今回の侍ジャパンメンバーについて!超個人的考察〜投手編〜


どうも、みなさんこんにちは。
堅揚げポテトです。

先ほど、11月の強化試合に向けての侍ジャパンメンバーが発表されましたので、緊急で書いております。


今回のメンバーをパッと見て、
「〇〇選手が選ばれてる!嬉しい!」
「〇〇選手頑張ってほしい!」

というポジティブな意見と、
「〇〇選手が選ばれるんだ」
「〇〇選手は選ばれてないんだ」

というようなネガティブな意見の両方が出てきそうなメンバーであると感じました。

今回は強化試合に向けてのメンバーについて、
栗山監督含め首脳陣がどんな意図をもってその選手を選んだのか、期待している部分や一歩踏み込んだ選出について考察していきたいと思います。

また、これからWBCに向けて盛り上がっていくのについていきたい!プロ野球があまりわからないけど、今回野球を見て楽しみたい!という人にとっても、なるべくわかりやすいように、説明していきたいと思います!

早速考察していこうと思うんですけれども、注意点として一つ!今回のメンバーはワールドベースボールクラシック(WBC)2023本大会に臨むメンバーではなく、あくまで「強化試合」に向けてのメンバーなので、一部実験的な選出になっていることを踏まえて、以下の考察を読んでいただけたら嬉しいです。


まず、投手メンバーは以下の通りです。
※番号横は利き手、()内は球団

11 右 佐々木朗希(ロッテ)
13 左 森浦大輔(広島)
14 右 髙橋宏斗(中日)
15 右 大勢(巨人)
16 左 宮城大弥(オリックス)
17 右 伊藤大海(日本ハム)
18 右 森下暢仁(広島)
20 右 戸郷翔征(巨人)
21 左 今永昇太(DeNA)
22 右 山﨑颯一郎(オリックス)
44 右 與座海人(西武)
47 右 高橋奎二(ヤクルト)
65 右 湯浅京己(阪神)


この投手陣をざっくり、「先発」と「リリーフ」に分けると、

「先発」
試合の最初に先発出場し、長いイニング(回)を担当する投手。
勝敗のほとんどを担うと言っても過言ではない。

11 右 佐々木朗希(ロッテ)
14 右 高橋宏人(中日)
16 左   宮城大弥(オリックス)
17 右   伊藤大海(日本ハム)
18 右   森下鴨仁(広島)
20 右   戸郷翔征(巨人)
21 左   今永昇太(DeNA)
44 右   與座海人(西武)
47 左 高橋奎二(ヤクルト)

「リリーフ」
試合の後半や、ターニングポイントとなる大事な場面で、先発投手に代わって出場する投手。
「抑え」に繋ぐ「中継ぎ」と、試合を最後に締める「抑え」に分類されることもあるが、ここでは割愛。

13 左   森浦大輔(広島)
15 右   大勢(巨人)
22 右   山崎颯一郎(オリックス)
65 右   湯浅京己(阪神)


この分け方は、今シーズン各球団に置いて、どのポジションで主に動いていたかをもとにしています。ですが国際大会となると、「先発」タイプの投手が「リリーフ」にまわることが多くあります。
ただまぁざっくり分けただけなので、先発の人がリリーフで出てきたらびっくり、抑えたらさらにびっくりしてください。笑
簡単にできることではないので!
もちろんリリーフの人が抑えるのもすごいです!
その時もびっくりしてください。笑

今回のメンバーの中で個人的に順当だと感じたのは、
佐々木投手
伊藤投手
森下投手
今永投手

の4人です。

佐々木投手は言わずもがな、プロ3年目、若干20歳にして完全試合という大記録を、打ち立て、記録達成後も圧倒的なピッチングを続けました。
あまり勝ちがつかなかったり、シーズン後半こそ成績がやや落ちたりしたものの、被打率は脅威の「.177」
全然ヒット打たれねえぞ!
ということです。
その投球の完成度にはすでに目を見張るものがあり、国際試合等の大舞台を経験することによってこれからまた成長していくと考えると、末恐ろしいです。笑

伊藤投手、森下投手に関しては2021東京五輪での活躍も記憶に新しく、金メダルに大きく貢献しました。
ただ、2人とも今季は10勝と、2桁勝利にこそのせているものの、あまり思わしくない成績だったかと思います。
ですが、それぞれプロ2年目と3年目であるため、「研究・攻略され始めた時期」であること、また所属チーム自体の成績が良くないことを考慮しつつ、改めて実力の確認のために、今回も侍ジャパンに選出されたのだと考えます。

今永投手は、今回の投手陣の中で最年長となっています。
彼自身、2017〜2019の間侍ジャパンでプレーした経験があり、2019年に開催された国際大会「プレミア12」での活躍から、「国際試合に強い」とも言われています。最近は怪我に悩まされていたものの、今季は11勝、なんといってもノーヒットノーランを達成し、復活を遂げました。経験のある左投手としての活躍が期待されているのだと思います。

この4人は本大会に選考することをあらかじめ見据えての、強化試合メンバー選出だと、私は考えています。この強化試合期間で各々の実力を確認しつつ、成長にも繋がれば尚良いといったところでしょう。

驚かれるかとは思いますが、この4投手以外は全て、実験的な選出であると私は考えています。

とにかく全員が若いんです。
満年齢を記載してみてみると、

11 右 佐々木朗希(21)
13 左 森浦大輔(24)
14 右 髙橋宏斗(20)
15 右 大勢(23)
16 左 宮城大弥(21)
17 右 伊藤大海(25)
18 右 森下暢仁(25)
20 右 戸郷翔征(22)
21 左 今永昇太(29)
22 右 山﨑颯一郎(24)
44 右 與座海人(27)
47 右 高橋奎二(25)
65 右 湯浅京己(23)

となっています。

なんと平均年齢23.7歳!!!

