証券手数料ゼロ時代!?SBIが一人勝ちになるかは楽天次第!!
「証券手数料ゼロ時代に 日本株の無料化、SBI発表に楽天追随」という記事をどうみるか、です。
まず手数料ゼロという画期的な取り組みに業界が意識をせざるを得ない状況になりました。それは別に今、他の証券各社が手数料ゼロに追随しなくても、です。
そもそも意識自体はしていたはずです。アメリカで19年10月にネット証券大手のチャールズ・シュワブが手数料無料化を発表し、競合他社も追随したからです。
そして、SBIも将来、手数料ゼロにすると宣言していました。これは日経新聞でも取り上げていて、いつくるか、みたいなことが書かれていたと思います。予定の23年上半期からは遅れたようですが。
そのため、意識どころか、想定していたはずです。そして、9月からするということで楽天も追随すると発表しました。これは微妙なラインだったのではないでしょうか。
グラフをみますと、ネット証券各社の収益ではSBIと楽天が国内株売買手数料以外の収益がかなりある中で、マネックス、松井、auカブコムはほとんどありません。
つまり、その手数料を補う収益面が他にないからです。しかし、楽天の他の収益がSBIに比べて少し少ないのと、楽天証券上場の主な目的が別のところ(楽天モバイルのため)にあるから、踏み切るのが難しかったからでしょう。
SBIがSBIグループと住信SBIネット銀行を上場させ、楽天が楽天グループと楽天銀行を上場させ、さらに楽天証券も上場を計画しています。
ここも似ている部分ではあります。それぞれのグループの株価が良い感じであがり、利益もとれています。逆にそれぞれの銀行は株価が良くありません。
これに楽天証券が上場してSBIに取られてしまうと一気に株価が下がる可能性があります。ましてや、楽天証券の上場目的が楽天モバイル救出のためですから。
その後でどうなるか?が私は気になります。楽天が落ち目になったところでSBI一人勝ちになるのか、そこで各証券会社が動き出すのか。
そういえば2019年からSBIは地銀再生プロジェクトとして地銀と提携していましたが、その後、どうなったのでしょうか?
この地銀との関係に加え、仮想通貨も今後は関連してくると思うので、今後の業界をみていきたいですね。
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