香港ドルと米ドルペッグ制の限界!?デジタル人民元との狙いは
香港ドルと米ドルのペッグ制が40年続いてきました。香港返還交渉で未曾有の金融危機に陥ったがために米ドルへのペッグ制がされた経緯があります。
しかし、40年後の今とは世界情勢がまるで違います。香港金融管理局(HKMA)の余さんは「優れた制度を変更する必要はないと主張し」ているそうです。本当でしょうか?
ヘッジファンドのビル・アックマンさんはペッグ制崩壊にかけているそうです。ヘッジファンドのいうことですから、当たるとは限りません。
ただアメリカのインフレ率と香港のインフレ率はかなり乖離が最近までありました。6%ぐらい差があった時もあります。
今はアメリカのインフレ率がかなり下がり、かなり近くはなっていますが、またどうなるかはわかりません。
インフレ率が違うのに、利上げをするアメリカに香港も同じように利上げをしないと香港ドルも売られてしまう懸念があります。
しかも、中国本土は利下げしていますから。そうなると、米ドルとのペッグ制を廃止して、人民元とのペッグ制に替えることも検討されるでしょう。
それには人民元が国際通貨として利用される必要がありますが、なかなか現状は難しいようです。
その上での余さんの今の制度が優れているという言葉に置き換わるのではないでしょうか?
そこで私が思うのは中国本土はそれを打開するためにデジタル人民元の国際化を目指している部分があるのではないかということです。
デジタル人民元で世界各国と取引するなかで国際化を目指し、そこから香港ドルとペッグする。
そして、香港を海外マネーの呼び込みに使う。そんな構想もあるのではないでしょうか。
#香港ドル #米ドルペッグ制
#デジタル人民元