京都GROWLY なんばHatch店
昨日、ミスタニスタは”GOODBYE GROWLY”というイベントにいっちょ噛ませていただき、なんばHatchでライブをした。
確かにライブしていた。
なのだけど、新横浜駅で新幹線を降りた瞬間、強烈な日常感に包まれて昨日ライブしてたことが嘘みたいな感覚になった。
なんだかそれが怖かったので急ぎ昨日のことを文章にしとこうと思い、今noteを開いてる。
楽しかったなぁとか寂しいなぁとかこれからどうなるのかなぁとか色んなことが脳内を駆けずりまわっているけど、特にこれといったまとまりは未だない。
なのでとっ散らかった内容になると思うのですがご容赦くだされ。
このイベントの発端は京都GROWLYという一言で言い表せないほどお世話になったライブハウスの閉店。
閉店のことを去年の夏に知った時点で、昨年9/1の”ALCOHOL LAMP”というのりさんの企画に出演が決まっておりました。
のりさん企画への出演決定時はまさか閉店するとは思っていなかったので、
「図らずしてこの日が最後のGROWLY出演か」
とションボリしておりました。
しかし、ALCOHOL LAMPの打ち上げで12/25にGROWLYの空きが出たことが判明し、ラストライブの機会をゲット。これが先月の"暁光滔々"というイベント。
そして12/25のライブが決まった時に
「あ〜とうとうこれでGROWLY関連の人と会うの最後か」
と腹を括っておりました。
ところがどっこいその後、GROWLY店長の安齋さんからジョーザキ宛に「なんばHatchのイベント出れへん?」という連絡をいただく。
勿論、イエスの即答。
こんな流れで"GOODBYE GROWLY"への出演が決まりました。
そしていよいよ迎えたイベント当日。
事前にスタジオを入るため、仕事の出社日よりも早く家を出て大阪へ到着。
スタジオ練習の後に会場であるなんばHatchへ。
しかしながら、なんばHatchに出演者として訪れるのは勿論初めてなので、何もかもがわからない。そもそも何処から入りゃええねん。
すぐ近くで行われていたアイドルさんのライブイベントを横目に30超えた男3人が抱えた機材をガチャガチャ鳴らしながら彷徨う。
そんなこんなで右往左往しながら明らかにお客さん用の入口に辿り着き、「お手を煩わせてすいません!」の気持ちを顔一杯に浮かべて会場入り。
そしてこたにゃんを始めとするGROWLYスタッフの皆々様にご挨拶。
それまで完全に外様な気分だったのに、入ったら見知った人だらけで安心。
その後、Redhair Rosyドラムのあんどぅーくんに楽屋まで案内してもらう。
そして広い間取りの楽屋に到着し、我々は隅っこの方に陣取った。そこでめちゃくちゃ久しぶりにシンガロンパレードの御三方と会い、この辺からようやく心が落ち着き始める。
それから開場まではステージの様子を見に行き、楽屋からステージまでの導線を確認した。
しかしながら楽屋への帰り道が全然分から無いくせにあらゆる分岐点を勘で曲がった結果、結局戻るまでにどエラい時間をかけてしまった。
それから不用意に会場内を動くのが恐ろしくなり、イベントスタートまでは陣取った楽屋の隅っこで大人しくしておりました。
そうしている内にトップバッターのRedhair Rosyの音が聴こえ始める。
絶対に楽しいイベントなのにちょびっとだけ
「あぁ始まってしもたか」という気持ちになる。
GOODBYE GROWLYは
・らいふstage(5階のめちゃデカいステージ)
・こうぷstage(5階のデカいステージ)
・さんでぃstage(3階のイカしたステージ)
の3ステージでぶん回されており、らいふstageのRedhair Rosyを見た後はさんでぃstageにシンガロンパレードを見に行った。
シンガロンは2年の活休明け初ライブだったのだけど、そんなこと微塵も感じさせないキレッキレのライブだった。多分あの場におる全員がそう感じていたと思う。
2年ぶりとかいうてたけど絶対に嘘だ。
あまりにもキレキレだったので出番後、ボーカルのみっちーさんに「コッソリ練習しとったでしょ!」とダル絡みをしてしまった。すいませんでした。
けど久しぶりにライブが見れて本当に嬉しかったです。
その後はミスタニスタの出番。
3階に設営された"さんでぃstage"での出演でした。
初なんばHatch故、ステージから見る景色は初めてのもの。
なので緊張するかと思いきや、年単位で久しぶりに見る顔や「え?住んでるとこめちゃ遠いんちゃう?」という人の顔が結構な数見えて、ホッコリ。
ライブは精一杯目一杯歌わせていただき、クオリティ45点くらいの例え話もした。
イベントをフルコースに例えようとしたのは聞いてる人からすれば、かなり意味不明かもしれんけど、個人的にはしっかり来る例えなので後悔はないです。
出来ればもうちょいクオリティ上げてまたどこかで話したい。
さんでぃstageの居心地がすごく良かったので、出番後は割と3階にいることが多かったのだけど、Superbackのライブを皮切りに舞台袖からの観測者がグッと増えていたのが心に残っている。
スーパーデラックスダンスタイムに飲まれていくお客さんの表情は勿論のこと、舞台袖から見る演者たちも大はしゃぎしておりめちゃくちゃ素敵だった。
そこからは恐ろしい勢いで酒を飲みながら、水平線の優しくて力強い歌にグッと来たり、171にワクワクして感情がグワーっとなったり、久しぶりに会った色んな人と話しては5階のこぅぷstage、らいふstageを見に行って圧倒されたり、とフワフワしながら大はしゃぎ。
どこに行っても楽しく、ノンストップで施設内を練り歩いた。
確かになんばHatchのイベントなんやけど、特に3階フロアは出音も含めてめちゃくちゃGROWLYだった。
それでいうと5階のドリンクカウンター周辺もめちゃくちゃGROWLYだったな。
「ゴネればNOMOCAを使うことが出来るんちゃうか?」と思うほどに"あのバーカン"の空気がした。
いや、でっけえステージもでっけぇGROWLYだった。
うん、全部メチャクチャGROWLYやな!
