手紙 リリ〜ス❗️
雨が上がれば 空は晴れますか？
5月の終わり、東京には雨が降っていた。
緊急事態宣言が解除された日だった。
街が息を吹き返しているのを肌で感じた。
浮き足立つ気持ちがあることも感じた。
とはいえおれは特に何も思わず、これまでの日常の中にいた。なんだかこれで何かが終わるとも何かが始まるとも思えなかった。
4月から1カ月ほど仕事を休んでいた。毎日部屋の中で過ごして、たまに晴れの日には外の空気を吸った。空は晴れてるのに雲があるみたいだったし、風が吹いているのに靄がかかってるみたいな日々だった。
そんな日々を思いながら雨空をぼんやり眺めていた。ひとつ、曲の断片が出来た。
「どうも こちらは 東京24時
5月も終わり 外は雨降り」
曲と歌詞が同時進行で出来た。
そのまま、自分の日記のような歌が始まったなと思った。
誰に聴かせる目的もなく、ただ誰か会えなくなった人へ送る手紙のような歌。
曲が出来た時は、他にも作っている音源があったし、すぐに出そうとは思わなかった。
しばらく経って、その曲がずっと頭の中にいた。今じゃなくてもいい、と思っていたその歌が、今じゃなきゃダメ、な気がしてきた。
きっと半年後一年後には全く違う感情が生まれてるかもしれない。今たしかにあるメロディと言葉を今出さなきゃと思った。
そこからすぐに録音を始めて、色んな用意を済ませたら梅雨が始まった。やっぱ今なんだなー、と思った。
おれむとの、一年半ぶりの新しい曲です。2週間前には全く考えてもいなかったリリースですが、出来て良かったな、と心から思っています。好きな曲が出来ました。
大きい音で、小さい音で、部屋の中で、街の中で、雨の日に。
どうぞ聴いてください！！！
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どーも こちらは 東京24時
5月も終わり外は雨降り
雨が上がれば 空は晴れますか
空は晴れますか？
もしもし どーも 久しぶりね
街の灯り 遠く ぼやけた
もしも 今夜 雨があがれば
声を聞けますか？
元気ですか
手紙を 手紙を 送るよ
手短に 思いを 送るよ
溢れ出すたび 虹かかるの
夜が来るたび 朝が来るの
最近無理していたり しませんか
空は晴れてますか？
だまりこんでみたり
ふさぎ込んでみたり
思いふけてみたり
寝転がって ぼんやり
窓開けておいたり
風浴びて泣いたり
もしも 雨があがれば
星を誘いに行きませんか
「どーも こちらは 東京24時
5月も終わり 外は雨降り
もしも 今夜雨があがれば
星を誘いに行きませんか？」
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