たぬかなの低身長男性に人権がない発言ってそんな大ごとにするようなことなの?

プロゲーマー(なにをもってプロとしているのか不明ですが)のたぬかなさんが、先日、配信中に

「165はちっちゃいね。ダメですね。170ないと、正直人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら、生きていってください。骨延長の手術を検討してください。『骨延長手術』で調べてください。170あったら人権がちゃんと生まれてくるんで」

と発言をし、炎上、所属チームのCYCLOPS athlete gamingから契約解除されるという事件が発生しました

今回は、この件についての記事です。

なお、内緒なのですが私とたぬかなさんとの関係はかなり古いです。
たぬかなさんがGGTVというLoLの配信に出演した後、練習風景をツイッチで配信していたのですが、その時に「初心者はガレンでもやっとけや」とコメントをして不機嫌になられたとき以来の仲です。

1.たぬかなの発言のどこが問題か?

たぬかなさんの発言は文字情報にするとかなり強烈ですが、問題となったのは、「人権がない」とまで言ってしまった点です。

身長165はちっちゃい、恋愛対象じゃない。170以上はないとダメ、と自身の恋愛観について語るのであれば問題なく許されたでしょうが、口がすべって「人権がない」とまで言い放ってしまったことが問題でしょう。

2.たぬかなが何故このような発言をしたのかについて検討してみよう

「人権がない」は言いすぎだよねーで終わってしまうのも寂しいので、ここではたぬかなさんが何故このような発言をしたのかについて検討していきます。

原因1:テレビ局が容姿いじりはOKという風潮を作り出し、それに影響を受けてしまった

そもそも容姿いじりというのは問題ないことなのでしょうか。

身長いじりは昭和の時代からあるもので、日本ではテレビ局がルッキズムを推進しまくり、現在もとくに反省をしていないおかげで容姿を揶揄することは許されることなんだという認識が一般国民に広まっているように思われます。

昨年も、電通出身のCMクリエイターである佐々木宏氏が渡辺直美に豚の恰好をさせてオリンピッグにしてはどうかと、とんでもない提案をしていたことが判明して大炎上しました

こういった方々がテレビ局の裏側にいるので、テレビを見て育った視聴者は、制作者の価値観の影響を受けて、容姿いじりは別にいいことなんだと思いますって。

たぬかなさんがこういった発言をするに至った経緯として、社会的影響力の大きいテレビが容姿いじりは問題ないよと国民に喧伝してまわったことが大きな原因の一つと考えられます。

たぬかなさんも、容姿いじりはOKという認識が意識の根底にあったのではないでしょうか。それはたぬかなさん特有の問題ではなく、テレビの影響を受けて育った多くの国民がもっているものです。

なお、偉そうなこと言ってますけど、ぶっちゃけると、私自身も容姿いじりをしてしまったことはありますし、容姿いじりの被害にあったことも多々あります。

原因2:目立つことをしないと視聴者が見てくれないという配信界隈の事情

世はまさに大配信者時代です。

30年前、情報発信ができるのは新聞社、出版社、テレビ局といったマスメディアくらいでした。個人はせいぜい同人活動をするくらいでした。

20年前、インターネットが普及しだし、個人が気軽に情報発信できる時代が到来しました。侍魂が話題になったのはこのころですね。

15年前、ニコニコ生放送がはじまりました。

そして現在、ツイッチ、youtube、tiktokなど様々なサイトを使って個人が動画で情報発信できる時代になりました。

情報発信ができる敷居が下がったものの、その分、配信者は膨大な数います。視聴者は、どの配信者を見るのかあまりにも選択肢があるため配信者は自分の特色を出そうと必死になります。

このため、配信内容が過激化していく傾向にあるように思われます。

たぬかなさんも自身の個性を出そうと必死だったのではないでしょうか。

原因3:所属チームの怠慢

今回、たぬかなさんの問題発言を受けて所属チームであったCYCLOPS athlete gamingは契約解除を発表しました

率直に申し上げて、所属チーム側は、たぬかなさんの発言が問題というより、こんな大ごとになってしまったことが問題と考えているように思われます。

実際、以下のようにまとめられてしまっています。

たぬかなさんの過去の動画などをいまさらですが見ましたが、たぬかなさんはこれまで品行方正に配信していたというより、歯に衣着せぬ物言いをされており、言うなればライン越えの発言を連発されていたと思われます。

