYouTuberでもなければ英語を生業にしている人でもないので、なんのしがらみもありません。だからポジショントークもない!

ちなみに、ここから書くことはあくまで感想であり、エビデンスなしの独断と個人的見解です。そこはご了承を!

前提が語られていなさすぎ!

まず、自分が本格的に英語学習を始めたのは2024年9月から。ですので、ちょうど2ヶ月目になります。今は、さまざまな勉強方法があるので、一通り記事や動画などでチェックしてみました。そこで言わせてください!

「前提が語られていなさすぎ!」

まず、「英語が話せるようになる」と「英語が話せない」の概念もあいまいなのに、そこを置き去りにして学習法を話している人が多いです。この定義を固めずに、「英語学習のコツを聞いて意味があるのか?」と思いました。

「英語が話せるようになる」と「英語が話せない」を明確にする必要がある

要は、「英語が話せるようになる=ゴール」、「英語が話せない=現状」をクリアにした上で、まずこのギャップがどれだけあるかを把握することが重要。

ひとまず「英語が話せるようになる」は、もっと解像度を上げる必要がありそうです。4つの要素に分けて、私なりに考えてみました。ちなみに、私のゴールを書いてみます。

<ゴール(1年後)>
1.リスニング:ネイティブに対して、1回目で50%程度、話のテーマが理解できる、もう1度聞き直せば70%理解できる
2.スピーキング:聞き返す・相槌フレーズをマスターする。解像度が低くても良いから、誰でも伝わるシンプルな言葉で、自分の意図や気持ちを相手に最低限伝えられる。ぶつ切りレベルでOK。
3.リーディング&ライティング:チャットなどで頻用するフレーズやスラングと、英単語を1500語〜2000語を覚える

<現状>
1.リスニング:1回目でほぼ理解できない。できたとしても、切り返しで詰まってしまう。
2.スピーキング:受験勉強レベルで文法や時制は理解しているが、実践になると真っ白になる。発音も良くない
3.リーディング&ライティング:受験勉強レベルに加え、仕事柄カタカナビジネス用語をよく調べることがあるため、単語に関してはゼロではなく、一定程度頭の中にまだ残っている

ゴールと現状のギャップを理解する

実際に英会話や読み書きをしてみて、自身の英語力を測ります。読み書きについては優秀な翻訳ツールがある程度サポートしてくれるので一旦割愛。ここでは英会話に絞って紹介します。1つの状況ではなく、あらゆるシチュエーションで経験することが重要。

  • 誰と:英語ネイティブだけでなく・非ネイティブの人とも

  • どんな環境で:言語交換イベント、道案内、バー、ビデオ通話etc

  • 話す内容:特定のトークテーマがある、完全な雑談

  • 人数:1対1、複数人で話す

第三者的に英語を聞いていると、意外とリスニングできるんですよね。つまり、誰かがメインで話していて、それを横で聞いている状態。YouTubeで英語を聞くのも同様。これは、理解するまでに時間の余裕があるから。でも、実際に英語を話すとなると、瞬発力が問われるため、焦りからリスニングが疎かになるし、覚えていたフレーズや文法は頭から吹っ飛びます(笑)

そして、上に書いたとおり、誰と(何人で)、どんな環境で、何を話すかによって全く変わるため、いろいろ試した方が良さそうです。

目標設定とアクションプランを立てるために重要なポイント

「英語が話せない」よりも、実はもっと違う何かが英語学習のスピードの差を分けているのではないか?と疑問を感じ、色々と学習法の動画や記事を見た結果、下記7つのポイントが重要そうだと仮説を立てました。

1.好き/情熱

自然と話せるようになっている人は、意識的・無意識的に関わらず、小さい頃に何かのきっかけで英語を好きになっており、気がついたら多くの時間を英語に投下していた......みたいな人が多かったです。つまり、好きである時点で、かなりアドバンテージがあるということです。

2.得意or苦手(音感があるかないか)

そもそも英語が得意or苦手か。この得意か苦手か、というのは生まれつき音感があるかないか、だと推測します。要は、聴覚優位なのか視覚優位なのか、という話とも共通すると思っています。
聴覚優位な人は音感(アクセント)やリズムを捉えるのが得意で、真似が上手いです。これはボイトレに通っていたことがあるので実感しています。私は完全に視覚優位なので、発音はカタカナに落とし込まないと理解しにくいです。(例:Does that make sense?(ザッ・メイクセンス?))

