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【チェルシー】ヴィラ戦の敗因を分析。改善の兆しも実らず…痛恨の逆転負け


ハイライト

アストンヴィラ     試合スタッツ       チェルシー

1⃣試合結果

 先制点はアウェーのチェルシー。9分にペドロ・ネトのアシストからエンソ・フェルナンデスがゴールに流し込む。57分にアストンヴィラが反撃。右サイドのクロスから、ラッシュフォードのアシストでアセンシオが体ごと流し込み、振り出しに戻す。すると89分、またもラッシュフォードのアシストからアセンシオが技ありボレーでドッピエッタ。ホームチームが逆転に成功し、リーグ5試合ぶりに勝利を飾った。チェルシーは公式戦3連敗を喫している。

2⃣チェルシーの戦術

背後への狙いと機能面

 前節を踏まえ配置を変えたチェルシーは、前後半ともに大きなチャンスを作るなど、効果的に機能した。ペドロ・ネトがトップを取り、0トップ気味にサイドに流れ、エンソやパーマーの2列目からの飛び出しを引き出す形が見られた。1点目は、この形から生まれた。
 ボール保持時は、変則的な3-2-5、守備時には4-4-2の形を取り、前節に見られたプレス時のジャクソンの不在を感じさせないダイアゴナルな連携が相手のパスミスを生じさせた。また前にプレスに来るヴィラの背後を狙ったロングボールが多くのチャンスを作り出していた。ボランチにはカイセドとリース・ジェームズがボールを引き出し、特にジェームズはオフザボールの動き、パス精度ともにさすがといったところか。

3⃣敗因の分析

パフォーマンスは悪くなかったが、、

 前節のブライトン戦と比べて、パフォーマンスは大幅に向上していた。枠内シュートは0本から7本へ、期待値も0.54から2.3へとともに増加した。背後を意識した攻撃は、ハイプレスを敷くヴィラに効果的に刺さった。前半はRSBのキャッシュ、LSBのマートセンの裏を積極的に狙い、それがシュートにつながっている。

明暗を分けた交代策

 一方で、分かれ目となったのは、交代だった。ヴィラが後半から投入したベイリー、ラッシュフォード、マレンのスピード感に疲弊したチェルシーは置いていかれ、後半75分以降、右サイドの裏抜けや中盤でのパスミスから、再三カウンターを作られ失点した。チェルシーは、ケガ人も多く、負傷交代以外では、サンチョのみの交代であり、根負けしたという印象だ。

4⃣監督・選手のコメント

 キャプテンのジェームズは、逆転負けに怒りをあらわにした。

 何も獲得できずに去るのは本当に残念だ。特に、試合の立ち上がりが好調で、ハーフタイムにはリードしていたことを考えるとなおさらだ。後半は、試合の様相が違っていた。前半は多くのチャンスを作ったと思う。後半は全く違う試合だった。

https://www.chelseafc.com/en/news/article/james-frustrated-at-letting-lead-slip

 また、マレスカ監督は、チームのパフォーマンス改善に手ごたえを感じつつも、得点不足への課題を表明した。

 私個人としては、今シーズンで最も厳しい敗北だ。残念ながら、結果的には悪い状況ですが、まだ勝ち進んでいます。正直に言うと、負けるのは不相応だったと思うが、このリーグでは、決定力が必要だ。結局、何が起きてもおかしくなく、残念ながら負けてしまった。今日のパフォーマンスはブライトンでのパフォーマンスに比べると、はるかに優れていました。

afc.com/en/news/article/enzo-maresca-this-is-the-toughest-defeat-of-the-season-to-take

5⃣次節に向けて

 ブライトン戦での悪夢から一転し、連携に改善は見られたものの、得点不足が露呈している。また、負傷者リストに新たにチャロバーが加わり、台所事情はますます厳しくなっている。
次節はホームでのサウサンプトン戦。絶対に勝ち点3を持って帰らないといけない相手だが、マレスカはどのような判断を下すのだろうか。アチェアンポンやジョージなどユース出身選手の起用やネトの0トップの可能性に注目だ。
2/26(水) 日本時間5:15~ 会場:Stamford Bridge




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