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極 まともからの脱線

「時間の浪費」
学校に着いてからは至って真面目に
授業に取り組んだ。
無駄な時間を過ごしてる気しかしなかったが
まあいい、きっちりやり通そう。
号令「気をつけて、礼」さようなら〜
俺はバックを取りそそくさと
教室を出ようとした。
すると俺の席の周りに女子たちと
男子数人が来た。
「まーくん遊ぼうよ」
「うちらもいるよー」
「マッサーいんなら俺も行こっかなー」
俺には外せない用がある、ダチ公と
つるみにいくってことじゃねぇー、大事な用が
少し俺は声を張り上げた。
「行けねーよ」
「またヤンキーとつるむの?」
「まーくんそんな悪いことしてんの?」
「お前らにゃ関係ねーこった」
「まーくん家帰ってないらしいね」
「ほんと?」
「家転々としてんでしょマッサー」
「ま」
「うちん家来てよー」
「私も〜」「ウチもー」
「遠慮なく泊まらしてもらうぞ、
そっちがいうならな」
「まさお前ー」「男の夢だろ」
「雑魚がほざいとけ」
その奴らの後ろに教室の入り口から
こちらに歩いてくるセン公を見た。
厳しいけども女には激甘、
見ててむしずが走るってもんだ。
てか俺はセン公が嫌いだ。
「何たまってんだお前ら?」
「先生ーまーくんが悪いことしてる」
女子たちはまーくんがどうのこうの
男どもはまさがどうのこうの言った。
「かっこいいよねー」「カッケーよな」
「おーまさ、すげー人気だな、
でも悪いことすんのはかっこつかねーぞ?」
一気に怒りが込み上げてきた
テメェの方が十分格好がついてねーのによぅ。
俺はそいつの目をガッと捉えた。
「テメェなぁ言われたかねぇ」
カバンを持ち上げ俺は教室を後にした。
みんな時が止まったようにそこに
つっ立っていた。

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