参考程度に、
2009WBC本大会投手メンバーの平均年齢は
25.3歳となっているので、
1.5歳ほど若いことになっていますね。

今永投手と與座投手以外は25歳以下というのもびっくりですよね。

しかしながら、セ・リーグでは戸郷投手と高橋宏斗投手は奪三振数、湯浅投手はホールドポイント、大勢投手はセーブ数で素晴らしい成績を残していますし、パ・リーグでは宮城投手、與座投手が二桁勝利をあげる大活躍をしています。

中でも私が個人的に期待しているのが、大勢投手、宮城投手、與座投手の3人です。

大勢投手は、クセのある投球フォームから繰り出される、150km/h後半でありながら左右にナチュラルに変化する「ストレート」と、タイミングを外しながら鋭く落ちる「フォーク」で打者をねじ伏せます。所属する巨人では「抑え」を担当しています。
国際試合でも、このシンプルでありながらも圧倒的なピッチングが見れることを期待したいです。

宮城投手は、ややスリーウォーター気味の腕の出どころによる「クロスファイア」と呼ばれる特有の軌道から放たれる、150km/h前後の「ストレート」、鋭く曲がる「スライダー」、100km/h台の「カーブ」、タイミングを外す「チェンジアップ」を駆使し、打者をテンポ良く打ち取っていく投球スタイルです。
個人的に、宮城投手「先発」「リリーフ」の両方を担えるユーティリティな投手だと思っています。その器用さを活かして、大事な場面できっちりと抑える姿が見てみたいですね。

與座投手の特徴は、なんといっても「サブマリン」です。加えて「コントロール」も非常に良く、綺麗なアンダースローから繰り出される各球種を自在に操り、打者を打ち取っていきます。

実は毎大会、この「サブマリン」枠はあるんですよね。
記憶に新しいところで言えば
高橋礼投手や牧田和久投手、2009年には渡辺俊介投手も代表入りをしています。

国際試合において、変則フォーム投手というのはとても大きな役割を持ちます。

與座投手にも、個人的に「先発」と「リリーフ」の両方での活躍を期待したいです。


ただ、ここで気になるのは、
森浦大輔投手
山崎颯一郎投手

の2投手の存在です。

記録上、特に目立った成績を残していないのがこの2人なのですが、この2人こそが、栗山監督の目が表れている部分だと感じています。

森浦投手は今季、広島カープで「8回の男」として活躍しました。
広島カープには東京五輪でも「抑え」として大活躍した栗林投手が在籍していますが、チームとして、その栗林投手に繋ぐ8回を担当する投手を決めあぐねていました。
そこでその8回を任されるようになったのが森浦投手です。
特徴は140km/h後半の「ストレート」と大きくタイミングを外す「チェンジアップ」を巧みに織り交ぜる投球です。
チームの中で勝ちへと繋がる大事なイニングを任されていた投手であること、そしてその定まった投球スタイルに栗山監督は目をつけたのだと思います。

山崎颯一郎投手は、今季逆転リーグ優勝を果たしたオリックスで、当初先発として起用されていました。しかし、中々結果が出ず2軍での調整をする時期が続きました。
ところが、シーズン後半戦から「リリーフ」としてその力を発揮します。
山崎投手は、もともと先発として起用されていたことを活かし、通常リリーフ投手は1イニングを担当するところ、2イニング、3イニングとリリーフにしては長いイニングをまたぐことができます。
投球の特徴としては、高い身長から繰り出され、MAX150km/h後半という、とても力のある「ストレート」、ストレートとの球速差が少なく、やや縦に落ちる「スプリット」、大きく縦に落ちるように曲がり、ストレートとの球速差が大きい「ナックルカーブ」を使い分け、打者をねじ伏せるように抑えるという投球スタイルです。
国際試合では、先発投手がリリーフとして登板することが多くあります。その際の「出場前の調整」がとても難しいとよく言われています。
その点、山崎投手は「先発のようなリリーフ」をすることができます。
おそらく栗山監督は、山崎投手自身の能力に加えて、その調整能力にも注目したのだと考えます。

強化試合のメンバーと同じように、WBC本大会に選出されるのも「13名」となっているので、この中にさらに
山本由伸投手、千賀投手、栗林投手、青柳投手、岩崎投手、山崎康晃投手、平良投手、田中将大投手などの五輪を経験したメンバーや、各種タイトル争いを繰り広げた投手陣等の国内組が選考に入ってくるのに加えて、大谷投手(?)、ダルビッシュ投手、菊池投手等の海外組の参加も示唆されています。

今回の強化試合で、どの投手が存在感を示し、WBC本大会メンバーに勝ち残るのかがとても楽しみです。

次は野手(捕手・内野手・外野手)について!
考察していきたいと思います!!!!

とても長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。


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