違うのは緯度経度と匂いくらい!
"音楽シーン"というものは人によって生まれるものなんだなぁと改めて思った次第です。
そうこうしている内にあっという間にイベント終了が近づいて来る。
さんでぃstageのトリはthe seadays。
長い付き合いになるけど、ライブを見るのはかなり久しぶりで(恐らく5年以上?)めちゃくちゃ楽しみにしておりました。
最初は舞台袖側から見ていたのですが、変わらずめーちゃくちゃかっこよかった。音の塊。
the seadaysのみんなとは対バンこそあまり出来てないけどミスタニスタの活休前からの割と長い付き合い。
故にウエムラ的には「あの頃の仲間」という感覚がある。
なので昨日のライブの時、最近知り合えたGROWLYのバンドマンたちがみんなブチ上がっている様子を見たとき不思議な感覚になった。
これまで何となく自身バンドの活休前後でプッツリと途切れていたものが、あの瞬間に一気に地続きになったような感じ。
そんなことを感じつつライブを観ていると
「この人たちはずーっとGROWLYで鳴らし続けてたんだなぁ、すごいなぁ、素敵だなぁ」
とちょっと涙腺がグラつき始めた。
ボーカル渡辺くんのMCも印象的だった。
内容は端的にいうと切ないものだったのだけど、「ええ感じに上手いこというたろ!」感が無いめちゃくちゃ真っ直ぐなもので、グッと来た。
その途中、文脈的に絶対必要では無いはずなのにミスタニスタの名前も出してくれて、この辺からいよいよ情緒がやばくなる。
最後の一曲をやる前に渡辺くんが
「音量、怒られるくらいデカくしてください」的なことを話しており、それを耳にしてフロアへ移動。
耳じゃなくて体で聴きたくなったんです。
この辺から悲しくは無いのにボロボロ涙出てきておりました。
アンコールの時にチラッとPA卓を振り返ると、かなざわさんが満面の笑みでフェーダーをイジっており、それに合わせて信じられへんくらいの爆音になったのが印象的。
気がついたら諸手を挙げて、nonsense is goodに塗れておりました。
拳って上げるもんじゃなくて上がるもんなんやね。
その後は大トリのNo Fun。
実は昨年12/29にようやくライブを観れたので2回目だったけど、これもまたえげつなかった。
上手い表現が見つからんのやけど、色んなものがミチミチ詰まっている?みたいな。楽器の数とかそういうんじゃなくてね。
ヒリヒリするのにピースフル。最強やん、そんなの。
といった具合でイベントは終焉。
最後の最後まで色んな人と話して、色んなものに後ろ髪を引かれながらも会場を出て、いよいよ"GOODBYE GROWLY"が終演となりました。
宿のチェックインを済ませてからベロベロの状態でジョーザキと食ったずんどう屋、美味かったな。
そしてジョーザキとの解散後、イベント中にPK shampooのヤマトくんから「打ち上げやりましょや、タコタコキングですよ!」と言われていたことを思い出し、調べてみるもどの店舗か分からず断念。申し訳ない。次の機会こそ、是非。
タコタコキングは断念したけど、何となく真っ直ぐ宿に帰るつもりにもなれず、
そこから"ストレンジャーの叫喚"をレコーディングしたスタジオ周辺を練り歩いた。
関西住んでたとき、あんまり難波に来る機会は無かったのですが、歩くと案外思い出の場所があるもんで、またしてもシンミリとしながら宿に到着。
これで長い一日がいよいよ終わったわけです。
昨日のGOODBYE GROWLYは紛れも無く俺にとって一つの区切りになる日やと思う。
ただイベントの中で誰もがGROWLYの話はするけど「これでおしまい!」というトーンでは無いような印象を受けた。
これは沢山の人がGROWLYを愛していることを土台として「このまま終わりなわけないよね」と明確な根拠の有無など関係なしに信じているからなんじゃないかな、と思う。
ライブハウスに限った話ではないけど、人が集まる場所ってのは損得だけじゃない色んな感情が交錯するところ。
そしてその交錯した感情の積み重ねて醸造されていった結果として"シーン"になるんじゃなかろうか。やっぱり空間とか場所ってのは人が作るもんなんだろうな。
そういった文脈で昨日のイベントはお客さんもとスタッフの方々と演者とで作り上げた"めちゃくちゃGROWLYの日"だなと感じた。
そして「またあんな日に一丁噛ませていただきたい」と烏滸がましくと思っているし、何の根拠もないけど昨日会った人たちとまた何処かで会うんやろうなと思っている。
美味いフルコースを食べた後、「腹一杯にはならんけどまた行きたいな」と思うのと似たような要領で、
昨日の終演後、「すげぇ楽しかったけどこれで終わりたくないな」と思っている。
「またあの料理を食べるには働かなくちゃ」
と思うのと同じ要領で
「またみんなと会うためには音楽を続けなくちゃ」と思っている。
うん、やっぱりこの例えシックリは来るけど無理がある。
何はともあれ昨日は本当に素敵な1日でした。
ただ個人的には"GOODBYE"ってより"SEE YOU"だな。
みなさま、またGROWLYで会いましょう。