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【MTF向け】女性ホルモン剤とは?【効果と副作用】

☆女性ホルモンの種類☆

女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類あり、特に女性らしい体つきへの影響が大きい卵胞ホルモン(エストロゲン)のことを指す事が多い。

☆エストロゲン☆

エストロン・エストラジオール・エストリオールの3種類で構成されるステロイドホルモンの一種。

◆継続摂取による効果◆

全体的に丸みを帯びた女性体型に変化
少し胸が膨らむ(A~Bがほとんど)
体毛や髭の成長が弱くなる(必要に応じて脱毛必要)
肌質がよくなる・キメが細かくなる。

▲効果ない▲

女性ホルモン剤で声を高くすることはできません。女性声を出す練習をして習得していくか、声を高くする手術(FFS)を行った上でさらに練習するかありません。

■副作用■

自由が丘MCクリニックによれば、

・静脈血栓性・
エストロゲンは、肝臓由来の凝固因子を増加させるため、血栓の危険を増大させます。特に、飲み薬である「エチニール・エストラジオール」は高頻度に血栓ができやすいので注意が必要です。
名前が知られている薬としては、「プロセキソール」があります。飲んでいる方多いです。注意してください。海外では、2001年にこの薬はMTFに使わないほうがよいとされています。
GnRHアナログと女性ホルモンの飲み薬を長期に服用している60人に1人の頻度で、血栓を生じるとされる報告されています。
特に女性ホルモンの飲み薬は、海外のネット通販でも比較的手に入りやすく、自己判断で飲んでる方も多いので是非注意していただきたいです。
エストロゲン経口薬開始後の1年間の間に起こりやすいとされています。MTFの静脈血栓の発生頻度は、2~6%と言われます。そのうち1~2%のケースで肺塞栓で死に至るとされています。ちなみに、通常の若年者の発生頻度は、0.005~0.01%ですからかなり高い頻度です。
MTFのエストロゲン投与の静脈血栓の発症率は、閉経後に女性ホルモン投与している女性の2,3倍です。(60歳以上のホルモン療法を受けている静脈血栓の発症率は、0.1%です)
血栓を生じると治療のモニタリングとしての「D-dimer」の指標で治療をするのですが、現在特に問題がなければ、この検査をしても意味がないとされています。

女性ホルモン投与開始から現れやすい副作用として、めまい・頭痛・吐き気・眠気・うつ状態などがあります。力が入らなかったり体力低下もあります。

また、女性ホルモン投与により肝臓への負担が大きいため、半年に一度血液検査をする必要があります(日頃から飲酒控えたほうが良い)。
プラセンタと一緒に摂取すると肝臓への負担が軽減するのでぜひ一緒に摂ってくださいね。

■一度女性ホルモン剤使用すると元の体には戻らない■

異性化ホルモン治療は、浴槽に溜まっているお湯に墨汁の流すようなものです。それだけ体への負荷がかかり(身体的男性は男性ホルモンしか体内にないため)、副作用が強く、場合によっては医師の判断で中止となる場合もあります。

一度胸が膨らむと、元通りに戻すことは難しいと言われます。
また継続摂取により、生殖機能が失われ、機能としては残っていても奇形児発生リスクが高まると言われています。
(そのようなことから、女性ホルモン剤は婦人及び妊娠している可能性がある人は禁忌対象となっています)。

また、長期に渡って女性ホルモン剤投与を続けて、急に中止した場合も要注意です。体がホルモン不足になり、女性の更年期障害の症状が出ます。疲労・不眠・うつ・ほてり・動悸・めまいなどです。

以上のことから、女性ホルモン剤使用についても、かなり慎重になるべきであり、ジェンダークリニックでは、通常受診から半年間見て診断が確定してからでないと注射させてくれません。

だからといって自己判断で購入して勝手に始めてしまうと、女性化に失敗した時、副作用でうつ状態になったときに、早まった判断を行う危険性もあることを経験的に知っている(一人や二人ではない)ので、お伝えしたいと思って記事にしました。

青木歌音さんが「性別変えるのナメるな!」と怒っております。
可愛くなりたいという理由だけで、女性ホルモン剤を使用しないでください。

本日は私の記事をお読みくださり、ありがとうございます。
では、また次の記事で、お会いしましょう!!!


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