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八月の濡れた砂

1971年に公開された映画のタイトルとその主題歌。映画は、テレビで見た記憶があるだけでストーリーはまったく覚えてない。が、石川セリが歌った歌はやけに印象に残ってます。

夏の終わりの頃、夏の濃い青から秋の青に空の色が淡くなって入道雲が秋の雲に変わる頃、これといった具体的な何かがあるわけではないんだけどやり残したことがあるような、夏を消化しきれてないやるせない気分になるんです。そんな時にいつもこのタイトルが浮かびます。

やり残したこと、それが何なのかは思いつかない。美味しいものが食べたいんだけど、これといった具体例はない、みたいな感じかな。まあその感覚も、もう少し涼しくなってしまえば忘れてしまう。けど今度は秋が深まって、もの悲しさが満ちてくる。

京都、大徳寺にて

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