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ウズベク・タジク旅行記 ~intro~

ボッシュカフェにて


チケット購入と打ち合わせを兼ねて事前に集まることに。場所は渋谷のボッシュカフェっていう洒落たカフェ。

実はその日、痔に苦しんでいた。一週間ほど前に肛門にイボができてしまいめちゃくちゃ痛い。幸い出血はないが、うんこする時は特に地獄。歩くときもそこそこ痛い。旅行に行けるのか、という不安もあった。タジクとウズベクには間違いなくウォシュレットはない。治らなかったらどうしよう、中央アジアが血の海になる。そういうわけで打ち合わせの日もケツの痛みを我慢しつつしっかりとボラギノールをもって渋谷へ。電車は空いてたけれど、ケツのためを思って立ったまま渋谷へ。

早歩きをするとケツがすれて痛いからゆっくりカフェに向かった。渋谷は人が多いから痔を持っている人も一人くらいはいるはずだ。ようやく到着して二人と合流。店内は混んでて座れず、外の席に座ることになった。すると驚きの光景が。

ナンとそこにはアルミみたいな銀色の素材でできた硬い椅子。おしゃれだとでも思っているのだろうか。そんな椅子に座らされたらたまったものではない。痔持ちが座るには硬すぎる。やばい、ピンチだ。しかしここは渋谷の洒落たカフェ。いかにしてケツの痛みをお洒落な人たちに悟られないように座ろうか。そんなことを考えながら特製コーラを注文。店員ジャマル(美人)やんけ。

そんでようやく打ち合わせ。片手をケツと椅子の間に挟んで何とか座った。打ち合わせどころではなかったので何を話したのかは覚えてないけど、とりあえず乗る飛行機を決めた。痔が治らなかったらこの飛行機に乗れないのだろうか。

話し合いも終わりようやく解散へ。次に会うのはサマルカンドだな!(成田では?)なんて話しているとたまたま友人が通りかかった。一緒に帰ることに。駅までの道のりみんな歩くのが速い。やばい、ケツが!!!この調子ではマジで飛行機すら乗れないかも、と恐怖しながらオタク帰宅。


ニコタマ肛門クリニックにて

田園都市線でよく見かけるニコタマ肛門クリニックの広告を思い出した。まさかお世話になる日が来るとは。ニコタマなら近いし定期内だ、ここしかない。場所、時間、施術内容などしっかりと調べていざ出陣。

病院に行く決意をしたのはバイトの先輩がきっかけだった。ボッシュカフェでの打ち合わせの数日前、先輩と勤務が被った。その際、痔の手術を受けることを告白された。彼は顔が整っていて体育会系に所属し明るい性格で、しかも美大生の彼女持ちである。要は我々オタクの敵である。我々とは違い人生を謳歌しているようにも思えたが、彼にも痔という弱点があったのだ。確かに彼はトイレに入るとなかなか出てこないことがあった。ゲームしてた、なんて言い訳していたが、そんなのはうそだったのだ。バイト先のトイレのシュレットは壊れている。彼も苦労していたに違いない。

彼の症状は酷かった。数年前いぼ痔ができて、それを肛門に引っ込める遊びを続けていたら穴が開いた。なにに穴が開いたのはよくわからないがとにかく穴が開いた。そしたら膿が出てくるようになって、さすがにやばいと気が付いた。そんで病院に行って診てもらったら痔瘻と診断された。病院ではケツに指を突っ込まれた。らしい。そんな彼の症状を聞いて自分の痔はまだまだ可愛いもんだ!となるはずもなく、怖くなって病院へ行く決意をしたわけである。

ニコタマ肛門クリニックは駅から歩いて2,3分の所にある駅近。ドキドキしながら病院へ入ると3人くらい患者がいた。みんな痔なのだろうか。痛そうな素振りも見せずに座っている。なるほど、男たるもの、痔ごときには負けないというわけか。受付で保険証を渡して彼らのように何事もないかのように座った。1時間近く待ったと記憶している。水槽の熱帯魚を見てボーっとしているとついに順番がきた。ドキドキであります。

お尻を出してベッドに横向きの態勢になり、毛布を掛けて待つように指示を受ける。そう、医者と目を合わせなくて済むような気づかいだ。言われた通り待っていると医者が来た。症状を言うと、すぐに検査開始!患部を触り肛門に指を突っ込んできやがった!!ぐりぐり!!ぐはっ。検査は終了したようだ。ズボンをはいて医者の診断結果を聞く。医者はケツのイラストに赤丸をかいて見せてきた。「これが君の痔。いぼ痔というよりは血豆ですね。」と言って症状の説明をしてくれた。1週間もすれば治るらしい。それまでは痛いけど我慢、血は出ないタイプだ、とかなんとか言っていた。塗り薬を処方してもらいようやく診察終了。重症じゃなくてよかったぜ!!!これなら飛行機にも乗れるだろう。安心してオタク帰宅。

約1週間後、無事完治


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