しかもエンディング観ずに帰る派だった

今日は映画館で映画を2本観た。一日に複数本の映画を映画館で観るのは初めてのことだったが、とても充実した一日になった。

2本のうち1本は「竜とそばかすの姫」だ。ネタバレになるので内容には言及しないが、朝イチで観に行ったので映画好きそうなオッサンしかシアター内におらず、非常に快適に過ごせた。

2本目は「ワイルド・スピード(1作目)」の4DX版だ。

知らない人のために説明すると、4DX映画とは、映像に合わせてイスがガッコンガッコン動く映画だ。あとなんか水が噴き出したり匂いがしたり、煙が出たりストロボが焚かれたりする。
イスが動くとか子供騙しだろ?と思って望むと結構痛い目を見る。
ワイスピの場合は車に乗ってるとき特有の「ケツのワナワナ感」をうまく再現しており、そのテクノロジーには驚かされた。

さて、そういう特性があるため、4DX映画の座席は4人がけのシートとなっている。アトラクションの座席みたいなイメージだ。

僕は4人がけうちの一番右側だった。シアター自体はほどほどに空いていたので「オッ、こりゃこの4席は独占かな?」と思っていると、3人組の女性がやってきた。

その3人は親子らしかった。娘2人に母親。娘たちは中高生ぐらいだった。

彼女らは、自分たちが座る予定の4人がけシートにデカい男がデーンと座っているのを見て、目を白黒させていた。チケットの番号を何度も確かめていた。

「え、これ合ってる?ホントにここ?え?」というやりとりをしていた。ここじゃなくあってくれ。という僕の願いは虚しく、彼女らは僕の(僕のではない)4人がけシートに腰掛けたのである。

流石に気まずいと思ったのか、僕の隣には母親らしき人が座った。つまり、4人がけのシートは
娘娘母僕
という構図になったのである。

気まずい。なんか僕もそのグループの一部みたいな、じめっとした一体感がある。僕はなるべくいないフリをしながらワイスピを観た。

4人がけのシートが右へ左へと動き回るたびに、僕たち気まずいスクァッドの首々は左へ右へと振り回された。その首の動きも一体感があってなんか気まずかった。ごめん。

まぁまぁエッチな描写があるんだけど、それも気まずかった。家のリビングでテレビ見てるときにドスケベなシーンが流れた時と同じ気持ちになった。

恋人や友達と観ている人はその「アトラクション感」がとても楽しそうだった。あ、これは1人で観るものじゃなくて、みんなでキャーキャーしながら観るもんなんだな、と思った。

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