【不確実】小児期に性同一性障害、大人になってもそうであるとは限らない【不確定】
☆☆☆小児期における性同一性障害、大人になっても性同一性障害とは限らない☆☆☆
マスコミなどで報道されるのは、大人の性同一性障害者は「子供のころから…」と振り返るものだ。
はない。違和感がなくなる場合や、同性愛になる場合もある。
海外での調査事例から。
Green の調査・・・4歳から12歳(平均9歳)の男児の性同一性障害44名を追跡調査(追跡調査時の平均年齢19歳)結果、性別適合手術を考えていたのは1名。性的空想においては、33名(75%)に同性愛ないしはバイセクシュアルの傾向が認められた。
Zuckerの調査 1995・・・思春期前の45人の性同一性障害者の中で、14%が思春期になっても性転換を希望。
Cohen₋Kettenisの調査 2001・・・初診時に12歳前だった129 人(平均9歳)の小児の中で、74人がすでに12歳を超えていて(平均9年後)、その74人中17人(23%)が強い性別違和を持ち性別適合手術を望む(女性8人、男性9人)。
本院での性別違和を訴える者の3年後の臨床経過「性別違和」を主訴に、はりまメンタルクリニックを平成20年の4月から8月に受診し、現在20歳に達している532名(FTM338 名 MTF194 名)についての結果。
ホルモン療法を行った者は全体では初診時:44.5%(237/532)、
現在:71.1%(378/532)であり、内訳はFTM初診時:33.4% (113/338)、現在:66.6%(225/338)、MTF初診時:63.9%(124/194)現在:78.9%(153/194)となっている。
子供は少数が大人になっても性別違和を訴えるが、大人の場合は多数が訴え、あまり変化はない。思春期に訴えてきた者については明確ではない。性別違和を訴えるものの中には、その他の疾患、うつ病や会社内のトラブルなどがあり、子供の場合は現実逃避や発達障害で性的な違和を訴える子、同性愛の場合もある。
この時期はアイデンティティが混乱し、自分が何なのか自己が確立できていない故に Questioningもある。日本人はすぐに決めたがるが、余裕を持った対応が必要である。
思春期は性別違和が強いが、100%性同一性障害になるものでもない。思春期は性別違和が不確実で不確定な可能性がある。よってその対応には一層の考慮を要する。従って、「診断は慎重に」「対応は迅速に」行う必要がある。
思春期に性別違和を訴えてくる子はどうなるかわからないので、柔軟な対応が必要であり、学校としては振り回される感があるが、幅広く捉え、はっきりとどちらかに扱おうとすると難しさがあり、どちらかに決めつけない対応も必要である。
また、一人一人ニーズが違うので、個別にきめ細かな対応をして欲しい。保護者に対しても、様々な考えがあるので、親の意向も十分に聞き、丁寧な対応が求められる。
出典:針間メンタルクリニック受診者による思春期性的違和の動き(2016)
実を言うと、トランスジェンダーの中でも性別適合手術を希望する人は、それほど大きくない。ホルモン療法を行わない人も多い。
理由は経済的な問題、パス度問題、心理的負担の増加、あるいは自己受容などさまざまである。
もちろん、全く問題ない人もいるので、本当に羨ましいですし、超嫉妬します。
私は中学生から少しずつ服を調達しはじめ、22歳頃に諦めの気持ちから一度捨てました。
それが30歳を過ぎてから再燃し、抑圧していた感情が溢れて移行を決意するも1年半でダウン。
仕事すらままならない有様で、noteを始める。
まぁ私の話は置いといて、思春期(中学生)までは性別不確定なことも多いので、ホルモン治療開始年齢(現行15歳以上)を引き下げるかどうかは、慎重な議論のもと進めてもらいたいものです。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。
また、次の記事で、お会いしましょう!!!