就活キルレ0.17の就活話
ANOTHERのオレペコです。今回は就活での出来事や経験を書こうと思います。最終的にwebエンジニアの会社に内定承諾しました。就活は思っていたより特殊な体験で学びも多かったため、今後のためにも長々(6000字)と書いておきます。暇な人や就活が控えている人がいれば適当に読んでみてもいいかもですね。
諸情報
就活全体の感想
就活全体を通して感じたことは
・面接で面接官は色んなことを教えてくれる。
・男女で就活の雰囲気が全く違う
・結局面接慣れが一番大事
ということです。
面接官はマインドであったり、気をつけなければいけないことや様々なことを教えてくれました。そのため落ちても勉強にさせてもらうことは多かったです。そう言った意味では、もっと多くの企業を見て回った方が良かったかもしれません。暇な時説明会くらいは行ってみようかな。
また、男女で全くアプローチの仕方や逆質問の内容が違うのが面白かったです。男性は、相槌も「はい!」「ありがとうございます!」が多く、逆質問は事業のことだったり、仕事のやりがいを聞くなど、企業に関することを知ろうとする傾向があるように感じました。女性は、「はい、私は〇〇です!」「ありがとうございます、〇〇です!」みたいに自分の感想など何かしら付け加えて返事をしていました。逆質問も面接官のパーソナルなことを聞くことが多く、逆質問後にも「私も〇〇みたいな感じなので、御社にピッタリです!」みたいなアピールが多かったです。あと表情が笑顔で明るい人が多かったです。
なんでこんなに違うんだ?ってくらい差があって面白かったです。
最後に結局面接慣れが一番大事ということですが、これはそのままですね。面接で喋り慣れていた方が変な緊張もしないし、最初の方は100%失敗するので回を重ねるごとに上達していきます。そういうことなら、志望度の低い企業で練習すればいいの?ってことになりますが、私はそう思いません。結局、志望度の高い企業で面接すると「受かりたい!」って気持ちになり緊張するからです。なので、志望度の高い企業で練習するといいと思います。自分が第1志望と思い込んでいるだけで、この世には第1志望になりうる企業がたくさんあります。エリクサーを最後まで取っておくようなタイプから卒業しましょう。
ポテンシャル採用という甘い言葉
就職活動は結構精神的にくるものがありました。なんで精神的にくるのだろうかと考えると、就活の構造がポテンシャル採用と呼ばれるものだからだと思います。すごい実績がある人はまた別かもしれませんが、ゲームコミュニティで創作活動したり、SONY主催の公式大会出たり、コンペで最優秀賞とったりした程度では実績とは呼べませんでした。
就活経験がない人は、ポテンシャル採用というとその人の中身を見て採用を決めてもらうと思うかもしれませんが、この中身というのは「頭と手を動かしていけるか」「再現性があるか」です(知らんけど)。この2つをアピールしていかないといけないです。キャリアプランに合っているかとか、元気で明るい人かとか、真面目に働けるかとかは前提です。私も就活前とかは「そんなの当たり前じゃん!今はYouTubeとかでもみんな言ってるし分かってるわ!」って思っていました。実際に就活すると何にも分かっていなかったです、てか分かっていても失敗すると思います。
例で考えましょう。あなたはプロ/アマチュアチームのオーナーです。今後、大きな大会で優勝したいと考えていますが、肝心の選手(メンバー)が一人足りません。これでは大会にも出れないということで、Twitterでメンバー募集をかけました。あなたの人望やチームの価値もあり、募集には20人が集まりました。さぁここから一人選ばないといけません。誰を取りますか?時間の都合上、仮入隊に割ける人数は5人です。20人の中からまずは5人を選ばなくてはなりません。TwitterのDMには20人から実績や試合の動画などが送られてきています。少し考えてみてください、私だったら実績のある選手や実績がなくてもいい動きをしている選手を選びます。そうして選んだ仮入隊5人の中から、コミュニケーションは取れるのか、実績に相応しい動きができているのかなどを見て、最終的に1人を決めると思います。
長くなりましたが、就活も全く同じだと思いました。「頭と手を動かしていけるか」「再現性があるか」が大事だと言いましたが、実績があるのにあんまり上手くない人や意欲はあるのに知識も技術もない人が選ばれないのはここにあるからですね。上手くなりたいとか、大会で勝ちたいと本気で思っている人ならひたすら海外の動画も見ますし、交流戦も意味のあるものを行なっているから言動が伴っているんですよね。
え?つまり何が言いたいのかって?
