サウジアラビアが世界経済を揺さぶる!?BRICS加盟はこのため!!
「サウジ、世界経済揺さぶる 原油減産継続、10ヵ月ぶり高値」と題した記事ですが、その影響でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)先物は1バレル88ドル台にまであがりました。
WTIは名前の通り、テキサス州西部を中心とした原油でアメリカのニューヨークマーカンタイル取引所の先物として取引されています。
そのため、ドルと関連性が高い指標です。直近の上げ幅は画像のローソク足を見て下さい。
サウジアラビアは収益を上げるために原油の減産をしてきましたが、し始めた理由がシリコンバレーバンクなどの銀行破綻で世界経済が低迷したからです。
そこから金利を世界各国で金利を上げる動きが重なり、サウジアラビアも減産して原油の価格を上げることになります。といっても原油が余ったからとかではなく世界不安からの減産でしょう。
今回の原油減産継続も量の調整ではなく価格の調整で、追加減産ではなく今までの減産の継続延長です。価格は1バレル90ドル以上の価格がほしいと書かれていますが、12月には107ドルまであがるだろうとも書かれています。
気になるのはサウジアラビアの輸出先1位は中国です。中国は今、経済不安がかなり叫ばれています。そうなると、予測は予測でしかなく、さらに減産継続または減産量追加なんてこともあり得るかもしれません。
そこでサウジアラビアが注目するのがアメリカの動向でしょう。アメリカとの関係を良くしたいと思っているでしょうけど、アメリカからしたら数年前にジャーナリストのカショギさんが殺害された事件で疑いは拭えていないという気持ちもあるはずです。
ただし、世界情勢は変わっています。サウジアラビアがBRICS加盟に踏み込んだのも脱アメリカなのか、それともアメリカとの関係を逆に構築するためのものか、という方向性も考えられます。
それでは日本はどうなのかといいますと、ガソリン価格が高騰し、補助金を廃止するところを年末まで延長することになりました。
奇しくも原油減産継続の期限と同じになります。円安も続いていますが、ガソリンの補助金は年末で終わりになるでしょうか?
円安の為替介入も155円ぐらいではないかとも言われています。私のみたてでは案外また補助金を延長しないといけなくなるのではないかと予測します。
だから、「サウジ、世界経済揺さぶる」の題名は納得感がありました。
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