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国ではなく、人で選ぶ
大東カカオのチョコレート製造は、カカオ豆の仕入れから始まる。同社研究開発部門を率いる春成麻未さんに、仕入れに対するメーカーの視点について話を聞いた。
「仕入れの軸は昔と比べてかなり変わりました。ミルクチョコレートが主流だった時代には酸味の少ないエクアドル産やベネズエラ産のカカオ豆が中心でしたが、今の消費者はチョコレートを食べ慣れた世代。味覚も広がってきています。
最近の傾向で言うと、ドミニカやマダガスカルなど、豆の果実感がダイレクトに味わえるものへの関心が高まっている感覚がありますね。
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とはいえ、味や香りを国単位だけでとらえてはいけないと思っています。土地ごとの傾向はあっても、結局つくるのは人。傾向は傾向として、豆を選ぶ時には生産者単位で話をしていかないといけないと思います」
今日の大東カカオには、良質で個性豊かなカカオ豆が数多く存在する。それらは、カカオ豆のプロである生産者一人一人と真摯に向き合ってきた彼らの歴史の証でもある。