ポテンシャルのあるやつはすでに何かしら行動して実績作ってるから、口だけじゃなくて手を動かせ。実績が出来て初めてスタートラインに立つことができる。(自戒を込めて)
就活前は手を動かしていれば評価されると思っていた自分をぶん殴りたいくらい。
就活準備期間
就活を意識し始めたのは修士1年の9月でした。行きたい業界やインターンを調べたりしていました。インターンをするには遅いと考えていたことや、コロナでインターン中止などもあり、それを言い訳に大学のことやANOTHERの業務に専念していました。
これから就活を控えるeスポ民の皆さん、悪いことは言わないからインターン行こう。社会経験や自分で何か活動している人は無理して行かなくていいので、今やっていることに専念してもいいと思いますが、IT系で特にデザインファームなどに行きたい人はインターンに行かないとキツイです。
就活スタート
時間が経つのは早く、そんなこんなで何もしないで就活解禁の3月1日になりました。CoDの新作が出てから色々あって、気がついたら就活解禁でした。ヤバすぎですね。とりあえずマイナビとリクナビに登録して、Wantedlyにも登録しました。情報収集もしていなかったためよくわからないままWantedlyでUI/UXデザインの会社に2社エントリーして、選考課題で落とされました。選考課題は2週間全力で取り組んで、知識もやり方も知らない中頑張ったのに落とされました。サービスを企画からマネタイズまでして提案するものだったのですが、周りからも評価は得ていたため少し安心していました。2週間フルコミットしたのが無駄になった瞬間でした。でも、FBもらったし学んだことは無駄ではないので今後に活かそうと思いました。
あと、考えたサービスについては自分で作って実装するつもりです。絶対にANOTHERやeスポーツの発展につながるし、そのサービスがまだないので。
また、遅れながら自己分析や何がしたいかを考え、ES書いたり自己PRやガクチカの深堀りを行いました。これが終わったのが3月末です。この時受けたweb制作会社のESのために写真を撮りに行きました。本当に諸々遅いですね。ちなみに4月に入った段階で受けた説明会は3社、エントリーした企業3社でした。
(*説明会でお金をくれる企業もありましたが、絶対に就職しない方がいいです。お金で釣らないと人が来ないような企業はヤバいです。実際に、友人が説明会で2万円を貰った大手住宅メーカーは、役所にくる建築のクレームの半数以上がそのメーカーの物件だそうです。)
というか、エントリーあまりにも少なすぎないか? 1ヶ月何をしていたんだ?
流石に周りにも急かされ始めました。4月は説明会を5社受けて終わったのですが、とりあえず内定が欲しいと思い、行きたくないが確実に内定を貰えるであろう業種の説明会にも参加しました。4月はESが通過していたweb制作会社の1次選考とSPIを通過していたため、「もうここが第1志望だ!選考も通過しているしここに落ちたら考えよう!」って感じでした。
はい、勿論2次面接で落ちました。面接慣れをしていなかったため、現場の威圧感あるタイプの人にガチガチに緊張してしまい、受け答えが全くできなかったです。質問の意図が汲み取れなかったのもあるし、説明会で人事が言っていたことを引用して逆質問したら「デザインでその考えはやめた方がいい」って言われました。いや、分かってるけど言葉まんま引用してるんよ、だけど自分の中で言語化してより具体にして質問すればよかったと反省しました。
あとはとりあえず面接慣れで不動産会社受けたりしましたが、サイレントで落ちました。
就活中盤戦
気がついたら5月も半ばになり、就活エージェントに登録しました。デザイナー志望だった僕は、デザイン会社の求人がそもそも少ない、この時点で残っている所はあまりないということを知ります。そこでエージェントの人にエンジニアをオススメされます。エージェントの人の紹介でエンジニア会社3社、イベント制作会社1社を受けました。また、Wantedlyでスカウトメールを貰ったスタートアップのエンジニア会社にエントリーしました。
デザイン志望だったのにエンジニアとかイベント制作でいいの?ってとこなんですけど、本質的にやりたいことはデザインでもエンジニアでもなんでもないんですよね。結局は面白いモノを作りたいというところがあって、それに必要なものを身につけるための就活をしているということです。なので、デザインもエンジニアリングも企画制作も全部必要です。
さーて、来週のサザエさんは? ネズミ講 圧迫面接 使えないアプリ の3本です!
