ふるさと納税をする意義はどこにあるか!?故郷に帰らない人、帰れない人
12月27日付けのコラム春秋は考えさせられました。
「故郷は黙って、そこにある」
伊集院静さんの言葉らしいですが、旅立たれた今もそう思われているでしょうか。
「人間は依(よ)るべきところがないと生きていけない。そう父の思いを感じた。頼ろうが、嫌おうが、デンと黙って存在し、故郷を捨てるとわざわざいわねばならぬほどの引力を持つ」
香港の政治運動家の周庭(アグネス・チョウ)さんはカナダに亡命して、永久に「故郷」に帰れないそうです。
国ではなく、あえて「故郷」と書きました。帰ることができないというのはどれほど辛いことなのでしょうか。他にもイギリスに亡命した方はたくさんいるそうです。
世界には国を追われ、難民になっている人がたくさんいます。受け入れをしてほしい・・と望むべくもなく、ドイツやフランスでは反移民に変更したそう。
アメリカはトランプさんだけではなく、バイデン大統領まで反移民に移ったそうで、次の大統領選の要(かなめ)にはならないということかもしれません。
しかし、その人たちも本当の思いは「故郷に帰る」ということだということでしょう。
東日本大震災があったとしても、泣いて故郷を離れたくないと思うのも仕方ないと思ってしまいます。
それだけに「故郷」には引力があるということです。
コラムに戻りますが、「この年末年始に帰省する人は2割もいない」とあります。
お墓はどうなっているのでしょうか。旅立つた人たちもお盆に帰ってくることができないみたいに思えました。
覆水盆に返らず。そんな時に使う言葉ではないですが、ふと頭によぎりました。
「ふるさと納税をやめよう。」
昨日、日経新聞に出されたTRUST BANKの広告です。
ふるさとを応援する意義を伝えたい。この思いに確かに私の心をうつものがありました。
税金とは何でしょうか。今年の清水寺の漢字は「税」だったそうですが、何と見たくない漢字ナンバーワンな気がします。
今朝の一面トップには「巨大IT独占制限へ新法」の記事が載っていました。
拠点がないことをいいことに税金を逃れていた巨大IT企業にメスが入る。内容は少し違うのですが、そのように捉えてしまいました。
年の瀬に故郷について考えることは重要かもしれませんね。
#ふるさと納税 #故郷
#伊集院静 #巨大IT企業
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