
舞台 桃源暗鬼 感想(2回目)
2月23日夜公演に行きました。桃源暗鬼2回目の観劇です。
今回の席は2階席3列目のド真ん中。これまでサイドシートばかりだったのでド真ん中は初めてでしたが、かなり良かったです。2階席って少し出っ張ってるから思ったよりステージが近くて、かつステージ全体が見渡せるから意外とというかかなり良い席でした。

今回はステージまで少し距離があると思って双眼鏡を買って行きました。購入したのはビクセンのコールマン6H×21。初めて買うので一応色々調べて行ったのですが、行った店舗で取り扱っているのが8倍以上の物ばかりで、小劇場での観劇は3~4倍が適切とあったのでかなり迷いました。在庫がある中で一番倍率が低く、明るいのがこのコールマンの6倍だったためこちらにしました。
初めて買ったので比較対象が無いのですが、使ってみた感想としてはかなり良かったです。会場入ったら思ったより良い席だったので始まる前までは買わなくても良かったかなと思いつつ、表情が見たいシーンでは大活躍で、近くで細かい表情の変化を見られるのはかなり良い体験でした。大阪公演も後ろの方の席なので買って大正解でした。
ここから公演の感想になります。
※今回は原作本編、単行本未収録部分のネタバレを含みます。
今回全体が正面からよく見渡せる席だったので、まず映像が本当に迫力があったのが印象的でした。前回はどうしても角度があったので右側が若干見えにくかったり、正面から見た時のレイアウトが想像しにくい面はあったのですが、今回は演技と映像のレイアウトのバランスが取れた状態で見られてまた違った印象を受けました。前回の感想でも書いたのですが、技名がバン!と大きく出る作品が本当に好きなので、血蝕解放の演出本当に大好きです。
今回は芽衣役が岩本さんの回を観たのですが、やっぱり生でリアルタイムで観るもので演じてる方も違うとなるとそれぞれの良さが感じられて、改めて舞台って良いな……となりました。漫画もアニメも好きですが、同じ役者さんが演じていたとしてもその日その公演によって全く同じでは無いし、だからこそ通いたくなるのが舞台の良さだと気付かされました。芽衣の絶望して少し諦めたような演技、本当にぐっと来ますね……。
あとは舞台のライブ感として凄いと思ったのが遊摺部のアドリブでした。初日と全然違うのにどっちもちゃんと遊摺部がそこにいて、本当に面白かったです。本当に初日とセリフや喋り方が全く違うシーンもあって驚きました。シリアスなシーンが続く展開なので本当に癒しです。でも矢颪との、戦えなくても役に立ちたいというやり取りは本当に遊摺部の切実な気持ちが現れてて、ギャップがより遊摺部を魅力的にさせてるんだと思います。本誌を追ってる身としては、遊摺部今大変なことになっているので舞台本当に癒しです。
本誌読んでから舞台を観ると「みんなやるべき事があって羅刹に来ている」の部分、遊摺部はどんな気持ちで聞いていたのかと思うと本当に辛い。
元々原作ファンだし今回2回目だしということでおおよその構成は頭に入ったので、前回目を配れなかった所に注目しようと思って臨んだのですが、芽衣の話をみんなが聞いてるシーン、矢颪だけ芽衣の方を見てないんですよね。矢颪の性格によるものもあるのかもしれないんですけど、ずっと逃げ隠れて生きてきて両親とも既に別れているという点で矢颪は芽衣とかなり境遇が近いので、その辺の気持ちの現れなのかなと感じました。あのシーンは芽衣が主役だけど、その周りにいる人もそれぞれキャラクターとして振舞っているのを見ると2.5次元舞台って本当に隅から隅まで原作リスペクトがあって本当に素晴らしいなと感じました。
あわよくば華厳の滝編への伏線だったら嬉しいです。
あとは初日で本当に好きになった矢颪の槍シーン。アクションシーンを双眼鏡で追うのはなかなかに大変でしたが本当に素晴らしかったです。原作に無いシーンでも違和感なく、その後のブーツでの足技の戦闘に繋げる本当に良いシーンで大好きです。武器が大ぶりだからアクション映えして本当にかっこいい。槍と足技って全然戦い方が違うし、どんな武器が出ても難なく相手に仕掛けていく矢颪の魅力が引き出される本当に良いシーンだと思います。脚本演出の松崎さんには本当に感謝です。
そしてロクロの舞も双眼鏡でしっかり追わせて頂きました。近すぎず丁度よく表情も身体全体の動作も見えて、初日の時には追いきれなかった細かい動作が見られて、改めて本当に美しかったです。本当に泣きました。ロクロの血蝕解放本当に大好きなのであんなに綺麗な演出にしていただけて本当に嬉しい。
炎鬼の力に目覚めた四季の戦闘シーンはさすがに追うのが大変でしたが、本当にとてつもないシーンなんだと改めて感じました。銃を投げて受け取ってそのまま撃って、その銃毎に撃ち方も変えるなんて、本当にとんでもないことだなと……。全編通して見応えがある作品だと思いますが、クライマックスであれが来るのは本当に最高の言葉に尽きます。2回目なのに凄く力が入ってしまいますね。
1回目は気づかなかったのですが、唾切の回想シーン、唾切と真中の照明の色たぶん違いますよね? 語り手の唾切には青白い照明、回想シーンの中の真中には少し赤めのセピアっぽい照明、だと思うんですよね……。そんな細かい所まで演出できるんだ! と驚きました。舞台って照明でも魅せることができるし、そこは映像媒体には無い表現で舞台の良さなんですね……。観劇歴が浅いからこそ新しい発見が沢山あり本当に楽しいです。
もたもた書いていたら東京楽が終わってしまいました。舞台桃源暗鬼、本当に好きなところがありすぎて何から書いていいか分からなくなりますね。
来週土曜日、3月2日は初めて遠征をします……! 前々から関西に行きたい理由がいくつかあって機会を伺っていたのですが、この舞台桃源暗鬼の大阪公演を機に関西遠征を計画しました。
次で最後だと思うと本当に何とも言えない気持ちになりますが、しっかり目に焼き付けて来ます。
次の練馬編、本当にやってほしい……! 特に桃側新キャラの4人は舞台映えすると思うし、偵察部隊が初めて出てくるし、四季と神門の友情と葛藤はなぜ鬼と桃太郎が戦うのか、そしてこれからの鬼と桃太郎の戦いにとって重要な要素になるので何卒、何卒舞台化してください。公演アンケートにも書きましたが練馬編をよろしくお願いいたします。