5月も終わりになる頃、Wantedlyでスカウトメールを貰ったスタートアップのエンジニア会社の2次面接が行われました。本社に出向き、面接が始まると終始社長から待遇や給料について説明されました。ロマンのあることを言われたりして、完全に内定確定モードでした。実際に一通り説明されて後、その場で内定を頂きました。ここで初めて内定を獲得しました。後から実感が湧いてきて結構嬉しかったです...
が、これはワナでした。
内定を貰ってから冷静になって色々考えたり調べたりしました。というのもいくつか疑問点があったからです。ホールディングスの内の1社だったのですが、他の子会社含め全く事業が同じだったのです。しかも、その内の1社から4月にスカウトメールが届いていました。土曜日に送られてきていたのでガン無視していましたが、いよいよこれは怪しいと思いました。そしてホームページなどをよく見ても実績が載っていないことに気がつき、親会社や他の子会社全てを調べました。社長の起業前の会社のことは勿論のこと、入社してから研修やセミナーをしてくださる方の名前も調べました。
そしたら出るわ出るわ、ネズミ講被害にあった人達の声が。
やり方や事業形態、果ては社長と思わしきイニシャル...。2次面接で説明されていた研修の流れが被害者の証言と全く同じ流れで震えました。何が「2年目で月収160万円稼ぐこともできる」だよ。うっせぇわ。
まぁ内定を貰った事実には変わりないので、一つ武器を手に入れました。そう、【内定を獲得するまでに至る人間】という評価です。ありがとうネズミ講、さよならネズミ講。
そして、その武器を持ってエージェントさんに紹介していただいたイベント制作会社に乗り込みます。1次面接でeスポーツについて盛り上がり、その場で合格し2次面接に通過した私は完全に油断していました。2次面接当日、魔王に出会います。魔王にはどんな武器で立ち向かっても、「で?それで終わり?」「ふーん」しか返ってきません。
いや、手強すぎん?俺の武器全部効かないんだけど。
人生初の圧迫面接でしたね。まず、深堀りの仕方がおかしかったです。狙いとしてはストレス耐性があるかを見てるのだと思います。エージェントさんからもらったPDFには、ストレス耐性が高いことが要件にあったので。それにしても圧迫面接って存在するんだなぁと思いました。ちなみに転職サイトでの評価は散々でした。そういうこと。
気を取り直してエージェントさん紹介の老舗のエンジニア会社の2次選考。まぁ、ここは余裕だろうなと思っていたweb面接で、まさかの私の声が全く入らないという事態に陥り不合格。会社からはFace○ubというzoomみたいなビデオ通話アプリ(サービス)を指定されました。これがあまりにも酷かったです。事前の音声接続テストは正常に行われ、zoomやmeetで試しても音は入るんですよね。他にも色々試せるものは試したのですが声が入らず、スマホから無理矢理接続し直しました。面接官が60歳近い課長さんだったのですが、本当にPC使えるのか?コード書けるのか?といったレベルのリテラシーだったので内定貰っても就職先にはならなかったと思いますが、ろくな内定先もなかったため、アプリのせいで落ちたと考えるとめっちゃムカつきました笑
アプリのレビューを見たら就活生からの苦情で溢れかえってました☆
就活終盤
そんなこんなで6月半ばになり、エージェントさん紹介のエンジニア会社1社とWantedlyでエンジニア会社さんに2社応募しました。そのうちの1社が内定先です。説明会&ES→1~2次選考→最終選考→内定まで2週間でした。他に選考通過してる企業もありましたが、色んな人に相談してそのまま内定承諾することにしました。
まとめ
就活は勉強になることが多かったですが、新卒就活のような就活は2度とやりたくないです笑
よく就職活動で笑顔に!とかキャッチコピーを謳っているエージェントさんとか多いですが、内定をもらう瞬間意外笑顔はほとんどなかったです。
3月から始めて、4ヶ月で12社しかエントリーしてない意識低い系でしたが、選考課題、グループディスカッション/面接、ネズミ講、圧迫面接、機材トラブルなど様々なことを経験できたかなと思っています。もうすでに内定先で研修が始まっているので、就活終わってゆったりする時間はないですが、しばらくは他のANOTHERメンバーに追いつくためにも頑張りたいと思っています。
(なんだかんだ社会人に必要とされているのは、目の前のことをしっかりとこなすことだなぁと周りの話を聞いてて思ったのは秘密。)
読んだ人にも何か参考になるところがあれば嬉しいです。それではまた別のnoteで。