君のためにアタシがいたら
昔、同級生3人組で遊んでる最中に アタシは、2人のうちの1人に、松潤の誕生日を言えるかいきなり尋ねられた
「え!?!」って笑って誤魔化したら
「じゃあ…」と2人が私を動かし、ドアが閉まる
えーっ!?✨
パタン…
アタシは、松潤の誕生日が言えなくて拉致されたのだ
そんな…これだけで、拉致なんて…
いや、でも…
そういや 夕方に近くの山に垂れ下がったつるでターザンごっこしてるとき、松潤のイメージカラーは?って聞かれて それもピンクって言って間違えてムッとされたのを思い出した
思い当たる布石だった
こんな時間をホントのことだとあたしに伝えたものは あまり使われていない物置の埃でも洗濯物でもなんでもなくて、まさかの、クーラーのない部屋で湿ってくるあたし自身の前髪だった
2人の声が向こうの部屋から聞き取れるくらいの声で流れてきた 話は、もちろん嵐の話
とにかく、ずっと誰も見ていない部屋で体育座り
「ゆりちゃんにはCDダビングしてあげたくない!」と聞こえてきたとき
「別に、嵐好きじゃないし!」
とは、言えなかった
なんか、たまらなかった
前髪だって、小5に正直に、ベタベタに割れた!
そこからアタクシは
パソコンで嵐検定を検索し、知識をつけた
嵐検定ハードモードが解けるようになった✨
昔の嵐の深夜番組だって調べて見た
歌詞だって、覚えた
みんなのソロパートも
そして数ヶ月後、
嵐検定で学んだ嵐の可愛いとこ、いっぱい言ったら、2人はもう遠くの道路に気がいってた
いつの間にか、嵐のことが大好きになっていたときには、誰も嵐の話してなかったけど!でもあの時拉致してくれて 未来なんてさすぐに変わる 変えてみせるって、教えてくれなかったら私なんか 多分もっと悲しかった ありがとっ