脳みそラーメンと肺がパンというフレーズに妙な親近感を覚えるピザ


野球部の靴下とサッカー部の靴下を正しく仕分けるキモいバイトを始めてから早10年(4進数)、思い立ったが吉日ならばそれ以外の日は全て凶日という言葉に異議を唱え続けてきた僕は、これから究極の卵かけご飯風おにぎりを求める旅に出るために、胸骨甲状筋のトレーニングに勤しんでいる。

そんな時、ふとジムの外を見てみると、偏西風になびく見たことないVtuberのアクリルスタンドが目に入った(物理的)。

びっくりして前腕で目を上下に1往復擦ると、それをみて「あの…Winkさんですか…?」と声をかけてきた工藤静香似のおじさんが、負けじと手を顔の近くで高速で動かすのを横目に、著しく機嫌を損ねたカバディ用品専門店の店長が全く仕事のできないchatGPTを叱責するも、しまいには論破され、辞意を固めていた。

胸鎖乳突筋が攣ったためジムを後にした僕は、急がば回れの最速記録を持つ2歳からの知り合いに会いに I knee、自動運転ボブスレーに乗り込んだ。

道中の余暇、膝の角度がちょうど43度になるように保つ遊びをしながら、到着を待つこと3620秒、丘の上よりの中というよりも下にある三戸建の家に到着した。

こんやはな
んでも食べていってくれ。
にしんも
ちぢみも
はーふはんばーぐもあるよ。
と、縦読みで挨拶してくれた2歳からの知り合いの部屋へとお邪魔した。
邪魔するなら帰ってくれ!!
とガチギレするインコに往復馬場チョップをくらわせると、はーふはんばーぐをよそいながら、「ゆっくり副題から出よう」と対義語で話しかけてきた2歳からの知り合いは、僕の目の前にアタッシュケースを観音開きにして見せた。
中にはthis manの顔が活版印刷されたQ6用紙が大量に入っていた。
「なんで三大発明がこんなところに!!」と、デラウェア狩りで培った顎力で、それを噛み砕いた僕は、呆気にとられかけていた2歳からの知り合いには目もくれず、自動運転ボブスレーに乗り込み、その場を辞去した。

帰り道、遠回りしてしまったせいで強いアルカリ性雨に襲われたが、幸い強酸性ビオレを携帯していたので、難を逃れることができた。

他宅に帰った僕は、指の第二関節までしかない靴下を玄関に脱ぎ捨て、推定価格不明という謎の今治タオルで中性の塩と水を拭い、下裸で向かった新品のシャワーヘッドが5m先の天井を突き破ってしまっている風呂場には、金色のバスタブがドシッと佇んでいるが、界面活性剤だらけのシャンプーは、残念ながら僕には効かない。

2時間半の長風呂から上がった僕はドロドロに溶け切ったパピコを、出もしないアイスエイジで凍らせようとチャレンジするも、結局2本同時に食べるはめになったやるせなさを胸にテレビをつけると、明々後日の事しか教えてくれない雨の日の海を映し出すキモい天気予報が流れていたので、テレビを奥行きで縦に真っ二つにした。

部屋の照明を寒色と暖色の狭間にある、ギリこの世に存在しない色の照明に切り替え、29:45にアラームをセットし、眠りについた。

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