3.英語に触れてきた時間

語弊を恐れずにいうと、最もわかりやすい例は、「大学受験または就職や転職などでTOEICの勉強をしたことがあるか?」です。旧帝大、早慶上智、MARCHレベルの大学をくぐってきた人なら、英単語や基本的な文法は頭に記憶されているはず。これは学歴差別をしているわけではなく、どれだけ長く英語に触れてきたかを示すものとして最もわかりやすい例だと思ったため出しました。

4.理由/動機

この「理由/動機」は「好き/情熱」と密接に関連していると思っています。

  • 好きだから→英語をもっと話せるようになりたい

  • 海外に移住したい→結果好きになる

順番はどちらでも良いと思いますが、自分がどちらなのかを把握しておいて損はないかと思いました。

5.性格

細かいことに気にしすぎる/過度に失敗を恐れる性格
例えば、文法を間違えないようにしよう、という思いが強すぎると全く英語を話せません。文法を理解するのと、実践で使うのとでは、まるで違うからです。

完璧主義(ネイティブへの憧れが強い)
ネイティブへの憧れが強いかどうか。初心者でネイティブアクセントへ強い憧れを持ってしまうと、かなり時間がかかると思っています。私はここに対するこだわりを一切捨てました。というのも、世界では英語ネイティブ話者よりも非ネイティブ話者の数の方が多いからです。実際にベルギーの人、スペインの人、中国の人の英語を聞きましたが、みんなその国特有のアクセントがあります。むしろ、伝わる程度に日本のアクセントは“良さ”として残そうと思っています。

6.ロジカルシンキング

実は英語学習で最も重要なのではないか、と感じています。というのも、今数えきれないほどの英語学習法が存在しており、自分にどれが向いているか判断しないといけないからです。

もちろん、片っ端から学習法を試しても良いですが、基本的に仕事がある方は時間が有限なので限界があります。正直、ロジカルシンキングがないと英語学習のノウハウ本に振り回されてしまいます。

英語学習の時間を確保する方法を編み出すことも、客観的に自分の英語力を把握することも、巷にあふれる学習法を咀嚼し、自身に適した学習法を見出すことも、ロジカルシンキングがあれば、より効率的に行うことが可能となります。

7.コミュニケーション能力

結局、日本語で正確に相手の意図を汲み取れなければ、英語でそれと同じことができるわけがないと思っています。コミュニケーションには、「語彙力」「前提知識」「興味関心」が必要だと思っていて、この3つはどの語学であろうと共通しています。

「語彙力」「前提知識」「興味関心」が高ければ、もっと細かい・解像度の高い話をしたいという欲求が生まれるからです。

7つの要素は、それぞれ性質が異なる

a.「1.好き/情熱」「2.得意」
後天的に得ることもできますが、限りなく天性のものに近いです。これらは英語のモチベーション維持の基礎になるもので、これらが備わっている時点で相当有利だと考えます。

b.「3.英語に触れてきた時間」
英単語、文法の基礎力に該当します。英単語、文法の学習がゼロの人と、大学受験勉強レベルで英単語、文法の学習をした人では、大きな差があります。なお、ここでいう時間は英語にただ長く触れてきたのではなく、しっかり勉強をしてきた場合に限ります。

c.「4.理由/動機」「5.性格」「6.ロジカルシンキング」「7.日本語のコミュニケーション能力」
厳しいところ、aとbを持っている人には敵いませんが、cは今からでも変えられます。4は考え方次第ではすぐに作れると思いますし、5~7に関しては時間はかかるものの、人によっては英語学習と比べたら短期間で向上できるものもあるかもしれません。

さらに、1~7の要素が英語学習にどのような影響を与えるか図式化しました。

モチベーションがまず重要。マインドセットが学習の駆動エンジンとなる

まとめ

1〜7の要素が自分にどれだけ備わっているのかを理解してはじめて、自身に適した目標設定とアクションプランを立てられるのかなと思っています。

だから、英語力を上げるには、実はその前段階のマインドセットが重要。これは、全てのスキル習得でも同じことが言えるかも。

といっても、私は初学者です。ここで書いたことはあくまで仮説であって、また考え方が変わるかもしれません。一意見として参考にしてもらえれば。

私が英語学習を挫折せずに3ヶ月継続していたら、そのときに答え合わせをしてみたいと思います。

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