たとえばこちらの動画です。

最近では、配信者とマネジメント契約を結んでいる企業が多くあります。しかし、スタヌの記事でも触れましたが、マネジメントとは名ばかりでエージェント業務ばかりに注力し、マネジメント業務をしない企業が非常に多いように思われます

スポンサーの目を気にして、たぬかなさんを品行方正な、もしくは、少なくとも一線を越えないような配信者として売り出したかったのであれば、所属チーム側が注意すべきでした。

こういったマネジメントをせずに、いざ大きな問題になってしまったから契約解除というのはなかなかに疑問を感じます。

3-1.たぬかなってこんな制裁を受けるほどのことをやったの?

率直な感想とすると、私は、たぬかなさんの、身長170以下に人権がない発言は、こいつすげえこと言うなという感想をもったものの、こんな大問題になるようなことかというと疑問を覚えます。

一方でメンタリストDaigoのホームレスには生きる価値がない、生活保護に回す資金を猫に使うべきだという発言には強烈な嫌悪感を感じました。

この違いはなんでしょうか。

3-2.メンタリストDaigoとたぬかなの違い

メンタリストDaigoの発言は、強烈な価値観の表現です。
ホームレスは生きる価値がない、自分にとって関係のない生活保護受給者にお金を回さないでほしい、それくらいなら自分にとって大切な猫に回してほしいという価値観です。

メンタリストDaigoの、人間の生存を否定する価値観は、とても一般国民には受け入れることができないもので、これを擁護することは困難です。

一方でたぬかなさんの発言は、「人権がない」という表現はAUTOであるし、問題発言ですが、結局は自身の恋愛観を語っているだけです。

メンタリストDaigoのように生存を否定する趣旨ではなく、たぬかなさん自身にとって身長170cmがない男性は恋愛対象外という意味で人権がないという過激発言をしただけであり、真に身長170cm未満の男性に人権がないなどとは考えてはいないのではないでしょうか

言うなれば、たぬかなさんはあまりにも口が悪すぎたために言葉選びを誤っただけと考えられます。

4.守るもの(スポンサーなど)があると人は弱くなる

漫画ではよく、守るものがあると人はその人を守ろうと強くなるといいます。

一理ありますが、人間は守りたいものが増えれば増えるほど弱点も増えます。

今回のケースも、スポンサーや所属チームへ攻撃が行ったがために、たぬかなさんには効いてしまったのではないでしょうか。

スポンサーもなにもなければ平気の平左でやっていたと思われます。

5.たぬかなさんは知名度を活かして、ツイッチで配信活動を

こういった、やらかした人たちは配信活動を自粛し、一定期間が経過した後に反省しましたと配信活動を再開するのが通例です。

しかしながらこれは悪手です。

みんなが騒動を忘れるころには、そんな人いたなーという程度にその人も忘れられてしまいます。

反省したからといってスポンサーなりが戻ってくるものではありません。

悪名は無名に勝りますのですぐに配信活動をされてはいかがでしょうか。

また、これまではミルダムで配信されていたようですが、所属チームとの契約が解除されたことでミルダムしばりはなくなったものと思われます。

ミルダムでは限界がありますので、これを機に、配信サイトをツイッチなどに変えて毒舌配信者として活動再開すれば盛り返せるのではないでしょうか。

企業スポンサーがいなければ個人をスポンサーにしてしまえば良いのです。

また、たぬかなさんがどういった人間かわからないのにスポンサーになっていた企業は今回のようにすぐに撤退しますが、今回の問題以降についてくれるスポンサーは、たぬかなさんがどういう人間かわかった上でついてくれるので弱点にはならないでしょう。

備考:【朗報】たぬかなはデブとハゲには優しいし、ガチのハゲやデブとも交際をしたことがある

デブとハゲのおじさんに朗報です。

こちらの切り抜き動画にもあるように、たぬかなさんはデブとハゲには優しいのです。

ハゲデブである小生としては、こんな素敵な女性がいてくれるんだと感動いたしました。

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