親の気持ち子の気持ち
子どもにはお金がかかりますね。
同僚は今年大学に入った長女のために教育ローンを組んでいるそうだ。そして長男が来年大学に入るそうだ。その子のためにもローンを組まねばならないが、教育ローンは審査が通らずフリーローンを組んだそうだ。
私は心配でならない。本当に返せるのか?
まあ、余計なお世話なんだけども。
誰もが望めば大学に入れるような体制にはこの国はなっていない。大学無償化?随分限定的なのに、さも誰でもタダで大学に入れるみたいな印象。そんなワケない。ほんと、随分と国民はバカにされている。
それはさておき、大学に行くことって、そんなに必須なのだろうか?
子どもって、そんなに思うほど子どもではない、と思うんだけれど、どうだろう?
自分が子供の頃、周りと比べてうちがどれくらいの経済状況なのかは、なんとなくわかっていた。自営業の父がだんだん景気が悪くなると母はパートに出た。
欲しいものはさほど買ってもらえないが、必要なものは不自由なく揃っていた。
高校に入って最初の進路相談の時、希望の進路の大学を先生に伝えたら、三年間常に20番以内に入っていないと合格出来ないと言われた。頑張ればできる可能性はあったけれど、そうまでして入りたいか?と自問した。
また、親からも、もしも行けるとしたら地元の国立しか行かせられないと言われた。
親にそこまでの経済的負担をさせてまで、勉強したいか?
という想いと合わせて考えたら、案外すんなりと、ああ、私は早く自活したいなと思った。
昔は高卒と大卒の割合が半々くらいだったので、大学に行かないことが私にはそれほど恥ずかしいことではなく、あまり深く考えるタイプでもなかったので、その後の給料や、会社や職業によっては大卒が必須ということも、自分にそれほどの能力はないと思っていた。
今の時代はちょっと違うんだろう。
そして、こんなことをつらつら考えなくても良い社会がいいな、と思う。
望めば誰もが学べる、経済的なことを考えなくてもいい社会。
もしも大学に行っていたら、私の人生は今、どうなっていたんだろう。
ま、そんなん考えても何にもならないのだ。
今は老いた両親を支えられるかが目下の悩み。
親も悩みながら子育てしたのだろうから、私もせいぜい悩みつつ親のささやかな暮らしを守らねばならない。
だから健康でいようと思う今日この頃です。
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