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銀河鉄道999 4Kリマスター版(リバイバル上映)を映画館で見た感想

あらすじ

2024年12月15日、4Kリマスター版の銀河鉄道999をついに映画館で観ることができた。1979年の作品で、劇場では未見であった。
2022年にドルビーシネマ版が上映された時は、「さよなら銀河鉄道999」は見たものの本作は見に行けず、4Kリマスター版のBlu-rayを購入していた。
もう劇場で本作を見るチャンスはないだろうと思っていたところ、劇場版公開45周年を記念して2週間限定で全国リバイバル上映するとのニュースが!
上映館を調べたところ、近くで上映していたので、急ぎ日曜日の良い席を予約し、再び老パルチザンとなった私はネジになるため999号へ乗車するのであった。

いま一度、万感の思いを込めて劇場に来た私

普通の感想

映画館はほどよく混雑していた。男女問わずほとんどは老パルチザンであったが、若い女性も数名来ていた。シンカリオンから来たのかな?
親の顔より見た本作。大きなポップコーンとドリンクを買い込んでご機嫌に席に着いたものの、ほとんどの客はポップコーンなど買い込んでいないではないか!みんなガチ鑑賞なのか!?こちとら全編寝てても問題ないレベルだよ!

そして上映開始。城達也さんのナレーションが若々しい!ほんとイイ声だよなあ…JET STREAM聴いてたヨ。他にも鬼籍に入られた方の声が多いのは致し方ない。
発色が鮮やかでフィルムのカクつきもない。絵柄は79年なのに今の作品のようなクオリティだ。45年の経過を実感するのは声優さんと文字のフォントくらいだ。
さよなら銀河鉄道999は4Kリマスターの効果が大きかったが、本作も色合いは鮮やかになっていて、999号が地球を飛び立つシーンは涙が出そうになった。オープニングも青い地球がより青くてよかった。
全体的には、さよならに比べると古き良き絵柄だ。それがまるで異なる星々を旅している感に繋がっているのだが、4Kリマスターの恩恵は体感しづらいかな?とも思えた。

音声はドルビーアトモス版ほどではないが素晴らしく、特にアルカディア号の音は迫力満点であった。(さよなら銀河鉄道999のドルビーアトモスは雨は空から降ってきたし本当に999号に乗車した感じがしたよ)

ストーリーについては今更私が語るべきではないだろう。ただ、さよなら銀河鉄道999が一番好きな私が見ても、銀河鉄道999のストーリーは完璧で、なんでこれで続編を制作しようと考えたのかがビジネス以外まったく分からない隙のなさであった。
こりゃ当時のファンは怒ったろうなあと思った。

異常な感想~クイーン・エメラルダスが乙女過ぎてつらい

本作は見所が沢山あるのだが、クイーン・エメラルダスに着目した途端、本作がまったく別の作品に変貌してしまう。
999号に初めて現れたエメラルダスは冷血な海賊だったものの、トチローの戦士の銃を見た途端、乙女になってしまう。なんだこれは、銃を慈しみ触れる仕草はいろんなものが暴発してまいかねないし、エメラルダスがトチローに身も心も捧げた経緯は一切語られず、妄想が止まらない。
鉄郎とキャプテン・ハーロックを迎えたエメラルダスの悲恋は痛々しくて見てられなかった。
最終決戦に際してアルカディア号の心となったトチローはエメラルダスに語りかけるのだが、機械になっても生きて再会できてきっと内心嬉しかったろうなあ、と妄想が止まらない。
余談だが、メーテルと鉄郎の別れの口づけも、洋画ではあるあるのシーンだが、少年には刺激が強すぎてアレだったんではないかと妄想がとまらなかった。
「最低だ、俺って…」(シンジくんのモノマネで)

というわけで、劇場版銀河鉄道999の2作品(とプラネタリウム作品)をスクリーンで見るという私の宿願は達成されたのだが、自宅のテレビと再生環境を4K ULTRA HDブルーレイ対応にものに更新して、劇場で見た惑星モザイクの夜景の感動を自宅で味わうまではもうひとがんばりしようと思っている。

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